小学校の保護者会で行われる内容って?仕事を休まなければならない行事や出来事リストも公開!
- 育児・子育て
小学校の保護者会が憂鬱だ、という保護者の方も多いのではないでしょうか。本記事では、小学校の保護者会で行われる内容や参加するメリット、PTAとの違いについてなど紹介していきます。また、働く保護者にとって気になるのが、子ども関連で仕事を休まなければならないとき。小学校に入ってからも何かと仕事を休まなければならないタイミングが多いため注意が必要です。いざというときに慌てないためにも、どんなときに休みをとる必要があるのか、予め頭に入れておきましょう。
小学校の保護者会とは?
小学校の保護者会とは、その小学校に通っている子どもの保護者が、学年やクラス単位で集まり、担任の先生から学校生活や教育内容について説明・報告してもらったり情報交換をする場です。クラス単位の保護者会の場合は、保護者側からも学校や先生へ向けて要望を伝えられる場所でもあります。
保護者会は入学後や進級後まもなく行われることが多いため、初めての参加になる保護者の方の中には、緊張しているという方もいるのではないでしょうか。
ここでは、小学校の保護者会で行われる内容や参加するメリット、PTAとの違いについて紹介していきます。
行われる内容
小学校の保護者会では、担任の先生・保護者の自己紹介、今年度の教育方針、行事、行事に伴い今後必要になる持ち物、その他注意事項についてのなどの説明が行われます。
特に、最初の保護者会では、その年のPTA役員や係決めが行われることが多いので、出席率が高くなる傾向があります。
また、学校や担任の先生によって違いはあるものの、学期末ごとに子どもの様子について聞かれたり、テーマを設けて保護者同士でディスカッションしたりすることもあります。
保護者会の時期
保護者会の時期は、新学年が始まってすぐの4月上旬や授業参観日の後、または学期末などに行われます。
なお、2020年からの新型コロナウィルスの流行によって、保護者会が中止するところや「オンライン保護者会」という形で、アプリを使用したリモートでの保護者会を開く学校も増えてきています。
保護者会は出なければいけない?
保護者会は、必ずしも「出なければならない」というものではありません。体調不良や仕事など、参加できない事情があれば、欠席することも可能です。
ただ、子どもが普段通っている学校の様子や担任の先生、子どもの友達の保護者などを知る機会にもなるので、可能な範囲で参加する姿勢をとるとよいかもしれません。
欠席した場合は、後日配布される当日の資料に目を通したり、その中で不明点があれば先生に質問し、内容を把握しておくのがよいでしょう。
小学校の保護者会に出席するメリット
仕事などで忙しい保護者が増えている今、保護者会の参加を迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
先ほども触れましたが、小学校の保護者会に出席する大きなメリットは、子どもが普段通っている学校の様子や担任の先生、子どもの友達の保護者などを知ることができることです。また、他の保護者と顔見知りになれたり、普段子どもが家庭で話している学校での出来事を子ども以外から聞くことができるのもメリットといえるでしょう。
顔見知りになれる
保護者会は、同じ学年やクラスの保護者同士の交流機会となるため、情報の共有が図れます。
例えば、子ども同士が仲良くしている保護者から、自分の知らない我が子の様子などを話してもらえることもあるでしょう。
担任の先生から学校での様子や教育方針などを聞くことができる
我が子の学校での様子を知らなければ、情報源は子どもからの話のみです。子どもからの話や普段配られる保護者向けのプリントだけでは、学校側の意向が見えないこともあるでしょう。学校や先生の教育方針や狙いなどを知り、保護者会で先生の話す内容を把握しておくと、解釈のすれ違いなども防げるでしょう。
保護者会とPTAとの違い
PTAの名称は、Parent(親)・Teacher(先生)・Association(組織)の最初の文字をとった略称です。
最近では、PTAと保護者会の区別が曖昧になっている地域も増えていると言われていますが、もともとは、規模も活動内容も異なる団体です。
PTAは、子どもを取り巻く地域社会を望ましい形に改めるために、保護者と先生が互いに学び合い協力する組織ですが、保護者会は、クラスの保護者が集まって教師を囲む会合です。
