【もっと教えて! 進路プロ】入学後に後悔しない大学・学部選びとは?

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夏のオープンキャンパスが盛り上がっています。
受験勉強で忙しい高3はオープンキャンパスに複数校行くのは難しいため、高2のオープンキャンパスは志望大・学部候補を探す大事なチャンス。
そこで今回は、大学入学後に「想像と違った!」とお子さまが後悔しない進路の選び方について進研ゼミの進路のプロに取材。
後半、お子さまのオープンキャンパスをより充実した体験にするための7月20日(土)、7月21日(日)開催のオンラインセミナー「オーキャン行く前LIVE!」についてもご紹介します。

この記事のポイント

この記事のレギュラー登場人物を紹介。

名前聞いてもよくわかんない学部、多くない?

エミリー:オープンキャンパス、夏休みに続々と開催されていますね~。

たーにゃ:それにしても最近の学部・学科って、何を学ぶのかよくわからない名称が多くない?

エミリー:それある。
なんとかコミュニケーション学部とか、グローバルなんとか学部とか、なんとか情報学科、なんとか環境学科とかね。

たーにゃ:そういう学部・学科はオープンキャンパスに行って、何を学んでいるか自分で確かめないと、入学してから「こんなはずじゃなかった」ってギャップがありそう。

エミリー: 先日某大学のオープンキャンパスで「情報デザイン学科」を見学した時にまさにそれを感じたのよ。

うちの子は「情報デザイン学科」というと、プログラミングやゲームをつくるのをイメージしていたけど、そこでは人体にモーションキャプチャをつけてカラダの動きの情報を集める研究にすごく力を入れていたの。

「へえ~すごい!」って私は思ったけど、息子は「ゲームを作れるわけじゃないんだ!」ってものすごくがっかりしちゃってて……。

「別の大学の情報学部のオープンキャンパスも行ってみる!!」とめずらしく自分から言い出したのよ~。

たーにゃ:そんなに想像とギャップがあったんだ。
1校でも実際に行くと、いろいろ発見や気付きがあるし、ほかとも比べてみたくなるのかもね。

エミリー:そうみたい。
ただ「お母さんと行くといまいち楽しくないから次からは友達と行く」って言っていたけどね。
次は友達と行け! それがええ……。

松﨑:最近は新設の学部も多いですし、今までにあった学部・学科も、社会の変化に合わせて学ぶ内容や名称を変化させた大学も見られます。

学部・学科選びは名称のイメ—ジだけで決めるのは危険で、何を研究しているのかをお子さんが実際に確かめることが大切です。

高2のオープンキャンパスはただ漠然と見て回るのでなく、模擬授業を受けたり、教授や大学生との相談会などに参加したりして、実際に自分がそこで学ぶ姿をシミュレーションすることをおすすめしますよ。

たーにゃ:実は私、高2、高3で自分の専門分野を選ぶってけっこう大変かもな~と思っていて、「入学してから専門の学部・学科をじっくり選べる大学もあるよ」って息子にアドバイスしているんです。

エミリー:そういう方法もありかも!

松﨑:たしかに入学後にじっくりと専攻を選べる大学を選ぶのは、入学後の満足度を上げる選択肢の一つですね。

ただし「入学後に思ったとおりの学部で100パーセント満足しています!」という大学生はまれであることも、前提として知っておくといいと思います。

大学で学んでいるうちに視野や経験が広がって、「ちょっと違ったな」と気付いたり、ほかにもやりたいことが見つかったりするのは、多くの大学生にとって自然なことですから。

「価値観トーナメント」なら自分の進路の方向性がつかめる!

