2025年版「子ども用GPS端末」のおすすめ9選!安くて人気なのは?キッズスマホとの違いは
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小学生になると、通学や習い事などで子どもの行動範囲がグンと広がり、親と離れている時間が長くなります。こうした時に、子どもが事件や事故に巻き込まれないか不安を感じている保護者のかたも多いのではないでしょうか。
キッズスマホは学校に持ち込めないけれど、居場所がわかるものは持たせたい。
このような理由から、子ども用GPSの購入を検討する保護者が増えています。
今回は、「地域安全マップ」の考案者でもある立正大学 小宮信夫先生に、子どもの安全を考えるうえで知っておきたい2つの対策や、防犯グッズの役割をお聞きしました。
また、2025年版子ども用GPS端末のおすすめ9選もご紹介します。
子どもの安全対策は「事前」と「事後」に分けて考える
そもそも、子どもを犯罪から守るためには、どのような対策を講じればよいのでしょうか。
小宮先生によると、子どもの安全対策は「事前」と「事後」に分けると理解しやすいとのこと。詳しくお聞きしました。
子どもの安全「事前」対策は、犯罪者に遭遇しないようにすること
子どもの安全を考える時には、事前と事後の対策に分けると理解しやすくなります。
このうち、事前対策とは、そもそも犯罪者に遭遇しないようにすることです。具体的には、犯罪者が好む「入りやすく見えにくい場所」に行かないようにする、どうしても行く必要がある時は一人で行かない、といった行動が求められます。
こうした学問は「犯罪機会論」と呼ばれています。犯罪者は「犯罪の機会」がある場所に来るというわけです。(小宮先生)
子どもの安全「事後」対策は、巻き込まれた際の早期解決
一方、事後対策とは、万が一犯罪に巻き込まれた場合に早期解決を図ることです。
たとえば、誘拐の場合は早期発見、性犯罪の場合は最悪の事態を回避することが中心になります。
具体的には、防犯ブザーやGPS端末を携帯することが挙げられます。これらは犯罪そのものを防ぐことはできませんが、事態の悪化を防ぐことはできます。
また、こうした防犯グッズを持たせることで、親が子どものことを大切に思っているというメッセージとなります。さらに、子どもがこれらを携帯することで、常に警戒心を持ち、防犯意識を高める助けにもなります。(小宮先生)
子ども用GPSとは
子どもを見守るために開発された位置情報端末
GPS(Global Positioning System)は、今いる場所を特定するための衛星測位システムです。
現在はほぼすべてのスマートフォンにGPSが搭載されており、子どもがスマホを持っていれば、保護者は自分のスマホで子どもの位置情報を確認できます。しかし、まだ子どもにスマホを持たせていなかったり、塾や教室に持ち込めなかったりすることもあるでしょう。
そんな時、便利なアイテムが小型GPS発信機です。高齢者向けの商品もありますが、子どもに持たせるなら子ども用に開発された端末がおすすめです。
・準天頂衛星システム「みちびき」対応端末が人気
日本版GPSとも呼ばれる「みちびき」は、現在4機体制で運用中ですが、より安定した位置情報の提供を目指し、7機体制の構築を進めています。子ども用GPSサービスでは、「みちびき」対応のものが人気です。
子どもの居場所を見守るには、どんな方法がある?費用は?
