どうして赤ちゃんはバンザイをして寝るの?かわいいポーズの意味を知ろう
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赤ちゃんがバンザイをして寝ている!かわいい!と思ったことがある方は多いはず。小さな手と腕が上に伸びていて、とてもリラックスしていますよね。手をお布団の中にしまっても、あとで見たらまたバンザイになっている…さて、赤ちゃんがバンザイの格好で寝るのは、いったいなぜなのでしょうか。
この記事のポイント
バンザイのかっこうで寝る理由
赤ちゃんがバンザイで寝るのは、寝相が悪いわけではありません。実は、とても機能的な原因によるものです。2つの理由を見ていきましょう。
手の先から熱を出して体温調節をするため
赤ちゃんはまだ大人のようにうまく体温調節をすることができません。大人であれば汗をかいたり、毛穴を閉じたり開いたりして、意識することなく体温を調節することができます。さらに、意識して厚着や薄着をすることもできます。
しかし、これらのことができない赤ちゃんは、体内にこもった熱を、手のひらを使ってうまく外に出そうとします。そう、「手のひらから放熱している」と考えられているのです。手のひらは汗をかきやすい場所ですし、外の温度にも敏感な場所。手のひらが温度センサーのような役割を果たし、赤ちゃんの熱が体内にこもってしまうのを防いでいるのです。
それなら、仰向けで手だけをお布団から出すようにして寝れば…と思われるかもしれませんが、やはりそこはまだ小さな動作が難しい赤ちゃん。器用に手だけをお布団から出すのではなく、腕全部をお布団から出してしまいます。赤ちゃんにとっても気持ちのいい格好なのでしょう。
体の緊張が取れてリラックスしているため
赤ちゃんは、熟睡して体の力が抜けるとバンザイのポーズになると言われています。バンザイで寝ている赤ちゃんの手を握ったときに、完全に力が抜けている感覚を感じたことのある保護者の方も多いのではないでしょうか。バンザイをして寝ているのは、完全にリラックスした熟睡状態である証拠とも言えるでしょう。
また、バンザイをして胸を開いていると赤ちゃんは呼吸がしやすくなります。緊張がとれて、ゆったりと呼吸しているリラックス状態にあるからこそ、睡眠中の寝顔もかわいらしいのでしょう。
バンザイのかっこうで寝ていたら?
赤ちゃんがバンザイで寝ていたら、寒くないかとか寝づらくないかと心配になってしまうものです。特に冬の夜中は、お布団の中に戻してあげたくなってしまうでしょう。また、手をぶつけたり、顔をひっかいたりしないかも心配ですよね。バンザイで寝ている赤ちゃんに、どう対応するのが良いのかを見ていきましょう。
無理に布団にしまわなくて大丈夫
赤ちゃんのバンザイ寝は、上でご説明した通り、体温調節のためにしている姿勢であり、赤ちゃんにとって気持ちのよい姿勢でもあります。温度センサーの役割を果たしているものをむやみに温めることや、リラックスの姿勢を直してしまうことは、あまりおすすめできません。そのままの姿勢で寝かせてあげましょう。
ミトンもしなくてOK
布団から出た手が寒くないかとミトンを使いたくなることもあるでしょう。しかし、手が届く場所に傷があり触って欲しくない、しもやけがひどいなどの理由がない限り、必要ありません。体が冷えているかどうかは手を触るのではなく、おなかや背中に少しだけ触れて確認してみてください。手が冷たくても体は冷えていないことがほとんどです。おなかや背中が冷たい場合には、もう1枚衣類を着せるか、身体に掛けるものや室温で調整しましょう。
大人のバンザイ寝は要注意?
赤ちゃんのバンザイ寝は問題ありませんが、大人がバンザイ寝をしている場合は注意が必要です。なぜなら、大人のバンザイ寝は「肩や背中の筋肉のコリ」「浅い呼吸」の2つが原因になっていることが多いためです。
肩や背中が凝っているから、バンザイをして背中や肩周りの筋肉を伸ばしたり、バンザイで胸を開いて酸素を取り入れようとしているわけです。しかし、バンザイ寝は一時的には楽なようでも、大人にとっては不自然な姿勢。続けることで、血行不良で余計にコリがひどくなったり、冷え性が進んだり、いびきがひどくなったりします。
そのため、適切なストレッチや入浴で筋肉のコリを解消していくようにしましょう。
まとめ & 実践 TIPS
赤ちゃんがバンザイで寝るのには、とても機能的な理由があります。大人から見ると、寒くないかや寝づらくないかと気になってしまいますが、心配しなくて大丈夫。そのまま寝かせてあげましょう。バンザイ寝をする時期は、お子さまによって様々ですが、頭と変わらない位置に小さな手が並ぶ様子はこの時期だけのもの。直す必要はありません、リラックスしているなあ、と、あたたかい目で見守ってあげてください。
また、バンザイをしないで寝る赤ちゃんもいます。個人差がありますので、あまりバンザイで寝てないからと いって心配する必要もありません。
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