専門高校への進学を考える!科学技術科・理数科について

高校の進路選択においては、普通科だけでなく農業、商業、工業、科学技術・理数、国際、芸術、スポーツなどの専門学科という選択肢もあります。これら専門高校への進学を希望するには、どんな意識を持ち、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。進研ゼミ高校受験総合情報センターの浅野剛センター長に、科学技術科、理数科についてお話をうかがいました。


新しいタイプの専門高校「科学技術科」とは・・

 現代の科学技術の発展はめざましく、科学技術者として生涯にわたって専門性を高めるために必要な意欲、態度や知識、技能を身につけ、技術革新に主体的に対応できる人材の育成が求められています。今回は、こうした社会のニーズに対応するために設置された新しいタイプの専門学科として、はじめに科学技術に関する学科についてご紹介します。

 

平成22年4月に開校した東京都立多摩科学技術高校(小金井市)では、科学技術教育として、バイオテクノロジー、エコテクノロジー、インフォメーションテクノロジー、ナノテクノロジーの先端技術4領域を学びます。また、平成24年度より5年間、文部科学省からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定を受けており、さまざまな課題研究などに取り組んでいます。

 

大学等に確実に進学できる実力づくりと進学指導にも力を入れており、普通教科の学習も充実しています。卒業後の進路目標は、国公立大学をはじめさまざまな理系大学への進学で、そのための補習や講習などの進学指導も充実しています。科学技術科では、科学的な思考力や課題解決力を育成するため、実験や実習が重視されており、そのための最先端の施設・設備が充実しているのも特徴の一つです。

 

科学に関係する学校・学科の場合には、学校説明会のほかに科学系のイベントや授業などに体験参加できるプログラムが用意されていることも多いです。まずは学校に足を運び、教育内容や科学を学ぶ雰囲気を体感してみることをおすすめします。

 

 

理数科としての新たな取り組み

 次に、理数科としての新たな取り組みを紹介します。

 

平成21年に開校した横浜市立横浜サイエンスフロンティア高校は、理数科(単位制)ですが、先端科学技術の知識を活用して、世界で幅広く活躍する人間の育成を目標にしています。平成22年度からスーパーサイエンスハイスクール(SSH)に指定され、さまざまな研究開発課題に取り組んでいます。研究開発課題の一つには「世界に通用するコミュニケーション力の育成」が掲げられ、そのための国際交流や海外研修、英語を活用したプレゼンテーションの機会なども充実しており、平成26年度からはスーパーグローバルハイスクール(SGH)にも指定されました。卒業後の進路目標は、国公立大学をはじめとした大学進学で、理系の大学や学部に多数の卒業生が進学しています。

 

入学者選抜においては、学力検査以外に特色検査(自己表現検査)も行っています。理科・数学・英語などの知識を活用し、教科横断的な課題に対して提示された資料をもとに記述する検査です。また、面接では志望理由や将来の展望などのほか、科学に対する興味・関心も観点の一つとなっています。

 

今回ご紹介した例は、科学技術や理数に関する学科のさまざまな取り組みの一つですが、他の学校も含めて共通して言えることは、単に数学や理科を多く勉強する学校・学科ではないということです。英語をはじめとしたコミュニケーション力やリーダーシップ、問題解決力などを身につけ、広い視野に立って科学技術の発展に貢献できる人材づくりが大きな特徴となっています。

 

 

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