子どもの成長を感じる瞬間　小学校の卒業式

育児・子育て

肌寒い季節が過ぎ、ぽかぽかとした日差しや新緑の香りを感じると、保護者の頭には「入学」「卒業」の二文字が浮かんでくるのではないでしょうか。
子どもたちの成長の節目となるこの季節を、保護者も子どももそれぞれの思いを胸にしながら迎えていることでしょう。そこで、その中でも「小学校の卒業式」にスポットを当て、アンケートを行いました。
小学校は6年間と長く、また子どもたちの成長が著しい時期であるだけに、「卒業」は保護者にとって、子どもの成長をより実感する機会となっているようです。

■保護者の卒業式への参加　母親は約98％　父親も7割以上

まず、子どもの卒業式に参加したかどうかを伺ってみると、保護者の7割以上が「参加した」と回答しました。参加したのは母親が約98％とトップですが、父親も70％以上、祖母も10％近くと、「家族そろって出席」という家庭も見られるようです。子どもの晴れ姿を目に焼き付けたいという思いは家族みな同じ。忙しくても足を向けることがあるようです。

「（仕事などのため、）参観日などはほぼ参加できなかったので、こういった節目の日に出席できて、ようやく責任を果たしたような気持ちにもなれた」といったように、「卒業式だけは……」と考えている保護者もいるようです。アンケートでも、「子どもの成長をかみしめることができた」という声が多く寄せられていました。

●入った時はあんなに小さくてかわいかったのに、すっかりたくましい顔つきになり、背も高くなり、とても成長していてうれしかったです
●入学した時はとても小さく、ランドセルが歩いているような感じでしたが、6年間で心身ともに成長し、背の順も真ん中より後ろになっていたので、成長を感じることができました
●しっかりと返事したり、大きな声で呼びかけをしたり、歌ったりしていました。歩く時もしっかりと前を向いていたので、成長したことがよくわかりました

卒業式に臨む子どもの姿は、保護者には普段より一回り大きく、大人びて映るのではないでしょうか。

■もらって・あげて　卒業の記念品

ところで、卒業式では、卒業証書のほかに記念品をもらうこともあるようです。アンケートでは、約64％が記念品を「もらった」と回答しました。

記念品としては、ボールペンやシャープペンシル、ノートやクリアフォルダーなどの文房具のほか、英語や国語の辞書や印鑑など、今後の生活で役立つものが多く見られるようです。中には校章の入ったマグカップやタオル、掛け時計といった、その学校ならではの記念品も。校歌のオルゴールという回答もちらほらと見られました。いずれの品にも、「子どもたちの心に残る品を」という心遣いがあるようです。

さて、卒業式は卒業する子どもをお祝いする場ではありますが、反対に、お世話になった学校や先生方に、感謝の気持ちを伝える場でもあるのではないでしょうか。

アンケートでも、「担任の先生も他の先生も、とてもよく子どもたちを見てくださっていました。とてもよい先生方に巡り合えました」といったように、先生方にお世話になったことを改めて振り返る声が多く見られました。それもあってか、「担任の先生に、クラスの児童から記念品を渡しましたか？」という質問では、約45％が「渡した」と回答しました。