最初の保護者会でしなければならない事
保護者会に初めて参加する場合、緊張してしまうこともあるでしょう。ほとんどの場合、最初の保護者会では自己紹介と役員・係を決めることが多いです。
自己紹介をする
まず、最初の保護者会で行うことは、保護者としての自己紹介です。
自己紹介では、「○○の保護者の○○と申します」と、自分と子どもの名前を伝えましょう。この時、自分の子どもの性格、子どもや自分自身の趣味について話すと覚えてもらいやすいでしょう。
担任の先生から、自己紹介の内容について何かしらテーマが与えられることもありますが、何を伝えるか考えておけば、さほど緊張せずにすむでしょう。
役員や係を決める
最初の保護者会では、代表が選ばれる役員決めがあることが多いです。
役職については、学校によって様々ですので確認しておきましょう。役職の例としては、会長・副会長・書記・会計などが置かれている学校があります。
役員は、立候補でスムーズに決まることもあれば、立候補者がいない場合は、推薦やくじ引きで決めるなど決め方はさまざまです。
小学校の保護者会に出席する時の注意点5選
続いて、小学校の保護者会に出席する時の注意点について紹介していきます。
1) 先生に相談したい事があれば前もって連絡する
当日に先生に相談しようと思っていても、終了予定時間を超えてしまうと、先生も時間が取れない可能性があります。
また、他の保護者も先生の元に押し寄せてしまうこともあるため、事前に電話等で個別に相談できるか確認しておくといいでしょう。
2) 自己紹介の時には話す時間に気をつける
最初の保護者会では出席率も高い傾向があるため、自己紹介が長すぎると、他の人の話せる時間を奪うことになりかねません。
また、誰か一人の自己紹介が長くなると、つられて長く話す人が出てくることもあるでしょう。
予定が後ろに倒れていくと、終了予定時間をオーバーしてしまうこともあるので注意しましょう。
3) ラフすぎる服装は避ける
ジャケットを着用してキレイめな服装を着てくる保護者が多いこともあるため、あまりラフな服装で行くのは控えた方が場に馴染みます。
また、極端な露出や華美すぎる服装も保護者会に相応しくありません。
明確なドレスコードはないものの、色は黒や紺、グレーなど落ち着いたカラーを選び、スカート丈も短すぎない服を選ぶと良いでしょう。
4) スリッパや筆記用具を用意しておく
スリッパは荷物がかさばらないよう、コンパクトに収納できるものが便利です。上品なデザインにしておけば、入学式や卒業式など式典でも使用できます。保護者会では、先生の言ったことを忘れないように、メモをとるための筆記用具を持って行きましょう。
5) プリントが入るバッグを持参する
あまりコンパクトなバッグで保護者会に参加してしまうと、プリントなどの配布物が収納しにくいことがあります。
A4サイズの書類が入るトートバッグなど、少し大きめなバッグを用意すると安心です。また、配布されたプリントを綺麗に持って帰るために、クリアファイルを持って行くこともおすすめです。
保護者会に出席して学校からの情報や子どもの様子を聞いておこう
小学校の保護者会で行われる内容や参加するメリット、PTAとの違いについて紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
絶対に参加しなければいけないわけではありませんが、保護者会に参加することで、他の保護者と顔見知りにもなれるため、良い交流の機会にもなります。
保護者会に出席して、学校からの情報や子どもの様子を聞いておきましょう。
学校関連以外もたくさん!子ども関係で仕事を休む必要のあるときリスト
ここまで保護者会について触れてきましたが、働く保護者にとって気になるのが、子ども関連で仕事を休まなければならないとき。保護者会以外でも小学生になった子ども関連で、保護者が仕事を休んで対応しなければならない場合を6つの観点から整理してご紹介します。
一般的な例として挙げていますが、学校によって事情が異なる場合も往々にしてあるものです。下記で示す項目が、お子さまの学校ではどのような対応になっているかの確認も併せて行っておきましょう。
1) 子どもの学校関連
・保護者会
・学校公開・授業参観
・個別面談
・引き取り訓練
・行事の写真の申し込みなど
・学級閉鎖
