祖父母に子どもの世話をお願いするのはどんな時? どんなことをお願いしている?

最近は、「近居」という言葉をよく耳にします。親と同居ではなく、親世帯、子ども世帯が近くに住んでお互いがサポートし合い、交流し合う暮らし方です。身近にいるとなにかと安心だし、便利。でも近いからといって何から何までお願いすることはできませんが。みなさんは祖父母にどんな時にどんなことをお願いしているのでしょうか? NPO法人 孫育て・ニッポンのぼうだあきこさんにうかがいました。


ちょっとした外出時に子守をお願いする

 近くにいるとついいろんなことを祖父母に頼んでしまいがちです。夫婦ともに働いているととくに、保育園のお迎えに間に合わない時とか、子どもが風邪で休んでしまった日に孫を見てもらう、預かってもらうなど、さまざまなシーンで祖父母の出番があります。頼られる祖父母も大体まんざらではない様子。とくに若い頃、自分が働いていた女性は同じように子どもを預けて、自身の子育てに注力できなかったので、孫の面倒を見ることが楽しいというかたも。

 

ある女性は、そうじをする間、近居のお母さんに来てもらって孫を見ていてもらいます。家のそうじは自分でしたい(親にしてもらうと片付ける場所が違うなどイライラすることもあるそうです)。だけど子どもがいるとなかなかそうじに集中できないし、はかどらないので、自分がそうじをする間、子どもの面倒を見てもらっているとのこと。自分でそうじをすれば部屋だけでなく、心もすっきりします。また、子どもにとっても親がいるところで、祖父母と過すのは安心感があります。祖父母にとっても親の不在時に子どもを預かると、なにかあったら大変と気苦労も多いもの。同じ空間にいながら孫を見てあげるのは気楽なことなのです。
そのほか、病院へ行ったり、お買い物へ行く時など、ちょっとした外出時に子どもを預ければ用事も早く済みます。
近居の場合、このようにちょっとしたお願いができるのがいいですね。

 

近居で、子育てをするのは昔の三世帯同居のようなもの。要所要所でお互いに頼り合いながら暮らすのは、家族のあるべき姿です。
誰にも頼らず、一人で抱えてしまうのは精神的にも良くないこと。預かってくれる人がそばにいると育児もぐっとラクになりますね。

 

 

上手に付き合えば最強のサポーター

 世の中の祖父母はたいてい孫がかわいいものです。しかし、人によっては、「実は子どもが好きではない」という方も。また、「やっと自分の子育てが終わったのに、孫の世話も!?」と思うかたもいるそうです。
孫の世話をお願いする前に祖父母がどんなタイプかを見極めて、どのようなことならお願いできるかを考えたほうがよいでしょう。

 

当たり前のことですが、祖父母も人。機嫌の良くない日もあるし、体調が優れないこともあります。頼り過ぎて体調をこわされたら、それこそ大変です。相手を思いやる気持ちを常に持っておくのが大事。
上手に付き合えば、自分にとっても孫にとっても祖父母は最強のサポーターです。上手に付き合うためには、コミュニケーションをうまくとっていくことではないでしょうか。

 

 

「ありがとう」の一言を忘れない

 祖父母とのコミュニケーションをうまくとるポイントは、「ありがとう」の一言です。義理の祖父母を頼った場合は、丁寧にお礼を言われる方も多いようですが、実の祖父母の場合は、そういえば言ってなかったかも…、というかたも少なくありません。

 

近くに暮らす祖父母が孫を見てくれるのは当然と思わないこと。子どもにとっても、他人に預けられるよりは身内である祖父母に預けられるほうが気はラクなはずです。また家族のいろんな人から愛情を受けて育つことは子どもにとっても良いことには違いありません。家族、親子といえども人間関係は存在します。かしこくお付き合いをするためにも、感謝の気持ちを言葉にすることで、コミュニケーションも円滑になります。

 

「ありがとう」は何回言っても減るものではありません。お願いすることが当たり前にならないように心掛けたいものですね。

 

 

プロフィール

ぼうだあきこ

子育て、教育、ワーキングウーマンなどをテーマにした取材に定評があるフリーランスライター。著書に『間違いだらけの塾選び』『偏差値だけに頼らない私立中学選び』(WAVE出版)、『ひとりっ子時代の子育て』(日本放送出版協会)他がある。

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