教えて!進路プロVol.8 夏休み前に保護者が知っておきたいこと。計画のコツ。オープンキャンパス行く?
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今回のテーマは、高1の夏休み前に保護者が知っておきたいこと。高校生ならではの夏の計画の立て方や、大学のオープンキャンパスについて、進路のプロに取材しました!
この記事の登場人物を紹介します。
ダラダラの夏休みにしないための方法は?
編集H:高校の夏休みってどう過ごすものなんですか? 様子が全然わからなくて……。
編集N:うちの息子は去年の夏、部活や学校の夏期講習で忙しそうでしたよ。宿題のワークもけっこう出ていたし。先生からは「夏休み明けのテストは宿題のワークから出す」と言われていたようですよ。
- 夏休みの宿題の内容が夏休み明けのテストに出る高校が多い。
編集H:へえ~、休み明けにテストが!? 高校生って大変。じゃあ普段通りに勉強しなきゃダメですね。
編集N:……のはずなんですけど。うちの息子「夏休み前半に宿題をやってもテストまでに忘れるから、後半にやってテストに備える!」って言って……結局宿題が多すぎて間に合わなかったんです……。
編集H:えっ、うちの子も同じことを言いそうなんですけど……!
進路情報担当 西野(以下西野):そうなんです。多くの高1生は夏休み後半になって宿題に取り掛かって、1周もやりきれずに終わってしまうんです。それだと休み明けのテスト対策としては不十分だし、自分のニガテ対策もできませんよね。
編集H:ど、どうすれば!?
西野:計画を立てることです。夏休みは期間が長いので、前半、後半など、大まかに期間を区切って勉強の計画を立てるとうまくいきやすいですよ。
編集H:大まかに期間を区切るというと!?
西野:たとえば8月半ばまでに宿題を終わらせて、8月後半は苦手対策をするなどです。
編集N:なるほど~。宿題の締め切りを「8月半ばまで」と決めてしまえば、最終日に宿題をやり終えられない、ってことにはならなそう。
- 夏休みは期間を区切って計画を立てるのがコツ。
8月半ばまでに宿題を終えるのが目安。
編集H:そういう夏休みの計画のコツって、「高校別担任コーチ」からうちの子にアドバイスとして配信されます?
西野:ええ。ちょうど7月8日(月)更新で「高校別担任コーチ」から動画で配信されていますよ。
※<高校別担任別コーチとは>受講教科にかかわらず、スマートフォン利用のかたは「高校生サクセスナビ」から、パソコン利用のかたは「会員ページ」で利用できます。
※高校名を「ゼミ」に登録するだけで、お子さまの高校の授業やテストの特徴にあった学習法や、進路選択・やる気UPのアドバイスをお届けしたり、コーチに質問・相談できるサービスです。
※「ゼミ」に登録したお子さまの高校出身・高校と同じ地域出身、またはお子さまの高校と同地域の大学に通う大学生などが担当。一部の高校は地域にかかわらず、その高校の特性にあったアドバイスができる大学生などが担当します。
編集H:どんな動画なんですか?
西野:動画の一部を紹介しますと、こんな感じです。↓
★7月8日(月)更新★夏の計画の立て方アドバイス動画↓
編集H:へ~カレンダーに部活・夏期講習(オレンジ)、宿題(ピンク)、遊び(緑)、ニガテ対策(黄色)と色分けされて、わかりやすい!
編集N:……でもうちの息子、計画を立てても倒れるから立てない! とか言い出しそう。
西野:倒れてもいいので計画は立てるべきです。大人の仕事も同じですが、うまくいくかどうかは別として、大まかでいいから計画を立てないとひたすら流れてしまいます。計画を立てるだけでも7割は成功すると言っていいと私は思いますよ。
編集N:そんなに!? 夏休みの計画って重要だったんですね。
西野:ええ。それに計画通りにいかないのはむしろ普通です。自分はこのぐらいの量をこのぐらいの時間でできるだろうという見積もりは練習が必要ですから。
編集N:ですよね。去年の息子はまさにそんな感じ。
西野:計画が倒れるのも必要な経験です。そうやって高1の夏休みに試行錯誤しておくと、2回目以降の長期休みや、受験勉強の計画の立て方が上手になりますよ。
- たとえ計画通りにいかなくてもまずは計画!
