【体験談】子どもの友人トラブル、どこまで関わる?

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お子さまが同級生や先輩・後輩とトラブルになった時、保護者としてどう関わっていますか?
トラブルの状況もさまざまなので、「保護者がどこまで介入したらよいものか……」と悩むケースが多いのではないでしょうか。
そこで今回は、小・中・高校生のお子さまがいらっしゃる保護者のかたに向けて実施した、「お子さまの友人トラブル」に関するアンケートの結果をご紹介します。
体験談も豊富に取り上げているので、迷った時に参考になさってみてください。

この記事のポイント

約8割の保護者が「話を聞き必要に応じて介入」と回答

小・中・高校生の保護者のかたに「お子さまの友人トラブル、どこまで関わりますか?」と質問したところ、「話を聞き必要に応じて介入する」と回答したかたが77.8%みられました。

次いで多かったのが「自力で解決できるよう促す」で14.2%。
「すぐに介入して早めに解決する」や「特に何もしない」という回答は少なく、お子さまの気持ちに寄り添いながら前向きに解決しようとするかたが多数派のようです。

対処法の実例をご紹介する前に、まずはお子さまがどんな友人トラブルを抱えやすいのか、実際の体験談をご紹介しましょう。

お金の使い方や門限などで子ども同士のトラブルが起きた時、考え方は家庭によってまちまちなので、どこまで口を出してよいものか本当に悩みます。
(東京都 小6生の保護者)

「イヤミや文句を言われた」から、ちょっとした暴力・犯罪系まで、中学生ともなると友人同士のトラブルも多様化して頭が痛いところです。
(埼玉県 中1生の保護者)

娘が中学時代に友人とうまくいかなくなった時、先生が適切な対応をしてくれなかったことも一因でうつ気味に。保護者として「もっとよい対応のしかたがあったかも」と後悔しています…。
(群馬県 高1生の保護者)

小学生の友人トラブルは先生と連携しながら解決する保護者が多い

ここからは、お子さまの年代別に「保護者のかたが実際にどう対処しているか」を見ていきましょう。

小学生のお子さまがいる保護者の回答では、「話を聞き必要に応じて介入する」と答えた人が多くみられました。
また、小学生同士のトラブルといっても「すぐに介入して早めに解決する」と回答した人は少数でした。

フリーアンサーでは、「学校の先生とこまめに連携をとる」といった声がめだちました。
大きな問題になる前に、先生に協力してもらいながらトラブルの芽を摘もうとした人が多いようです。

(体験談)

子どもが学校から泣きながら帰ってきた時は、先生への連絡帳に事情を書いて仲立ちをお願いしました。
(山口県 小5生・中2生の保護者)

子ども同士のいざこざは、親が下手に介入するとより複雑化する可能性があるうえ、相手の保護者を驚かせたり不快にさせたりしてしまう場合もあります。子どもの相談には乗りますが、できるだけ自分で解決できるように「こうしてみたら?」と提案しています。ただ、あまりトラブルが続くようなら、先生に相談しようとは考えています。
(千葉県 小2生の保護者)

低学年の時は私が早めに介入していたけれど、高学年になってからは子ども自身が先生に相談するなどして、自力で対処するようになりました。今でも、友達とケンカした時はひと通り話してくれるので、さらっとアドバイスはしています。
(愛知県 小6生の保護者)

中・高校生には「アドバイスのみ」「聞き役に徹する」が主流

中学生・高校生のお子さまがいる保護者のかたの回答をみると、やはり「話を聞き必要に応じて介入する」がめだちます。

特に高校生の保護者では、「じっくり話を聞く」や「意見を求められたらアドバイスをする」など、まずは本人の話をしっかり聞くという意見がめだちました。

ただし、「子どもに任せていたら深刻な事態に発展」といった可能性もゼロではないので、不安を感じたら家族や保護者仲間、時には先生に相談するなどして、臨機応変に対応するとよいでしょう。

(体験談)

基本的には、自分で解決できるようアドバイスする程度です。ただ、SNSのトラブルに巻き込まれて困っていた時は細かい使い方を教えてグループから抜けさせました。
(東京都 中1生の保護者)

本人同士で解決することが多いですが、相手の保護者のかたとは連絡を取り、情報交換をすることはあります。学校でも「保護者が直接口を出すのは最終手段」という認識があるようで、コトが大きくなる前に先生が間に入ってくれています。
(三重県 中1・中3生の保護者)

話してくれることには耳を傾け、求められれば自分の経験を踏まえてアドバイスします。自分の経験も伝えたりします。「介入する」というよりは、子どもによいことも悪いことも吐き出させ、気持ちを整理・発散してもらいたい、と思っています。
(神奈川県 高2生の保護者)

まとめ & 実践 TIPS

お子さま同士のトラブルへの介入は、その後の友人関係にも影響する可能性があるので、保護者がどこまで関わったらよいかは悩ましいところ。
介入するにしても、ひとまず様子をみるにしても、まずはお子さまの気持ちを受け止め、「何が起こっているのか」「どう思っているのか」を話してもらうことが大切です。
トラブルがあっても、対処のしかたをきっかけにご家庭の絆が深まり、お子さまが成長なさることを願っています。


※2023年5月17日~5月31日に行った「保護者のかた向けWEBアンケート」(674人回答)に寄せられた体験談をもとに作成。
https://benesse.jp/qa/nayami/20230517-1.html

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