小学生の「英作文練習」に有効な方法4選
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小学校での英語の授業や、英会話・英語教室などで「聞く」「話す」などの練習をしていても、英文を書くとなると、どういった練習をしたらいいんだろう、と悩まれるお子さま、そして保護者のかたは少なくないでしょう。
そこで今回の記事では、小学生が、自宅で英作文や英文を書く練習をする方法を4つご紹介します。
英語が好きで、さらに力を伸ばしたいお子さまには、とくにおすすめです。
好きなこと・やりたいことを書いてみる
誰でも、好きなことについて友達と話すのは楽しいですよね。話したいことがありすぎて、話が止まらなくなってしまった…という経験もあるのではないでしょうか。
好きなスポーツや好きなマンガ、好きな歌、好きなお菓子、好きなアイドルなど、なんでもいいので、その「好き」なことを英語で書いてみましょう。小学校で習った「私は〇〇が好きです(I like 〇〇.)」という表現を用いてもいいですし、favoriteを用いて「私の一番好きな〇〇は▲▲です(My favorite 〇〇 is ▲▲.)」という文にしても良いでしょう。さらに、becauseを使って好きな理由も加えられたら、よりレベルアップした表現になります。
以下に、英文の例を記載します。
I like chocolate.
My favorite sport is baseball.
My favorite book is "Gongitsune" because the story is good.
もしくは、「やりたいこと」を書くことも有効です。たとえば、「友達とケーキを食べたい」というようなものでもかまいません。
こちらも、以下に英文の例を記載します。
I want to eat cake with my friends.
I want to study English hard.
表現を忘れてしまっていたり、スペルがわからなかったりした際には、辞書や教科書で調べてみるのも、英語力アップにつながります。まずは一文でも構わないので、「英文を書いてみること」が大切です。
将来の夢を書いてみる
「将来、何になりたい」だけでなく、「どこに住みたい」、「どこにいってみたい」、「どんな生活がしたい」など、将来挑戦したいことや、夢をテーマに英文を書くことも効果的です。夢を書こうとすることで、自分の夢ってなんだろう? と考えるきっかけにもなりますし、将来の夢に関する英単語から、夢をより具体的に考えることにもなるでしょう。
以下に、英文の例を記載します。
I want to live in Hokkaido someday.
I want to be an English teacher in the future.
英作文の難度としては1つ目と大きな差はありませんが、in the futureやsomedayなど、未来を表す表現を学ぶきっかけにもなります。
英語で日記を書いてみる
これまで挙げたこととは少し方向性を変えて、実際にやったことを書いてみる、《英語日記》をつけることもおすすめです。
小学生の英語レベルでも、その日のことについて、英語で書けることはたくさんあります。たとえば、「~へ行った」「~を食べた」「~を楽しんだ」など、その日のほんのちょっとした出来事であっても《英語で日記をつける》ことで特別なものに変わります。
以下に、英文の例を記載します。
I went to see a movie with my family today.
I had a hamburger. It was delicious.
I enjoyed reading a book.
一日の終わりに、その日の出来事の中から、英語で書けそうなことを一文でいいので書いてみましょう。一日の終わりの習慣にすることで、長期的な取り組みとすることも可能です。続けることで新しい表現に挑戦してみたいと思ったり、心に残った出来事を長い文で書いてみたいと思ったりと、英語表現を学ぶモチベーションにもつながります。
教科書などの英文を書き写してみる
好きなことや、一日の出来事の一文であっても、英文を書くのはハードルが高いなあ、と感じる場合には、教科書などの英文を書き写してみることから始めるのも効果的です。
まずは一日一文を目標に、書き写してみましょう。英語は言語なので,上達するためにはコツコツと継続することが大事です。ですので、最初から「教科書のこのページの英文を全部書こう」など、がんばりすぎないことが大切です。継続して取り組んでいくうちに、それらの英文が頭の中に徐々にインプットされて、使える英語が増えていきます。
まずは教科書で表現を学び、そのあと単語を置き換えてみる、といった方法もおすすめです。たとえば、I want to eat bread.という英文を書き写したあと、「今、自分が食べたいものを下線の部分に入れて書いてみよう」とすることで、「自分の思っていることを英語で書けた」という経験を手に入れることができます。
英文を書くことに苦手意識があるお子さまは、まずは教科書の書き写しから始め、慣れてきたら前述の日記や、好きなこと・将来の夢といった内容に挑戦することもおすすめです。
- ・好きなことややりたいことを書いてみる
- ・将来の夢を書いてみる
- ・英語で日記を書いてみる
- ・教科書などの英文を書き写してみる
まとめ & 実践 TIPS
いかがでしたか?
「英作文」の練習には、好きなことや将来の夢を英語で書いてみる、教科書の英文を書き写してみる、というところから始めてみるのがおすすめです。
「英語を書く」ことが得意になるための第一歩は、まずは書いてみること。それが「英作文が得意」「英語が得意」という結果につながっていくはずです。今回の記事でご紹介した方法が一つでもお役に立てばうれしいです。
株式会社プランディット 英語課 平本
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの英語の教材編集を担当。
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