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総合監修:二瓶 健次 先生
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病気と予防アドバイス - 心とことば
8ヵ月になる女の子ですが、体中にかみついてきます。どうしたらよいでしょうか?
8ヵ月になる女の子ですが、体中にかみついてきます。歯は上に4本、下に2本生えています。眠いときやおなかがすいているときはもちろん、抱っこをしているときや遊んでいるときでもかみついてきます。腕には内出血のあとやみみずばれがひどく、顔にもかみつくので涙が出るほど痛いです。怒った顔をしてみたり、泣いたふりをしてみても、ニコニコ笑っています。
子どもが抱きついてきても、かまれるのではないかと避けてしまいます。どうしたらよいでしょうか?
かむのはおうちのかたへの愛情表現であったり、自分の要求を出しているためです。言葉が出てくると減っていきますが、それまでは「かんではいけない」ということを教えてあげてください。体を使った遊びも取り入れていきましょう。
歯が生え始めるころは歯茎に違和感があり、歯茎への刺激を求めてものをかむことがあります。そのために歯がためといったおもちゃも用意されています。
しかし、おうちのかたにかみつくのは歯の問題だけではありません。
8ヵ月になると自分の意思がしっかり出てきます。おうちのかたの姿が見えないと声を出して注意を引いたり、思うようにいかないことがあればおうちのかたにやってもらおうとします。
ですからおうちのかたをかむのは愛情表現でもあり、お子さんが何らかの要求を出していることなのです。
かまれたらとても痛いし、歯型が残ったりみみずばれができるのもいやですね。何となくお子さんを避けたくなるお気持ちはよくわかります。しかし、避けようとすると余計にかんでくることもあります。
かまれたときにおうちのかたは怒ってみたり、泣きまねをしたりといろいろな反応をされていると思います。お子さんにとってはおうちのかたの表情が変わるのがおもしろくて楽しんでいるのです。
あまりオーバーに反応していると、かむことがお子さんにとってひとつの遊びになってしまいます。
まだ8ヵ月では「だめ」と言っても叱られていることすらわかりませんし、言葉の理解ができるわけでもありません。
しかし、かんではいけないということは教えていかなければなりませんので、その都度言って聞かせることが大切です。言葉が出てくるようになるとかむこともだんだん卒業していきます。
もしはいはいが少しできるようでしたら、音や動きのあるおもちゃをはいはいで追いかけさせるなど体を使って遊ばせてください。お子さんを自由に遊ばせ、たっぷり運動させてあげることで少し興味を広げてあげましょう。