ピンチやトラブル…とっさのときにどうする? 判断力やリスクマネジメント能力を養う「防災問題」

※2007年11月現在の情報に基づいた記事です。

秋・冬は空気が乾燥し、火災の発生件数が増えたり、地震から火災発生へと発展したりしやすくなってしまう時期でもあります。
そうした季節的な背景から、学校や各自治体でも11/9から11/15までの「秋の火災予防運動」を中心に、さまざまな防災訓練やキャンペーンが開催されていました。
一例をご紹介しましょう。現在、総務省消防庁と社団法人日本損害保険協会の共催により、第43回「2008年度全国統一防火標語」の公募が行われています(募集期間は11/30まで)。この公募は標語を通じ、一般に広く防火意識を高めることを目的としています。
この公募で採用された標語は消防署をはじめ、役所や陸橋などにポスターや横断幕といった形で掲示されるため、皆さんもご覧になったことがあるのではないでしょうか。
防火標語で呼びかけられているのは、主に不注意による火災を防ごうというもの。例えば調理中のガス台から目を離すことや、たばこの不始末がないように…といった身近なシーンでの火災防止が想定されています。
こうした生活上の不注意が原因の火災がある一方、避けることが難しい火災というものも存在します。それが自然災害による二次災害という形で起こる火災です。日本は自然災害にみまわれやすい国です。今回は身近な災害である火災から自然災害まで、そんな災害にまつわる問題を通して、適性検査や子どもたちの未来に必要な力を養う方法を考えていきたいと思います。


■適性検査でも出題される、災害に関する問題

内閣府が毎年発行している「防災白書」の中で、日本は国土的な問題から災害にみまわれやすい国であるとまとめられています。
そのため、先にあげた「全国統一防火標語」のように、防火に対する啓もう活動も盛んですが、適性検査でも同様に災害に関する問題が出題されています。


適性検査での出題例
  • 災害のためにできる備えを考えさせる問題
  • 江戸時代の火消しの浮世絵から、現代の生活に役立つことを考えさせる問題

災害は日頃の備えを怠らないことで大きな被害を防げます。だからこそ、過去から学び、教訓として今、何ができるかを考えさせる問題になっています。
また、防災に関する意識を問う問題は、広い意味では、とっさのピンチのときにはどうするかといった「判断力」や、そうしたピンチやトラブルを想定して、事前になるべく被害を軽くする準備を行うといった「リスクマネジメント能力」が求められているとも考えられます。
それでは災害といっても実際はどんなものがあるのか、また災害にまつわるデータを見ながら、自然災害を中心とした災害に関する理解を深めていきましょう。


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「進研ゼミ小学講座」は2020年新課程に対応して、リニューアル。基礎から応用までの学力向上はもちろん、自ら学ぶ姿勢を身につける。
学んだ知識を使って、自分なりの答えを導き出す。そんな体験を繰り返すことで、「自ら考え表現する力」を育んでいきます。

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