意味がわからない!? 最近の若者言葉事情とは?
いつの時代も中高生からは独自の表現が生まれていますが、保護者のかたは、「今、なんて言ったの?」「それって、どういう意味?」など、驚くことも多いのではないでしょうか。そこで、お子さまの言葉づかいについてアンケートで聞いてみました。
お子さまとの会話で「意味がわからなかったことがある」が半数以上に!
まず、お子さまとのコミュニケーションの中で「ビックリした表現」「意味がわからなかったことがある」と聞いたところ、半数以上の56%のかたが「はい」という回答でした。
次に、お子さまがよく使っている若者言葉について、どんなものがあるのか具体的に聞いてみました。
・「ワンチャン(One Chanceのこと)」
・「ディスる(侮辱する・貶める)」
・「詰んだ(打つ手がない)」
・「ググる」
・「じわる(じわじわ笑いがこみ上げる)」
・「キモい」
・「パリピ(パーティーピープル)」
・「ガチ」
・「リア充」
など、保護者のかたも聞いたことがありそうな言葉が挙げられました。
「それな」「草」「イキる」……知っている言葉はいくつある?
続いて、お子さまとのやりとりの中で意味がわからず聞き返してしまった言葉があるか聞いたところ、上記のものとは別にまだまだたくさんの回答が寄せられました。
・「にこいち」は、ペアルックのこと。2つを1つにしたわけではない(高校3年生・女子)
・「イキる」または「イキってる」という言葉をよく使うので「生きる?」と聞いたら「イキがってること」という意味だった(中学1年生・男子)
・「草」といわれ何かと思ったら笑っているのを表現する「wwwww」が草に見えているからだとわかった(中学2年生・男子)
・「それな」と言われて聞き返したら、「そうだよね」という意味だということでした(中学3年生・女子)
・「いろち」の意味を聞き返した。答えは「色違い」(中学2年生・男子)
・「ペンポが欲しい」と言われ、ペンのことかと思ったら、ペンポーチ(ペンケース)の略だった(中学1年生・女子)
・「とりま」という言葉は、「とりあえずまぁ」という意味らしいです(中学1年生・女子)
・「あの子カマチョだからなー」と言われ、意味を聞いたら「かまってちゃん」のことだった(中学1年生・女子)
みなさん、戸惑いながらもお子さまとのやりとりを楽しんでいる様子も伝わってきます。また、少数ですが、「大体は理解できます。テレビやインターネットのサイトなどで見聞きした事のある言葉なので」という保護者のかたもいらっしゃいました。
戸惑いながらもSNSならではの表現を楽しんでいるご家庭も多数
最後に、お子さまとスマホやSNSでやりとりをしていて、おもしろかったことがあったかについて聞いてみました。
・メールの返事で「おk」ときました。最初は打ち間違えかと思いました(高校3年生・女子)
・SNSのスタンプ使いがうまい(中学1年生・女子)
・子ども独自の略語があるが、話の流れから意味を推測するのが楽しい(中学3年生・女子)
・下の娘が了解を「りょ」と送っていたので、私も「りょ」を使っていたら、上の娘に「お母さんも使うんだ〜」と不思議がられました(高校3年生・女子)
このように、SNSやメールで「了解」を「りょ」と表現するのは、保護者のかたでも実際に使っているという回答も多数寄せられました。
また、くだけた新しい表現を用いる一方で、
・メールだと、へんに言葉遣いが丁寧になるところ(中学2年生・男子)
・「了解です」のように、普段の会話では出てこないような返事をすることがある(中学1年生・女子)
など、文章でのコミュニケーションならではの丁寧な言葉づかいになることが面白いという答えもありました。
聞いたことのない若者言葉に、どのご家庭でも、最初は戸惑ったり腹が立ったりすることもあるかもしれません。でもそこで、「それってどういう意味?」「面白いね」などと会話を重ねることで、新しい親子のコミュニケーションも生まれてくるのかもしれませんね。
【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:中学生・高校生・大学生お子さまをお持ちの保護者のかた
■調査期間:2016年10月31日~2016年11月14日
■調査手法:「Yahoo!クラウドソーシング」におけるWebアンケート
■有効回答数:1,173名