赤ちゃんのクーイングとは? 時期や意味を解説!

生後1カ月頃をすぎると、赤ちゃんは「クーイング」と呼ばれる声出しをするようになります。クーイングにはどのような意味があるのでしょうか。
今回は赤ちゃんのクーイングについて、東京医科大学にて講師をされている山中ドクター監修のもと、解説します。

クーイングとは? どんな意味があるの?

赤ちゃんが落ち着いていてご機嫌のいいとき、「アー」「ウー」「クー」といった声を出すことがあります。これがクーイングです。クーイングは泣き声や叫び声とは違い、口やのどの形が変化したために発せられます。口や唇を使わずに発せられ、くつろいだようなゆったりとした声である点が特徴です。
クーイングは言葉の発達の始まりだとされています。また声が出せることをおもしろがっているともいわれています。
クーイングを始める時期には個人差がありますが、早い場合は生後1カ月頃から始まり、2~3カ月頃によくするようになるといわれています。

赤ちゃんがクーイングしていたら「おしゃべり」してみよう

赤ちゃんがクーイングをしていたら、その声に対して反応してあげましょう。たとえば「アー」と赤ちゃんが言っていたら、「アーアーだね」と同じトーンで赤ちゃんに話しかけてあげてください。すると赤ちゃんは「お母さんが自分の声に対して何か言ってくれた!」と感じ、どんどん声を出すようになります。
クーイングとそれに対する保護者の反応は「会話」の始まりです。表情豊かに「おしゃべり」してみましょう。

クーイングはいつまで続く?

クーイングは、生後3カ月頃には口を使う「ばぶばぶ」といったような「喃語(なんご)」に移行します。そして1歳頃に最初の言葉を発するようになるのが一般的です。ただしクーイングの続く期間、終わる時期には個人差があるので留意しておきましょう。お子さま一人ひとりの発達と成長を見守ってくださいね。

クーイングをしない、しなくなった! そんなときも焦らないで

これまでよくクーイングをしていたのに突然しなくなった、あるいは生後3カ月頃になってもクーイングをしない…そうしたことに出くわすと保護者は心配ですよね。とはいえ、焦る必要はありません。クーイングをしない原因について以下でみていきましょう。

◆クーイングには個人差が大きい
クーイングの頻度はお子さまの個性も大きく影響します。クーイングや喃語がなく、突然言葉を話し始めるお子さまもいるほどです。
まずは個性を見守るつもりでお子さまの様子を見ましょう。クーイングがなくても、お子さまに歌いかけたり話しかけたりして豊かなコミュニケーションを取り、楽しい時間を過ごすようにしてください。そうすれば言葉の発達は促されます。

◆不安なときは小児科医に相談を
もしクーイングをしない、またはしなくなったこと以外にも変わった様子がある場合は、小児科医に診てもらうと安心です。
たとえばコミュニケーションが発達しているかが心配であれば、応答性を確認してもらいましょう。クーイングはコミュニケーションの発達を表す動作のひとつですが、クーイングをしなくてもきちんとコミュニケーションが発達していることも多くあります。
保護者が声かけをしたり歌ったりしたときに反応してくれるようであれば、コミュニケーションの基礎が発達していることが確認できます。
またお子さまの聴覚を心配することもあるかもしれません。その場合は、まず日常生活のなかで音に反応しているかどうかを見てみてください。音のする方に顔を向けたり、音を立てるとびくっとしたりしていれば、耳が聞こえている証拠です。音に反応していれば、クーイングをしなくてもあまり心配する必要はないでしょう。
また「聴覚スクリーニング検査」を受けることでも確認できます。聴覚スクリーニング検査とは、寝ている赤ちゃんに音を聞かせ、脳や内耳が正常に反応するかどうかを機械で分析する検査です。多くの病院では、生後間もなく、赤ちゃんに聴覚スクリーニング検査を行っています。その検査にパスしていれば聴覚には問題ないでしょう。

今しか聞けないクーイング! 赤ちゃんの成長を見守って

かわいらしいクーイングは、赤ちゃんが生後1カ月~3カ月頃しか聞けません。とてもかけがえのないものですよね。そんなクーイングに対しては、今回ご紹介したように保護者もおしゃべりをするなどしてあげて、赤ちゃんのコミュニケーションの発達を促してあげてください。赤ちゃんにとっても保護者にとっても大切な体験になりますよ。

プロフィール

監修:山中岳

子どもの心身の成長に向き合う現場を20年以上経験するドクター。経験に加え、日本小児科学会専門医・指導医、日本小児神経学会専門医・指導医、日本てんかん学会専門医・指導医、と数多くの認定資格を所持し、日々、てんかんや熱性けいれんなどのけいれん性疾患、頭痛、発達の遅れ、脳性麻痺など、主に神経疾患のお子さんの診察を行う。東京医科大学講師としても、次世代の医師の育成に力を入れている。

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