入学祝いのお返しは、いつ何を贈ればいい?入学内祝いの相場とマナー

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お子さまが入学するといただく「入学祝い」。入学祝いのお返しには、いつ何を贈ればよいのでしょうか? 入学内祝いの基本とマナー、贈り物の相場についてお伝えします。

この記事のポイント

入学内祝いとは? 贈る必要はある?

「入学内祝い」とは、入学祝いへのお返しとしてお贈りする物のこと。もともとは身内で子どもの成長を一緒に喜ぶという性格のお祝いでしたが、現代では入学祝いへのお返しとして用いられるようになりました。

●入学祝いへのお返しを贈るかどうかは地域差あり

いただいた入学祝いに対して入学内祝いを贈るかどうかには、地域差や個人差があります。

「お返し不要」とする地域では、入学祝いはお子さまへのお祝いとして、お年玉と同じ感覚でとらえているようす。お子さまにはお返しの品を用意する経済力がないため、お返しも要らないという考え方です。

特に、お子さまの祖父母からの入学祝いには援助の意味も。きっちりお返しを贈ると逆に失礼になってしまうとも言われます。同じ年頃の子がいるご家庭からいただくケースでは、内祝いを贈り合うのを省き、お互いに入学祝いを贈るだけにする例もあります。

入学内祝いを贈る習慣のない地域やご家庭からいただいた場合は、お返し不要と考えて構わないでしょう。

●入学内祝いを贈る必要がある場合

入学内祝いを贈る習慣のある地域やご家庭から入学祝いをいただいた場合や、何らかの形でお返しをしたい場合は、「入学内祝い」を贈りましょう。

相手の方に入学内祝いを贈る習慣があるかどうかは、年上の親戚やその地域の方などに確認してみてください。会社の上司などからいただいた場合も、内祝いをお贈りすると丁寧です。

●まずはお礼を伝えよう

入学内祝いを贈るかどうかにかかわらず、入学祝いをいただいたら必ず早めにお礼を伝えましょう。理想的には、受け取ってから3日以内です。

電話かける、お礼状を出すなどの形で、「入学祝いをいただき、ありがとうございます」と伝えるのが一般的です。

送り方のマナー・のしの書き方

入学内祝いを贈る場合のマナーには、どのようなものがあるのでしょうか? まずは時期、のし、メッセージカード・お礼状について見ていきましょう。

●時期

入学内祝いを贈る時期は、入学式が終わってから約1か月以内が一般的。無事に入学したことを報告するものですので、入学後に贈りましょう。

●のし紙と水引

入学内祝いには「内のし」をつけるのが一般的のようです。表書きは「内祝」または「入学内祝」として、のしの下の段にお子さまの名前を書きます。小学生のうちは下の名前だけ、中学生以上はフルネームが好まれています。

水引は紅白の蝶結びを選んでください。

●メッセージカード・お礼状

入学内祝いには、メッセージカードかお礼状を必ずつけましょう。その際、お子さまの直筆で「ありがとうございました」などと書けると、お子さまの成長を伝えることができます。お子さまにとっても、贈り物をいただいた時にお礼を伝える良い経験になるでしょう。

入学内祝いの相場と祖父母へのお返し

入学内祝いは高額すぎるとマナーに欠けたお返しになってしまいますので、相場を確認しておきましょう。ただ、お子さまの祖父母に贈る場合は、相場を意識した品物よりもお子さまの成長が分かるものを贈ると喜ばれます。

●品物の相場

入学内祝いで贈る品物の相場は、一般的にはいただいた物の「3分の1〜半額」と言われています。高価すぎるものは相手の方を戸惑わせてしまいますし、いただいた入学祝いより高額のものを贈るのは失礼にあたるので注意しましょう。

いただいた入学祝いの金額が分からない場合、入学内祝いは以下を目安にしてみてください。金額は入学祝いの相場から算出しています。

・祖父母の場合

お子さまの祖父母からいただいた場合、ありがたく援助を受けるという意味でもお返し不要とするのが基本です。ただし、受け取った直後のお礼は必ず伝えてください。入学式が終わったら、お子さまの入学式の時の写真とメッセージカードなどを送りましょう。

・親戚の場合 … 3,500円~1万5,000円
・知人や友人の場合 … 1,000円~2,500円

最終的には、金額にこだわりすぎるよりも相手の好みを考えつつ、高額すぎない範囲で選ぶのがベストです。

●渡し方

本来であれば直接会って渡すのが最も丁寧です。しかし、直接会うのが難しい状況では宅配で送っても失礼にはあたりません。

入学内祝いの定番品

入学内祝いの定番品としては、次のようなものがあります。

●商品券やギフトカード

商品券やギフトカードは金額設定が簡単で、相手の方の好みが分からない場合でも贈れる定番品です。使えるお店が限られていることもあるので、相手の方が使いやすいお店かどうかも考慮しましょう。

●カタログギフト

近年増えているカタログギフトは、幅広い年齢層の方に喜ばれます。相手の方がカタログから品物を選べるのが特徴です。さまざまなジャンルのカタログがあるので、相手の方が好きそうなジャンルのカタログを贈るとよいでしょう。迷う場合は、グルメ系カタログギフトがおすすめです。

●お菓子・紅茶・コーヒーなどの「消え物」

食べたり飲んだりすれば消えてなくなるものを「消え物」と呼びます。「消え物」の定番はお菓子。後に残らないので気軽に贈れます。紅茶やコーヒーが好きな方への贈り物なら、ちょっとしたお菓子とセットになったものを贈るのもよいでしょう。

●タオルなどの日用品

実用性が高い贈り物ならタオルが定番です。日常よく使うものだからこそ、「少し良いもの」はとても嬉しい贈り物。心地よい肌触りのタオル、乾きやすく毛羽立ちしにくいタオルなど、さまざまなタイプがあります。

まとめ & 実践 TIPS

お子さまが新しい学校に入る4月。入学祝いをいただいたら、まずは相手の方にお礼を伝えましょう。

入学内祝いを贈るかどうかは地域や個人の習慣によって異なります。入学内祝いを贈る場合は、お子さまの写真や直筆メッセージを添えて。お祝いしてくださった方と一緒にお子さまの成長を喜びましょう。

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