理科が苦手な子ども、家庭でどうフォローする? 原因別に考える家庭学習のコツとは

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「理科が苦手」「理科の成績が上がらない」という悩みを持つお子さま、保護者のかたも多いのではないでしょうか。「理科が苦手」と一口に言っても、原因はいろいろあり、その原因によって対策は違ってきます。
そこで今回は、理科が苦手になる原因から、苦手にしないために意識しておくべきことやご家庭でできることをご紹介していきます。

この記事のポイント

なぜ理科が苦手になるのか

まず挙げられる原因としては、理科自体に興味がわかない(自然科学への興味がない)ことです。これについては、ご家庭でもちょっとした工夫で興味をもたせていくことができますので、このあとご紹介します。
また、理科に興味があったとしても苦手にしているお子さまの場合、次の2つの理由が考えられます。

  • ・理解ができない・計算ができない
  • ・暗記ができない

これについては、お子さまご自身に勉強するときのコツを意識してもらうことで改善できます。こちらもこのあとご紹介します。

ご家庭で理科に興味をもたせる方法

1番の方法は、「保護者が理科に興味をもつこと」です。保護者のやることは、お子さまもまねしてやり始めます。ですので、お子さまも理科に興味をもち始めることが多いです。

しかし、お子さま同様に保護者も何でもかんでも興味がわくわけではありません。そのようなときには、「お子さまにいろんなことを見せたり、体験させたりすること」がよいです。普段の生活の中で、いろんな場所に連れて行ったり、いろんなことをやらせてあげてください。たとえば、博物館・美術館に連れて行ったり、一緒に植物を育てたり、料理をつくるなどです。

  • ・保護者が理科に興味をもつ
  • ・お子さまにいろんなことを見せる・体験させる

普段の生活から理科に興味をもたせるコツ

「理科に興味をもたせる」と言われると、どうしても理科に関係のあるものを見せたり、体験させたりする必要があると思ってしまいがちです。
しかし、別に理科に関係することである必要はありません。そもそも理科の実験・観察は、日常生活で疑問に思ったことを深く調べ、理解していくために行うものなので、普段の生活の出来事を疑問に思うことが理科の興味につながっていきます。

料理をしている中で、「なぜ電子レンジで食べ物が温まるのだろう」「なんで長ネギって上と下で色が違うんだろう」とお子さまが疑問に思ったり、保護者が問いかけをすることでお子さまが興味をもったりします。

ただし、強制することはよくないです。人によって興味があることが違いますから、投げかけてみて興味がわかない様子であれば、別の切り口を提案するようにしましょう。
理科は、「物理・化学・生物・地学」という4分野に分かれており、小中学生での理科はそれぞれが独立したものになっています。まずは、どれか一つの分野だけでもよいので、興味を持てるようにしてあげましょう。

  • ・普段の生活のできごとでの疑問から、理科の興味につなげていく。
  • ・強制はせず、一つでもお子さまが興味がもてる分野を探す。

理科を苦手にしない家庭学習のコツ

先に紹介した2つの理由ごとに学習のコツをご紹介します。

理解できない・計算できない(主に物理・化学分野に多い)

この場合は、参考書や問題集で同じパターンで解ける問題を繰り返し練習していくようにしましょう。「これを求めるときには、この手順で求める」や「これを求めるときには、この式を立てる」といったように、求めるものと求め方をセットにして理解していきましょう。

暗記できない(主に生物・地学分野に多い)

この場合は、関係するもの、似ているものをまとめて覚えていくようにしましょう。暗記事項をばらばらと覚えていくと、他の暗記事項とのつながりや違いも見えないですし、効率も悪いです。
教科書の図や表に書かれていることをセットで覚えるなど、ある程度のまとまりで、暗記事項をまとめる癖をつけておきましょう。
前述した通り理科には4分野あり、それぞれの分野で特徴が違い、勉強法も変わってきます。できない分野に合わせて、対策を変えてみましょう。

  • ・同じパターンで解ける問題を繰り返し練習
  • ・関係するものと似ているものをまとめて覚える

まとめ & 実践 TIPS

理科に限らずですが、普段の生活からお子さまの興味を見つけてあげて、学習へと広げていくことが大事です。普段からコミュニケーションを取りながら、いろんなことに挑戦させて、お子さまの興味を見つけてあげてください。

株式会社プランディット 編集事業部 理科課 原田
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの理科の教材編集を担当。

プロフィール



1988年創業のベネッセ・グループの編集プロダクションで,教材編集と著作権権利処理の代行を行う。特に教材編集では,幼児向け教材から大学入試教材までの幅広い年齢を対象とした教材・アセスメントの企画・編集を行う。

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