朝起こす声かけや、アイロンがけ、車での送り迎え等、どこまでかまうのが適切?

高校生の子どもの世話をどこまですべきか?やりすぎれば自分でやろうとする気持ちをそいでしまいますが、まだ手をかしてあげたいときはある…という微妙な時期、悩ましい問題といえます。ご家庭の状況や子どもの性格によっても異なりますが、親が手をかすのもお世話をするのも悪いことではありません。「基本的には自分でやる」という線をつくることさえできればよいのです。以下、詳しくご説明します。


「親にやってもらって当然」という状態を作るべきではない

 朝起きる、衣服の用意をする、電車やバスで行ける範囲の場所に移動する。こういった「自分でもできること」は、基本、自分自身でやるべきだと考えるよう、折に触れて話をしましょう。ただし、それまでできてなかったことが、高校生になったからといっていきなりできるわけではありません。どうすれば朝起きられるのか、どこまで手助けをすればいいのか、話し合う必要があります。たとえば、朝の声かけについては、こんなルールを設定してみるという方法もあります。

 

・自分で目覚ましのアラームを何度か鳴るように子どもが自分で設定する。

・ここで起きなければ遅刻、というぎりぎりの時刻になってしまった時のみ親が声をかける。

・親の声かけも2回まで。2回声かけをして起きられないようであれば遅刻もいたしかたない。

 

アイロンについては子どもの忙しさを考慮する、送り迎えについては時間帯や回数を考慮するなどして、ルール設定しましょう。

 

 

いまの失敗が、社会人になってから子どもを助けてくれる

 親が「学校に1、2度遅刻してもなんとかなる」という厳しい気持ちを持つことも、時には必要です。失敗を経験して子どもは学習していきます。また幸いなことに、高校時代であれば数度の失敗も大目に見てもらうことができます。社会人になってからでは、そうはいきません。

 

進学や就職で一人暮らしを始めたり、失敗が許されない厳しい状況になったりすれば、自然にできるようになるのでは…という考えもあります。しかし、長らく親に頼ることで陥りやすいのは、「できるのにやってもらっている」が「できない」になってしまうこと。将来困らないためには、いま困っておくこと、経験しておくことがとても大切です。

 

「結局は親がやってくれる」という状態を作ってしまうのは、子どもではありません。親なのです。親がかまうのは、客観的に見ても大変そうなとき。ですから、手を離すことは重要ですが、目は離さないことが重要です。「なんでもかんでも親」という状況にさえならなければ、家族が助け合って生活するのは当然のこと。しっかりコミュニケーションを取り、時と場合による「どこまで」をしっかり見極めるようにしましょう。

 

 

プロフィール



「ベネッセ教育情報サイト」は、子育て・教育・受験情報の最新ニュースをお届けするベネッセの総合情報サイトです。
役立つノウハウから業界の最新動向、読み物コラムまで豊富なコンテンツを配信しております。

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • がんばっているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みを持つ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
まなびの手帳ロゴ ベネッセ教育情報サイト公式アプリ 教育情報まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

子育て・教育Q&A