子どもを叱るときは、どんなとき? 叱るときに気を付けたいこととは?
子どもが悪いことをしたら叱る。これは保護者の大切な役目ですが、どのようなときに子どもを叱ることが多いのでしょうか。また叱ったあと、子どもへどのような対応をしているのでしょうか。叱り方や叱ったあとの対応の仕方は、これからの子どもの心の成長にも影響しそうです。叱るときどんなことに気を付けているのかなど、子どもを叱ることについてお子さまをお持ちの保護者のかたにアンケートで回答してもらいました。
「子どもが悪いことをしたら叱る」は82%
公共の場などで騒ぐ子どもを叱らない保護者がいるという嘆きの声を聞くこともありますが、アンケートでは、82%の保護者が悪いことをした子どもを叱る、という結果に。
子どもが悪いことをしたら叱るのは当然。まだ子どもは良いこと、だめなことの区別がつきません。言って聞かせるという意味でもきちんと叱ることは必要なこと。ただ、怒鳴ったり、叱ったあと無視してしまうという態度をとった場合、子どもも戸惑います。きちんと善悪を伝えて、今後自分で判断できるようになっていくといいですよね。
「何度言っても言う事を聞かないとき」に叱るが最多
どんなシーンで子どもを叱ることが多いのか、聞いてみました。
最も多かったのは、「何度言っても言う事を聞かないとき」でした。また、「わがままを言ったとき」、次いで「嘘をついたとき」も上位に。特に、幼児期、反抗期の頃は、子どもも自我に目覚め、自分の主張を譲りませんね。成長の一環とはいえ、「ダメなものはダメ!」と教えなくてはなりません。保護者にとっても一つの正念場といえそうです。この他に、フリー回答では、「返事をしなかったとき」「危険なことをしたとき」なども子どもを叱ることが多いシーンとして挙げられていました。
「感情的にならないこと」「叱る理由をきちんと言うこと」が重要
「叱る際、何に気を付けているか」についても伺ったところ、「怒ったあとの愛情表現」が最も多く、「言葉遣い」「子どもの言い分も聞くようにしている」「手がでないようにしている」も多かった回答でした。
フリー回答では、「冷静さ」「ヒートアップしない」という声も。実際、子どもを叱る際は、「大声で怒鳴らない」「感情的にならない」というのが大事なことです。大声を出すのは暴力と同じだという識者のかたもいますし、感情的になるのもある種、暴力的です。子どもを怯えさせてしまっては、きちんと叱ることになっていないのだとか。
最後に、「叱る際のルールやノウハウ」についても伺ったところ、「目線を合わせる」「目を見て叱る」という回答が目立ちました。また「怒ったあとは引きずらずスキンシップを多くする」という回答も。アメとムチは子育てには必要なのかもしれませんね。
「怒られた理由を自分で考えさせる」「人前では特に厳しくする」という回答もありましたが、「何がどうしていけなかったのか」を教えてあげることも叱るときは重要です。また人前で叱るのは子どもの自尊心を傷つけることになることも。叱るときは子どもとふたりで向き合うほうがよいという考え方もあるようです。
叱られることが子どもの道徳にとって逆効果にならないように気を付けたいですね。根気がいることですが、叱る際には、何がどう悪いのか、冷静に伝えて一つひとつ教えていってあげることを心がけられるといいですね。
【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:お子さまをお持ちの保護者のかた
■調査期間:2015年10月5日〜2015年10月18日
■調査手法:「Yahoo!クラウドソーシング」におけるWebアンケート
■有効回答数:1,724名