・子ども用GPS(専用小型端末)
子どもの位置情報確認に特化した専用端末です。シンプルな仕組みなので授業中に音が鳴ったり、アプリ利用によるトラブルが起きたりする心配がありません。
最近は、1つの端末を複数人で見守れるタイプが増えており、おじいちゃん・おばあちゃんに見守りをお願いしたい時にも便利です。
形状や機能もさまざまです。たとえば、「あんしんウォッチャー」のように小型でキーホルダーのように使える端末や、「amue link(アミューリンク)」のようにボイスメッセージを送り合えるものもあります。
例:「あんしんウォッチャー」本体価格5,680円(税込)+au HOME基本利用料539円(税込)
【公式】子供みまもりGPSのau提供【あんしんウォッチャー】
・キッズスマホ/ケータイ
キッズスマホやキッズケータイには見守り機能が備わっていますが、GPSによる位置情報の検出や追跡については、別途サービスを契約するのが一般的です。
たとえば、docomoの「イマドコサーチ」は、キッズケータイやキッズスマホのGPS機能により、いつでも子どもの居場所を探すことができるサービスです。また、ALSOKの「まもるっく」は登録先のみと通話でき、緊急時には保護者に代わってガードマンが駆け付ける「かけつけサービス」も利用できます(1回6,600円(税込))。
例:「イマドコサーチ」普段のスマホ使用料+イマドコサーチ月額使用料220円(税込)+探すかたがFOMA料金プランの場合のみ検索1回あたり5.5円(税込)
イマドコサーチ公式サイト| GPSアプリで子どもを見守るドコモの見守りサービス
・スマートウォッチ(腕時計)
端末の置き忘れや紛失が不安なお子さまには、スマートウォッチという機器もあります。
たとえばシンガポール発の「myFirst Fone R2(マイファーストフォンアールツー)」は、ビデオ通話が可能。子どもが置かれている状況を、音だけでなく映像でも把握できます。
例:「myFirst Fone R2(eSIM内蔵モデル)」本体29,980円+SIM月額利用料980円(※)
※myFirst FreeSIM(ソフトバンク回線)使用
myFirst Fone R2
出典:公式サイト
子ども用GPS、何歳から使い始める?
小学校入学前後や、友達の家や習い事に一人で移動するようになったタイミングで使用を始めるご家庭が多いです。年齢によっては、保護者にGPSで位置を監視されたくない場合もあります。相談のうえ利用しましょう。
2025年版子ども用GPS端末おすすめ9選
最新の子ども用GPS、人気の機種を紹介します。
BoTトーク
BoTトークは、AIが子どもの行動履歴や生活パターンなどを学習し、最適な見守りを実現するAIみまもりロボットです。位置情報を保護者に自動でお知らせする見守り機能に加えて、BoTトークと保護者のスマホ間で音声メッセージ「トーク」を無制限に送り合えるため、トラブルの時だけでなくコミュニケーションツールとしても活躍します。
2017年の発売以降、バージョンアップを重ねており、2025年2月に発売された新しいBoTトークは、「あんしんディスプレイ」を搭載、時刻やバッテリー残量、トークを送ったご家族のアイコンが表示され、子どもがより安心して使えるようになりました。
契約プランは、GPSプランと、GPS&トークプランから選択可能です。
●費用:端末代 5,280円(税込)、GPSプラン月額利用料 528円(税込)、GPS&トーク プラン 月額利用料 748円(税込)
●測位方法:GPS、みちびき QZSS、BeiDou、Galileo、SBAS、アシストGPS(A-GPS)、クラウド測位( WiFi / 携帯基地局 )、モーションAI
●電池持ち:最長1か月(GPSプランの場合)
●契約プランは、子どもの成長や家族のニーズに応じてアプリから変更可能
●音声AIの文字起こしにより、トークを再生せずに内容の確認が可能
出典:公式サイト
あんしんウォッチャー
GPSに加えて無線LAN・au携帯基地局の情報も活用し、GPSでは測位しにくい位置情報を高い精度でキャッチします。行動範囲が広い子どもの見守りに最適です。
見守る人数は最大10人まで。auの契約がなくても、au HOMEアプリがインストールできるスマホがあれば、通信会社を問わず利用可能です。