編集H:なるほど~。さっそく担任コーチの動画、息子に見るようにさりげなく推しておきます。
※閲覧には「まなびの手帳」アプリにお子さまの会員番号の登録が必要です。
西野:あと、夏休みは1日の時間の使い方も決めておく必要があります。特別なイベントのない日は、この時間を勉強に使って、ここを部活、ここは遊びなどレギュラーの時間割を作っておくといいでしょう。
編集N:ただでさえ暑くてだらだらしがちだし、ざっくりでも日課表も作ったほうがよさそうですね。
- 夏休みの1日のすごし方の日課表も必須。
オープンキャンパス、高1から行くべき?
編集H:ところで、夏はいろいろな大学・学部のオープンキャンパスがありますよね。
高1からもう行くべきですか?
編集N:うちは去年、高1からオープンキャンパスに行くと目標が見つかって勉強のモチベーションも上がるって知って、「夏休みに一緒に行こっか?」って息子を誘ったんですよ。でもソッコー断られて!! なんか最近は焼き肉じゃないと親子で出かけてくれないんですよ~。
編集H:焼き肉だけか~!
編集N:オープンキャンパスは高1にはまだ早いって本人は思ったみたいですけどね。
西野:オープンキャンパスは早い遅いじゃなく、高校3年間を考えても、行ける回数自体が少ないんです。高1から行かないと志望大を考える大事なチャンスを失ってしまいますよ。
編集N:え~っ、で、でも親だけ張り切ってもねえ……。多分、息子は大学のオープンキャンパスの面白さをわかっていないんですよ。
編集H:あ、うちの子も「行って何すんの?」ってとこあるのかな。すごくテンション低くて。
編集N:最近の大学のオープンキャンパスって、親だけでも行きたいぐらい面白いのに。模擬授業とか実験とか、学食とか!
編集H:ほんとほんと。もったいない。どうしたらうちの子も行く気になるかなあ~。
西野:「高校別担任コーチ」が高1の夏のオープンキャンパスや進路を考えた体験を配信してくれますよ。それを見たらお子さんも行く気になるかもしれません。
★7月8日(月)更新の「夏の進路検討アドバイス」の例
編集H:あ、確かに先輩のこんな体験談を読めば、うちの子も行く気になりそう。
西野:オープンキャンパスは、できれば保護者も一緒に行くほうがおすすめです。お子さまとの関係性にもよりますけど。
編集H:えっ! 私、親が行ったら仕切っちゃってダメかと思っていました。
西野:もちろん、お子さまの進路を親が決めたり誘導したりする会話はダメです。でも一緒にキャンパスに行くと、大人と子ども、それぞれの視点から大学を見ることができますし、高3で併願大を決める時、親子の話し合いもスムーズになりますよ。
編集H:そうなんですね。息子がひとりで行くと何も体験せずタッチ&ゴーで即戻ってきそうだし、私も一緒に行ってキャンパスを回って学食に寄るのもいいかもしれない。
編集N:それだ。私、今年は学食の名物メニューで息子を誘ってみよう!
まとめ & 実践 TIPS
高校の夏休みの宿題は、中学のころのようにギリギリに取り掛かっても間に合わず、多くの高1生が休み明けのテストで後悔するようです。夏休みの計画の大切さと計画の立て方のコツは、「高校別担任コーチ」がアドバイスしているので、お子さまに勧めてみてください。
また夏休みは進路を考える大チャンス。オープンキャンパスは高1から参加するのがおすすめです。人気の大学では予約が必要なこともあるので、早めに大学のWebサイトで日程をチェックして予約するよう、お子さまに伝えておきましょう。
【これまでの「教えて!進路プロ」】
◆教えて!進路プロVOL.1「新入生テストで高得点取るには?」
◆教えて!進路プロVOL.2「高校の授業についていくには?」
◆教えて!進路プロVOL.3「高校の定期テスト、中学とどう違う?対策はいつから始める?優先順位は?」
◆教えて!進路プロVOL.4「定期テスト2日前からの得点上乗せサポート」
◆教えて!進路プロVOL.5「テスト勉強中の休憩から戻れない時、どうする?」
◆教えて!進路プロVOL.6「テスト後こそ保護者の出番!?」
◆教えて!進路プロVOL.7「科目数の多い期末テスト対策はいつから?実技教科は難しい?」
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