化学ってどんな学問?
世の中にはたくさんの学問があります。どんな内容で、何を学んでいくのか知っておくことは、自分の興味や関心の方向性を探れることはもちろん、進路を決めるために、大いに役立つでしょう。今回は「化学」を取りあげます。
化学とは?
「化学」とは、宇宙・地球に存在するあらゆる物質の構造やその性質について知る学問です。性質について知るために、別の物質との間に起きる変化や反応についても研究します。そのため、実験や実習が最も多い学問のひとつといえるでしょう。
化学ではどんなことを勉強する?
化学は次のような領域に分類して考えることができます。
【物理化学】
固体や液体などの物質を分子や原子のレベルで分析。それぞれの性質を分析・把握する。
【生物化学】
たんぱく質やDNA(デオキシリボ核酸)など、生体物質や酵素、生命反応などを研究する。
【分析化学】
分析や測定を含め、化学物質の組成を解析するための技術や方法を研究する。
そのほか、「無機化学」や「有機化学」などが挙げられます。また、環境問題においても化学が果たす役割は大きく、その問題解決をめざす研究などもあります。
このように一応の分野に分けることはできますが、これらの分野が重複する部分や、これまででは考えられなかったような新しい分野への研究も進められるなど、常に動きを持った学問なのです。
化学の講義はどのように設定されているか
すでに触れたように、多くの実験や実習が行われる講義が多く、1年次から基礎的な化学実験を繰り返すことになります。3年次までに、物理化学、分析化学、無機化学、有機化学など、ほぼすべての分野の実験や実習を経験することになるでしょう。
実験や実習は学生たちによって自主的に進められる場合が多く、難しい実験については成功するまで何度も繰り返さなければなりません。「いつ終わるかわからない」という厳しさがありますが、探求心を持って臨む学生たちが日々実験に励んでいます。
化学を学んだ人々の卒業後の進路
一般企業であれば食品、製薬などの化学系研究部門、国公立の研究機関などへの就職が目立ちます。企業には大学院修了者しか採用しない企業もあるため、大学院に進んでさらに研究を続け、より専門的な知識を身につける人が増える傾向にあります。
参考:
化学 │ 学問・大学情報 | Benesse マナビジョン
http://manabi.benesse.ne.jp/shokugaku/learning/system/047/index.html