ピンチやトラブル…とっさのときにどうする? 判断力やリスクマネジメント能力を養う「防災問題」
地域によって違う! 「風水害・雪害」も大きな脅威
平成7年の阪神・淡路大震災(死者・行方不明者数6,437人)や平成16年の新潟県中越地震(死者68人)の被害から、災害というとまっさきに火事・地震を想像するかたが多いかもしれませんが、火事や地震以外にも災害はたくさんあります。
- ●台風などによる風害
- ●大雪にみまわれる雪害
- ●豪雨などが原因で発生する土砂災害や洪水
- ●地震による震災(火災被害や津波を含む)
- ●火山の噴火による災害
突発的に起こる地震や不注意によって起きる火事の被害も甚大ですが、毎年必ず起きている自然災害は、実は風雪害なのです。特に2005年・2006年では観測史上記録最大の降雪があり、雪の重みで家屋が倒壊してしまった、除雪作業で死者が出た、といった被害が記録されています。2005年12月から2006年2月にかけての北陸地方を中心とした豪雪では、新潟県中越地震の倍以上の死者が出てしまいました。
住んでいる地域の地形や気候などによっても、備えるべき災害は違います。また、過去に起きていないからといって今後起きないとは限りません。今、自分たちがどんな環境に暮らしているのかを親子で学び、地域に根ざした災害対策を考えていただきたいと思います。
親子で考えてみよう
災害で自分の命が危険にさらされたら…、そんな状況に陥ったときのことをイメージして整理してみましょう。
- 住んでいる地域でどんな災害があるか どこで被害に遭う可能性があるか
- 周囲ではどんなことが起きそうか、また自分には何が起きそうか(倒壊や火災、パニック、けが、盗難被害、食べ物や飲み水の不足など)
- ●何を一番に守るべきか(命、家族、財産など)
- ●一番大事なものを守るためにできることは何か(装備、道具、家族との合流ルート、心構え、訓練など)
- ●最新の情報はどこで・どう入手したらいいか(携帯電話、ラジオ、役所など)
- 心構えで重要なことは何か(みんなで助け合う、考えてから効率よく行動する、うわさにだまされないなど)