算数「濃度」[中学受験]

問題4
A、B 2つの容器にそれぞれ5%、10% の食塩水が1kg 入っています。いま、AからBへ何g かを移した後、よくかき混ぜ、次に同じ量をBからAへ戻しました。するとAの食塩水の濃(こ)さは6%になりました。最初にAからBへ移した食塩水は何g ですか。また、Bの濃さは何%になりましたか。

移した食塩水の量(    g)  Bの濃さ(    %)
(洛星中 2008年)
<問題4の考え方と答え>
このパターンの問題も多く見られますね。イメージしやすいように絵をかいて、食塩の量がどのように変化していったか?…を考えると簡単(かんたん)ですよ。

図

Aには初め、 1000 × 0.05 = 50g の食塩があり、
Bには初め、 1000 × 0.1 = 100g の食塩がありました。

Aは最終的には食塩の量が 60g になったのですから、Bには食塩は?

( 50 + 100 )− 60 = 90g 残っています。

食塩水の量は、A・Bとも1000gのままですから、Bの濃度は?

90 ÷ 1000 = 0.09   9%  になりました。
(答え) Bの濃(こ)さ 9(%)

つまりAは、Bから9% の食塩水を戻(もど)して混ぜたことになりますね。

ここで面積図をかいてみましょう。逆比の考え方ですよ。

図

2つの斜線(しゃせん)部分の面積が等しくて、たての長さの比が 1:3 だから、
横の長さの比は 3:1 になる必要がありますね。

最初にAからBに移した量は、BからAに戻した量と同じなので、

1000×1/4=250
(答え) 移した食塩水の量 250(g)


プロフィール



大人気メールマガジン「コロンブス的・超発想で中学受験を成功させる方法」の発行人で、中学受験カウンセラー。メルマガは殿堂入りを果たす。理科・替え歌暗記法のCD『愛のメモリーTM』も作成。

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