●費用:端末代 5,680円(税込)、月額利用料 539円(税込)
●測位方法:GNSS(GPS / GLONASS / Galileo / BeiDou / みちびき)、無線LAN、携帯電話基地局
●電池持ち:最大2か月
●本体ボタンを約3秒間押すだけで、子どもから現在地を発信
●電車やバスなど乗り物に乗っていることを検知し、アプリに通知
出典:公式サイト
みてねみまもりGPSトーク
子どもの成長や行動範囲によって、契約プランが切り替えられるGPS端末です。
ボイスメッセージ付き GPSプランでは、位置情報の追跡はもちろん、ボタン1つでボイスメッセージを送り合うこともでき、もしもの時の連絡手段として活用できます。
またGPSプランでは、子どもから保護者に位置情報を送信可能。業界最大級のバッテリー持ちも大きな魅力です。
2025年3月17日発売予定の「みてねみまもりGPSトーク 京急線対応モデル」は、MIXIが京急電鉄と業務提携し、子どもの現在地の確認や、アプリと端末の両方から音声メッセージを送受信できる「ボイスメッセージ」などに加え、京急線全駅(泉岳寺駅を除く72駅)において駅改札通過通知サービスが利用可能になります。
●費用:
- みてねみまもりGPSトーク:端末代 5,680円(税込)
- みてねみまもりGPSトーク 京急線対応モデル:端末代 5,680円(税込)
- 月額利用料:ボイスメッセージ付き GPSプラン 748円(税込)、GPSプラン 528円(税込)
●測位方法:GPS衛星5種( GPS / みちびき / BeiDou / Galileo / GLONASS )、アシストGPS( A-GPS )、Wi-Fi、SBAS、携帯基地局
●電池持ち:最大2か月
●AI機能がよく訪れる場所を自動で学習し、発着通知
●圏外・通信障害時にも安心なマルチ通信ネットワークに対応
出典:公式サイト
みてねみまもりGPS|みてねが僕らのおまもりだ CM 60秒
amue link(アミューリンク)
ソニーのセンシングと通信技術により実現した、ボイスチャットが可能なGPSです。GPSと携帯電話基地局による位置情報をもとに、子どもの現在地や1日の行動履歴が確認可能。また、端末周辺温度が35℃以上になると保護者に通知が届き、閉じ込めや熱中症のリスクを軽減できます。
●費用:端末代 5,980円(税込)、月額利用料 748円(税込)
●測位方法:GPS、みちびき、GLONASS
●電池持ち:最大5日(※)
●出発・到着連絡を最大10か所設定可能
●AIにより移動手段(歩く・止まる・自転車・車・バス・電車)を判別
※下記使用条件で最大5日間使用可能。
・GPS圏内移動
・通信及びセンサー情報取得間隔2分
・1日2時間程度使用
出典:公式サイト
【お話できるGPS】amue link(アミューリンク)子供用の見守りGPS
ソフトバンク どこかなGPS2
新技術の2周波GPSにより、従来より高い精度で位置情報が取得できる見守りGPS端末です。ソフトバンク以外のスマホでも契約できます。
電車やバス、自転車などの乗り物による移動を検知して、保護者のスマホに通知する「のりもの検知」機能を搭載。遠方に通学・通塾している子どもの見守りに最適です。
1つのスマホで10台のどこかなGPSを見守れるので、きょうだいがいるご家庭でも使いやすいですね。
●費用:端末代 7,480円(税込)、月額利用料 528円(税込)※6か月間無料
●測位方法:GPS、みちびき、BeiDou、Galileo、GLONASS、Wi-Fi、携帯基地局
●電池持ち:最大1.5か月
●登録した場所への発着を自動で検知し、スマホへ通知
●本体側面のボタンを押せば、子どもからスマホへ通知が送れる
出典:公式サイト
まもサーチ3
シンプルな操作性とバッテリー持ちが魅力のGPSトラッカーです。LTE通信網とGPSに加え、電波が届きにくい場所はWi-Fiを活用して位置情報を更新します。
子どもがよく行く場所を登録しておくと、到着・出発を保護者に通知。また、子どもが困った時は、ボタンを長押しするだけで位置情報が発信できるので、低学年の子どもに最適です。
●費用:端末代 5,280円(税込)、月額利用料 528円(税込)※年額 5,500円(税込)も選択可能