保護者会や個別面談は、学期に一度程度開かれることが一般的。予め、年間予定表などで確認しておきましょう。災害時などを想定した引き取り訓練は、学校によって保護者の参加有無は異なるため、実施方法の確認を忘れずに。写真の申し込みに関しては、インターネットの販売システムを利用する学校も増えていますが、廊下などに張り出したものを見て注文という学校もまだまだ多いようです。
予め想定することが難しいのが、インフルエンザなどの感染症が増えた際の学級閉鎖。学級閉鎖時に学童で預かってもらえるかは、事前に確認しておくとよいでしょう。
2) PTA関連
・PTA総会や会合
・委員活動、係活動
・通学の見守りや交通安全当番
・通学班のこども会
PTA総会などは、コロナ禍でオンライン開催の学校も増えているようです。ただ、委員会や係活動はオフラインで平日に行われることも少なくありません。通学路の見守りや交通安全当番などは、基本的には朝の子どもの通学時刻に行われるため、場合によっては有給や時間給を取らずに対応できることもあるでしょう。
3) 習い事・スポーツチーム関連
・面談
・係(サッカーや野球などのスポーツチームの場合)
・見学
・大会や練習試合などのイベント送迎
最近では、習い事やスポーツチームでも個別面談や見学会が設定されていることも多いものです。また、特にサッカーや野球などのスポーツチームに所属している場合は、練習のお手伝いの係や、試合などの送迎・引率が発生することもあります。
4) 子どもの体調関連
・体調不良やケガ
・学校の健康診断の結果による再検査
・予防接種
未就学児のころよりは、体調不良は少なくなることが多いものの、行動範囲が広がったり、遊びがダイナミックになる分、ケガが多くなる傾向も。また、学校の健康診断の結果により、歯医者や眼科での再検査を受け、結果を提出するといったことも発生します。
5) 祝日以外の休み
・都民の日など各自治体の休み
・入試日(私立)
・創立記念日(私立)
・長期休みでのフォロー
東京都であれば10月1日の都民の日など、各自治体ごとに定められたお休みも発生します(※ 2020年は新型コロナによる休校が長かったため、「都民の日」は登校日となりました)。私立校であれば、入試や創立記念日でのお休みもあります。入試は、当日だけでなく前日から準備のため全休や半休となることも多いようです。
また、夏休みや冬休みといった長期休みでは、自由研究などの宿題のフォローや、学童ばかりで飽きてしまった子どものフォローのため休みを取る必要が出てくることも。
6) 天候関連
・台風などでの休校
暴風警報が発令された際など、学校がお休みになることも発生します。特に気をつけたいのが、登校後に暴風警報が出て帰宅となるケース。学童も開かないこともあるため、注意が必要です。
スムーズに休みの対応をするために必要なこと
小学校に入学しても、思った以上に休みを取って対応しなければならないケースが多いことに驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか。
有給の残日数を思い浮かべながら、顔が青くなった方もいらっしゃるかもしれませんが、子どもは夫婦や家族みんなで育てるもの。仕事の調整や有給の取得など、誰か1人に負担が集中しないようにすることに気をつけたいですね。
スムーズな対応ができるようにするために、事前準備として次のことを行っていきましょう。
学校の年間スケジュールを確認。有給対応が必要そうな時期を把握
・両親やママ友・パパ友との協力体制構築
授業参観に代わりに行ってもらう、写真申し込みはどこか一家族がまとめて行うなど、シフトを組めるとよいでしょう。
夫婦の予定の共有
カレンダー共有アプリやgoogleカレンダーを利用して、お互いの仕事の予定を確認できるようにしておけるとよいでしょう。
職場での情報共有
小学生になった子どものケアについて、詳しく知らない方も大勢いるでしょう。気持ちよく送り出してもらったり、サポートしてもらうためには情報共有や相談は欠かせません。また、感謝の気持ちを示すことも忘れずに。
諦める行事も決める
全ての対応しようと完璧主義になりすぎては破綻することもあります。PTA総会は委任する、授業参観は年に1回だけ参加するなど家庭の事情に合わせて線引きをすることも大切な両立のコツです。
まとめ & 実践 TIPS
就学してからも、子ども関連で仕事を休まなければならないことは多いもの。直前に慌てて、誰が対応するかで大揉めする……といったことのないように、予め年間予定や想定される事態を踏まえて、大まかな担当やルールを決めておくようにしましょう。
- 育児・子育て