【医師監修】1歳前後の赤ちゃんが何でもかんでしまう…原因と対策は?

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8カ月~10カ月くらいになって歯が生え始めてきた赤ちゃんは、家にあるいろいろなものや家族の体などをかんでしまうことがよくあります。
家族が痛い思いをしても困りますし、誰かを傷つけてしまってはどうしようと心配になることもあるのではないでしょうか。
赤ちゃんがかむことにはさまざまな原因が考えられます。今回は1歳前後の赤ちゃんがかむときの原因と対策を4つご紹介します。

この記事のポイント

赤ちゃんがいろいろ噛んでしまう原因まとめ

赤ちゃんがいろいろなものを噛んでしまう主な原因は、以上の4つが挙げられます。噛むことは、赤ちゃんが成長するなかで大切な行為でもあるので、噛み癖があるからといって心配しすぎる必要はありません。
4つの原因について、それぞれ詳しく説明しますので、参考にされてください。

【原因と対策1】歯の生えはじめで口の中がむずむずしている

歯の生えはじめの赤ちゃんは歯茎がむずむずとかゆくなり、いろいろなものをかんでしまうことがあります。
歯茎がむずむずしているようなら、指で歯茎をマッサージしてあげたり、歯がためをかませてあげたりするとよいでしょう。

【原因と対策2】かむことでものを確かめている

1歳に満たない赤ちゃんは口の感覚が鋭く、口にものを入れることでものを確かめようとしている可能性があります。歯が生えてくる時期になると、赤ちゃんはさまざまな大きさや硬さのものをかみながら、かむ力をコントロールしたり、一度に口の中に入れられる食べ物の量を覚えたりすると言われています。

この場合赤ちゃんがかむということは自然な行為であるため、無理にはやめさせられません。気になる場合は手を使う遊びをさせてみたり外に連れ出したりして、赤ちゃんの気を紛らわせるようにするといいでしょう。
また、かむことに対して保護者が不安そうな表情をしていると、赤ちゃんも気持ちが落ち着かなくなってかむことに執着してしまうことがあります。できるだけ赤ちゃんの前では笑顔でいるようにしましょう。

【原因と対策3】かむことが遊びになっている

人をかんだときに「やめて!」「痛い!」と反応することがおもしろくなり、かむことが遊びになっていることもあります。赤ちゃんが笑顔でかんでいるときはこの可能性を考えてみましょう。

遊びでかんでいる可能性がある場合には派手に叱ることは控えましょう。かまれたときに大きく反応すると赤ちゃんが興奮し、注目を浴びていると思ってしまうことがあり、かむことが助長される可能性があります。
かまれたときには「ダメだよ」とひと言だけ声をかけ、そのあとはしばらく無視するようにしましょう。そうすれば、おもしろくなくなって遊びでかむことをやめるようになります。
また、赤ちゃんが家族の注目を集めたいと思ってかんでいるようであれば、ほかの遊びで何かができたときにほめてあげるようにするとよいでしょう。かむことよりもほかのことのほうがほめてもらえるとわかれば、かんで注目を集めることをやめるようになるはずです。

【原因と対策4】授乳に不満がある

授乳中におっぱいをかんでしまうという場合には、赤ちゃんが授乳に対して不満がある可能性があります。例えば月経中に授乳をしている場合は、ママの体調や食事によってわずかに母乳の味が変化することもあります。味に敏感な赤ちゃんの場合は、気に入らなくてかんでしまうことがあります。
また、授乳中に保護者のかたがほかのことをしている場合には、赤ちゃんが自分に気持ちを向けてほしくてかむことがあります。

もし「ながら授乳」をしていて赤ちゃんがかむという場合には、赤ちゃんの方を見て話しかけながら授乳するようにしてみましょう。赤ちゃんもかむことをやめてくれることがあります。

かむことを上手にやめさせよう!

たとえ小さな赤ちゃんでもかまれると痛いものです。ただ痛いからといって、感情に任せて叱っても、効果がなかったり、むしろかむ癖を助長してしまったりすることがあるため注意が必要です。考えられる原因に応じて上手に対応し、自然にかむことをやめさせてあげましょう。
多くの赤ちゃんが経験することですから「うちの子だけなのでは……」と心配する必要はありませんよ。

かみぐせがある時期の注意点

かみぐせがある時期は、思わぬ危険に見舞われることもあるものです。ケガをしたり、誤飲をしたりすることのないよう、次のような点に注意していきましょう。

  • ・薬やタバコなど有害なものをかんでしまわないよう、赤ちゃんの手の届かない場所に収納する
  • ・金属など、かむことで歯がかけてしまうようなものを遠ざける
  • ・思わぬケガや事故につながるため、はいはいやつかまり立ちをしながら何かをかむことのないようにする
  • ・かみつくことを前提としていないオモチャでは、かむことでオモチャが壊れてしまい、ケガや誤飲につながるので注意。かんでもよいオモチャを渡しましょう。

物をかんで確かめることは、成長のプロセスの一環であるとはいえ、危険と隣り合わせの面もあるもの。赤ちゃんが好奇心の赴くままに行動できるよう、赤ちゃんの行動範囲に置くものには細心の注意を払っていきましょう。ベビーサークルや柵をうまく活用していくのも手です。

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子どもの心身の成長に向き合う現場を20年以上経験するドクター。経験に加え、日本小児科学会専門医・指導医、日本小児神経学会専門医・指導医、日本てんかん学会専門医・指導医、と数多くの認定資格を所持し、日々、てんかんや熱性けいれんなどのけいれん性疾患、頭痛、発達の遅れ、脳性麻痺など、主に神経疾患のお子さんの診察を行う。東京医科大学主任教授としても、次世代の医師の育成に力を入れている。

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