●測位方法:GPS / みちびき QZSS / BDS / GLONASS / Wi-Fi / 基地局
●電池持ち:最大2か月
●子どもの移動履歴は過去90日前まで保存
●本体ボタンを3秒間長押しすると、子どもから位置情報を発信
出典:公式サイト
【お話できるGPS】amue link(アミューリンク)子供用の見守りGPS
coneco (コネコ)
カーメイトによる日本製の見守り用GPS端末です。
子どもの位置情報追跡や、指定エリアへの出入りを知らせる「エリア通知」に加え、メッセージの送受信(子どもは定型文送信)が可能です。
定型文は20個まで自由に登録できるので、conecoを使う場面や、いざという時の行動を親子で考えるきっかけにもなりますね。
端末代は、店舗やショッピングサイトによって異なり、カーメイト公式オンラインストアでは3,980円(税込)で購入可能です。
●費用:端末代 3,980円(税込)、月額料金 480円(税込)
●測位方法:GPS、GLONASS、Galileo
●電池持ち:約4日
●乗り物で移動を始めると「のりもの通知」でお知らせ
●見守るスマホのOSや通信キャリアに制限なし
お子様みまもり用 GPS端末 coneco(コネコ)「お母さん、いつもありがとう」 | カーメイト
otta.g (オッタジー)
ボタン1つで最大10秒の音声メッセージが送れるスマート防犯ブザーです。万が一の時は緊急ボタンを押すことでブザーが鳴り、子どもの位置情報と周囲の音声を保護者に自動送信します。
またボイスチャットを使えば、位置情報に加えて子どもの状況も把握できるうえ、保護者の声で子どもの不安を和らげることもできます。
●費用:端末代 12,980円(税込)、月額料金880円(税込、音声パック80プランの場合)、契約事務手数料3,300円(税込)
●測位方法:GPS、携帯基地局、Bluetooth LE、ottaタウンセキュリティ
●電池持ち:最大42日間
●熱中症のリスクを検知し、スマホに通知(β版機能)
●otta見守りスポットが整備されている場所では、GPSよりも正確な位置を記録(見守りマップはこちら)
出典:公式サイト
soranome(ソラノメ)
みちびきや4G LTEにより、空の目から子どもを見守るGPS端末です。登録したエリアに出入りすると通知が届くので、よく行く場所だけでなく、初めて行く場所に無事到着したかどうかも確認できます。
また、本体中央のSOSボタンを押せば、子どもから位置情報を発信可能。低学年でも迷わず使えます。4色のシリコンカバーが付属するので、きょうだいで色分けしてもよいですね。
●費用:端末代 14,520円(税込)、月額料金 539円(税込)、初期事務手数料 3,300円(税込)
●測位方法:GPS、みちびき、GLONASS、BeiDou、Galileo、A-GPS
●電池持ち:最大1週間
●緊急時にSOSボタンを押すと保護者のスマホに通知
●移動履歴は30日前まで確認可能
出典:公式サイト
まとめ & 実践 TIPS
子どもの安全を考えるうえで、犯罪に遭わないようにする「事前」対策と、万が一の時に早期解決につなげるための「事後」対策が欠かせません。
子ども用GPS端末は事後対策の一つであり、子どもの防犯意識を高める助けになるとともに、子どもを大切に思う親からのメッセージにもなります。ぜひご検討ください。
また、事前対策として保護者世代では当たり前だった「知らない人について行ったらダメ」というルールが、通用しないケースも出てきています。子どもをターゲットにした犯罪の手口や、子どもに教えるべきことについては、以下の記事をご覧ください。
「知らない人について行っちゃダメ」の危険な落とし穴 子どもを犯罪から守るために伝えるべき「最も重要でわかりやすい」ポイント【専門家監修】
※料金などは2025年2月時点の情報で、変更になることがあります。最新の情報を確認してください。
(参考)
内閣府 新学期に向け、みちびき対応の見守り位置情報端末が続々登場
編集協力/中山沙織
※子どもの安全対策は「事前」と「事後」に分けて考える の監修
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