学部選びは「難しく考えすぎず、得意や好きと関連付けて」と、東大教授がアドバイス

大学や学部をどのように選び、何を学べば将来に生かせるのか。そのヒントを求めてさまざまな大学の研究室を訪ねるシリーズ。今回は地球規模のダイナミックな水循環を解明している、東京大学 生産技術研究所の沖大幹(おき・たいかん)教授の研究室を訪ね、学部選びのアドバイスを伺った。

 

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学部選びに迷っている人は、難しく考えすぎず、自分が得意な科目や好きな科目の勉強と関連した分野に進めばいいと思います。高校時代には、幅広い知識をたくさん詰め込んでおくことが必要です。新しい発想は、さまざまな知識を結び付けることで生まれます。得意な分野の知識を詰め込むのではなく、理系の人は歴史や経済が得意なことが武器になり、文系の人は数学が得意なことが武器になることを覚えておくとよいですね。

 

大学の学びには、わかっていることを学ぶ「学問」と、わからないことを解明する「研究」があります。「学問」は、教科書に書かれた、すでにわかっていることを体系的に学ぶもの。一方「研究」は、教科書に書かれていないこと、まだわかっていないことを解明するものです。中には、教科書に書かれている常識を覆すような研究もあります。

 

研究の醍醐味(だいごみ)は、「目からうろこが落ちる」瞬間にあると思います。常識が新たな知で置き換えられ、「そうだったのか!」とわかる……。そんな気持ちを、学生たちにも味わってほしいです。

 

ただし、大学で学んだことは10年も経てば古くなります。大学時代において大切なのは、専門知識を身に付けることだけではありません。教養を学び、知識の増やし方を身に付け、知識をもとに課題を解決する経験を積み、正しいか正しくないかを見抜く目を養うこと。つまり、未知のことを学ぶ姿勢も大切です。こうして身に付けた学び方や考え方こそが、研究者になるにしても企業で働くにしても、一生役立つと思います。

 

出典:東京大学 生産技術研究所 学部選びに迷っている人は、難しく考えすぎず、得意なこと、好きなことが学べる分野に進めばいい -ベネッセ教育情報サイト

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