中学受験に顕著な女子の理系志向。「現実的な人生を選択する女子が増えている」と専門家
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近年の中学受験で顕著になっている、女子の理系志向。この傾向について森上教育研究所主宰の森上展安氏は「女性が社会に出て自立していくためには、理系大学で得られる資格や学歴が必要であることを裏付けている」と言う。では実際に今の子どもたちは、自らの将来をどのように考えているのだろうか? 森上氏が子どもたちの“将来に対する考え方”を分析する。
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以前、受験生が将来をどのように考えているかをテーマにしたアンケート調査(中学1年生の保護者を対象)を行いました。設問は「お子さんは、将来どのような生き方をしたいと思っていますか?」。「現実的な人生」「平穏な人生」「理想の人生」の3つに分類される8つの質問に、それぞれ「とてもそう思う」「まあそう思う」「あまりそう思わない」「まったくそう思わない」の4段階で回答してもらうというものです。
それによると、女子は理想の人生を肯定的に、平穏な人生を否定的に、現実的な人生を「中間的」(否定と肯定の間)とする傾向がありました。男子にも女子と同じような傾向が見られる部分もありましたが、女子のほうが人生に対し、明確な傾向があるように感じられました。
医・歯・薬のような医療系をめざすのは、人のために尽くすという理想の人生とも考えることもできますが、確実に将来の仕事を確保するという現実的な人生とも考えられます。アンケートの結果では、女子は現実的な人生に「中間的」な考えを持っていましたが、実際には現実的な人生を選択する女子が増えてきたのではないでしょうか。
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