小学生の夏休みの宿題はどう取り組む?計画の立て方や自由研究、感想文のコツも
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楽しい夏休みの唯一の悩みともいえる宿題。計画的に進める子、最終日に焦って取り掛かる子、それぞれかと思います。なかなか宿題に取り掛からないお子さまを見て、やきもきしている保護者のかたもいるのではないでしょうか。
また、自由研究や読書感想文などどう取り組めばいいか悩むこともあるでしょう。そこで、夏休みの宿題の計画的な進め方や、取り組み方のコツについてご紹介します。
夏休みの宿題はなぜある?
せっかくの夏休みに宿題が課されるのはなぜなのでしょうか。その理由は3つ。1つ目は「学習習慣を崩さず、定着させるため」、2つ目は「1学期に学んだ学習内容を復習し、定着させるため」、そして3つ目は「2学期からの学習をスムーズにするため」です。
夏休みで学習習慣が崩れてしまうと、2学期以降の学校生活や勉強をうまく進めることができません。また、1学期に学んだ学習内容に穴があると、2学期以降の学習をうまく積み重ねていくことができません。夏休みでしっかりリフレッシュしつつも、学習習慣をつけ、生活リズムを保つようにしていきましょう。
小学生の夏休みの宿題は何が出ている?大変なものは?
夏休みの宿題では、何が出ているのでしょうか?また、子どもたちはどんな宿題が大変だと感じているのでしょうか?「進研ゼミ小学講座」会員を対象に実施した調査(回答数:9168人、期間:2022年7月14日~24日)からご紹介します(※1)。
<夏休みの宿題に何が出ているか>
1位 国語の問題(漢字など) 76.4%
2位 算数の問題(計算など) 76.2%
3位 自由研究・工作 62.6%
算数と国語の宿題は、約76%の小学生に課されているようです。自由研究・工作に関しては、学年や地域によってはないこともあります。アンケート結果を見てみると、夏休みの宿題はやはり1学期の復習がメインになっているようです。大変ではありますが、2学期からの学習の理解を深めるためにも、がんばって取り組んでいきたいですね。
<「一番大変な」夏休みの宿題ベスト3>
1位 読書感想文 24.1%
2位 自由研究・工作 16.8%
3位 算数の問題(計算など) 16.5%%
夏休みの宿題の中で小学生が一番大変だと感じているのは、読書感想文でした。「何をどのように書いたらよいかわからない」「作文を書くのが苦手だから」という理由からだそう。自由研究・工作も「テーマを考えたり決めたりするのが難しいから」という理由が挙げられていることから、決まった形がないものに取り掛かるのは大変だと感じている子どもが多いようです。
読書感想文をすらすら書くコツは?
小学生が一番大変だと感じている「読書感想文」。何から手をつければいいのかわからない、何を書けばいいのかわからない…というお子さんも多いのではないでしょうか。すらすら書くためには、本の選び方や読み方、構成の立て方といった4つのステップを意識することが大切です。次のページに詳しくまとめているので、参考にしてみてください。
読書感想文 -書き方特集-
https://benesse.jp/dokusho/
自由研究特集のテーマ決めからまとめ方のコツは?
自由研究は、自由だからこそ「テーマ選び」から苦戦してしまう子どもも多いもの。また、調査や実験の仕方、まとめ方と各プロセスで悩みも生じてしまいますよね。そこで「テーマ選び」と「まとめ方」のコツを詳しくご紹介したページをご用意しているので、ぜひ参考にしてみてください。お子さまのタイプや好きなものをもとにした診断もあるので、お子さまにぴったり合ったテーマが見つかるはずです。
夏休みの自由研究 かんたん解決ガイド
https://benesse.jp/jiyukenkyu/
夏休みの宿題に計画的に取り組むコツは?
夏休みの宿題にしっかり取り組み、学習習慣をつけるためには、計画を立てて進捗を確認していくことが欠かせません。次の点を意識して計画を立てていきましょう。
・出された宿題を全てリストアップする
まずは、宿題の全体のボリュームを確認することが大切。やるべきことを洗い出すことで「計画的に取り組まないと終わらないな」という意識も高まります。
・宿題ごとにいつまでに終わらせるかを決める
読書感想文やドリルなど、宿題ごとにいつまでに終わらせるかの目標を決めましょう。終わらせる日付を決めることで、1日の取り組み量や、終わらせるまでにすべきことの洗い出しができます。「感想文はお盆でおばあちゃんの家にいく8月12日までに終わらせたいな。ということは、7月中には本を読んでおかないとな」といった形ですね。
・取り組む日時を決める
夏休みは、旅行や習い事、友達と遊ぶ予定などもたくさんあるでしょう。そのため、いつ取り組むかを決めておくのも大切です。「平日の午前中は宿題に取り組む時間にしよう」といった具合に決めていけるといいですね。
・1日の終わりに進捗を確認する
計画は立てるだけではなく、進捗を確認することが大切です。1日の終わりに親子で確認する習慣をつけましょう。順調に進んでいるのであれば、お子さんを褒めてあげられるといいですね。もし遅れが生じているようであれば、どうやって取り戻すかの計画も立てるようにしましょう。
まとめ & 実践 TIPS
夏休みの宿題は、憂鬱な気持ちになってしまうこともあるもの。でも、計画を立ててしっかり取り組むことができれば、学習習慣をしっかりつけられることはもちろん、大きな自信にもつながるでしょう。今回ご紹介した方法を参考に、お子さまのサポートをしてあげてみてくださいね。長いようで短い夏休みを思い切り楽しんでください。
出典
※1 進研ゼミ小学講座 2022年の夏休みの宿題に関する調査
「進研ゼミ小学講座」会員を対象として、2022年7月14日~24日に実施し、9168人から回答)
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