4ステップで解決! 絵日記の書き方

小学校低学年の宿題としてはもちろん、
夏休み、冬休みなどの長期休みの宿題でも
出されることの多い絵日記。
とはいえ「何を書けばいいの?」と
苦手意識を覚えるお子さまも少なくありません。
そこで、絵日記の書き方を
4つのステップに分けて解説します。
また、絵日記が苦手なお子さまへの
声かけのコツもご紹介。
ぜひ参考にしてみてくださいね。

なぜ絵日記を書くの?
その効果は?

絵日記が苦手なお子さまにとっては「なんで書かなきゃいけないの?」と疑問に感じてしまうことも多いもの。まずは、絵日記を書く3つの目的を確認しておきましょう。

絵日記を書く目的

  1. 学校で習った言葉や文字を使うことで、しっかり定着させる
  2. 自分の体験や感じたことを言葉で表現して伝える力をつける
  3. 経験を振り返り、客観的に見つめ直すことで考える力を身につける

絵日記を書くことは、言葉の練習になるだけでなく、考える力を深めたり、考えを表現して他者に伝える練習にもなります。「上手に書かなくては」と構えすぎることなく、「伝えたい」という気持ちを大切に取り組めるといいですね。それが、素敵な絵日記を完成させる第一歩となるはずです。

でもどう進めれば
子どもが書けるようになるのか
わからない ……

絵日記の書き方 
4つのステップ

絵日記は、ぶっつけ本番でいきなり書くと失敗してしまいがち。次の4つのステップを意識して、素敵な絵日記にしあげていきましょう。

STEP1 題材を決める

まずは何について書くかという題材を決めましょう。休日に遊びに行った場所やイベント、旅行やスポーツ、食べたものなどどんなことでも大丈夫。一番大切なのは「これを他の人に伝えたい」という気持ちです。そのため、特別な出来事でなくても「今日の夜ごはん中の会話」といった日常の1コマも素敵な題材になりますよ。

「絵日記だから、絵にも描きやすいものにしなきゃ」と考えるより、お子さま自身が「書きたい」「伝えたい」と思えるものを選びましょう。

STEP1 題材について、心に残ったことを書き出す

ステップ1で選んだ題材について、心に残ったことを書き出しましょう。いきなり文章をつくるのではなく、短い文や箇条書きで書き出せばOK。たとえば動物園に行ったことを題材にするのであれば「サルの動きが人間みたいで面白かった」「家族のそれぞれに似てるサルを見つけた」「自分に似てるサルは、自分と同じく遊ぶのが大好きだった」など、まとめていけるとよいでしょう。
また、写真や動画などがあれば、見ながら振り返ってみるのもいいですね。

STEP1 ステップ2で書き出したことが伝わる絵を描いてみる

絵日記では文章を書くより先に絵を描くのがおすすめ。先に絵を仕上げるほうが、文章で書くべき内容をよりシャープに絞っていくことができるためです。あれもこれも盛り込んだ文章は、説明的で気持ちが伝わりづらくなってしまいがち。絵を先に描くことでそんな事態を防ぐことができます。

絵にするのは、お子さまが一番心に残ったシーンを描くのがベスト。メインの絵を描いたうえで、周りの様子を書き足していけば、いきいきとした絵になっていくはずです。先に周りの様子を描きこみすぎてしまうと、一番伝えたいシーンがボヤけてしまうこともあるので要注意!

STEP1 5W1Hを意識した文章を書く

絵が完成したら、文章を仕上げていきます。わかりやすい文章にするためには、「いつ(When)、どこで(Where)、誰が・誰と(Who)、何を(What)、どうして(Why)、どのようにしたのか(How)」の5W1Hを意識して書くと良いでしょう。
とはいえ、5W1Hだけだと事務的な文章になってしまうことも。いきいきとした文章とするために、お子さまの「感情」も書くようにしましょう。「自分と似たサルを見つけて、まるで自分の弟のようにかわいく感じました」といった形でまとめられると、読み手もワクワクするはずです。

絵日記がなかなか進まない
お子さまへの声かけは?

書きたい題材が見つからなかったり、うまく文章にまとめられなかったり……。絵日記を進める中で、お子さまの手が止まってしまうこともあるものです。そんなときには、保護者がさりげなく気持ちや考えを引き出すサポートをしてあげましょう。

お子さまとの自然な会話から
感じたことを引き出そう

お子さまの感じたことを引き出そうとするあまり「どう思ったの?」「どんな点が心に残ったの?」と質問攻めにするのはNG。お子さまは、問い詰められているような気持ちになって、余計に混乱してしまいます。

そこでおすすめしたいのは、あくまで自然な会話のような感じで、緊張感なく話せる雰囲気を作ったうえで、お子さまに何気なく質問をしていくこと。「お母さんは、象さんのやさしい目が一番印象に残ってるんだけど、あなたはどう?」など保護者の考えを先に伝えたうえで、お子さまの意見を聞くのもいいですね。お子さまが伝えてくれたことには、少しオーバーリアクションぎみに反応すると、もっと話したいという気持ちを刺激することもできるでしょう。

親子の二人三脚で素敵な絵日記を仕上げていけるといいですね。

まとめ

絵日記は、楽しかった思い出や、印象的だった出来事を振り返り、再び味わうことのできる素敵な機会。苦手意識のあるお子さんも多いものですが、今回ご紹介した方法を参考に、親子で心に残る作品を残していけるといいですね。絵日記を仕上げるプロセスでの親子のコミュニケーションも、大切な思い出となっていくはずです。

門川良平 大学卒業後ベネッセコーポレーションに入社。進研ゼミ小学講座の教材開発、マーケティングに従事した後、通信制大学にて学び直し小学校教員免許を取得。都内の公立小学校にて教壇に立つ。その後、出版社にて学習事業のプロデューサーを経て独立。独自に開発した小学生から学べるSDGsゲームや、学習漫画を開発中。

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