エミリー:たしかに進路ってそういうものかもしれないわねえ。
とはいえ、入学後のギャップをなるべく減らして、より自分に合った、納得度の高い選択をするにはどうすればいいのかしら。

松﨑:一つ重要なのが、「自分の進路の方向性の軸」をつくってから、大学・学部を探すことです。
この軸があれば、オープンキャンパスに行っても、その大学・学部が自分に合っているか、合っていないかの判断に迷いません。
また大学入学後、少しギャップを感じても前向きに軌道修正して自分の進路を切り拓きやすくなります。

エミリー:「自分の進路の方向性の軸」って具体的になんですか?

松﨑:自分は何が好きで、何が嫌いか。
自分が大切にしていることは何か。
どんな人生を送ると幸せなのか
といったことです。

エミリー:つまり「自分を知る」ということ??

松﨑:ええ。
大学入学後に大きなギャップを感じる人は、「自分を知る」探求をせずに、他人の価値観やイメージで進路を選んでしまったケースが多いと感じます。

エミリー:そうなんですね。
でも「自分を知る」って一人でやると意外と難しくないですか?
自分のことは当たり前すぎて見えない
っていうか。

たーにゃ:わかる。一人だと煮詰まって、眠くなってしまうのよ。

松﨑:多くの高校生も、そう思っているでしょう。
そこで私は、「オーキャン行く前LIVE!1日目 価値観トーナメント」をおすすめしたいんです。

エミリー:「価値観トーナメント」? どんな内容ですか?

松﨑:「自分はどんな価値観を大事にしているか」をゲーム感覚で楽しく見つけられるセミナーです。

エミリー:ゲーム感覚で? 何それ、むちゃくちゃよさそう!

松﨑:講師の伴(ばん)さんによると、人は、自分の大事な価値観を満たして生きる時、充実して幸せに感じられるそうです。
進路を選ぶ時にも、「自分の大切な価値観を満たせそうな大学・学部はどこか?」と考えれば、満足度の高い自分らしい進路が見えてくるそうですよ。

たーにゃ:なるほど~。
ちなみにここでいう価値観ってどんなことですか?

松﨑:「喜び」「楽しさ」「寛大さ」「思いやり」「成功」「お金」「人とのつながり」「達成感」「成長」「自発性」「刺激」「安定」……などです。

たーにゃ:へえええ。
そういう価値観同士をトーナメント方式で比べて自分にとって大事な価値観を見つけ出すってことですね。

松﨑:そのとおりです。

エミリー:面白そう。
うちの息子はいったいどんな価値観を大事にしているのか、気になるわ~。

松﨑:親子で参加して、大事な価値観1位~3位を比べ合うのも、お互いの理解を深めることになりますよ。
開催日時と参加方法はこちらです。

【オーキャン行く前LIVE! 1日目】「価値観トーナメント」

■開催日時 
7月20日(土)19:00~20:00

参加はコチラから

※後日、録画も公開します。

たーにゃ:わ~、楽しみ~!

「大学・学部クエスト」で先輩たちの進路選択に学ぶ!

エミリー:ところで「価値観トーナメント」は【オーキャン行く前LIVE!1日目】となっているけど、2日目にも何かあるんですか?

松﨑:2日目には、「大学・学部クエスト」というLIVEセミナーがあります。
こちらもお子さまのオープンキャンパスを充実した体験にするために、かなりおすすめです。

たーにゃ:「大学・学部クエスト」??

松﨑:クエストは「探求」の意味で、このセミナーでは

  • 1 自分にぴったりの大学・学部の探し方
  • 2 オープンキャンパスで見逃せないチェックポイント

の2つがわかります!
現役大学生の先輩たちの、志望大の選び方や決め手、オープンキャンパスで勉強のモチベーションが上がった体験談などいろいろ聞けます。

エミリー:へ~え、2日目のセミナーも志望大・学部選びの参考になりそう。

松﨑:「大学・学部クエスト」の開催日時参加方法はこちらです。

【オーキャン直前LIVE! 2日目】「大学・学部クエスト」

■開催日時 
7月21日(日)19:00~20:00

参加はコチラから

エミリー:【1日目】の「価値観トーナメント」も【2日目】の「大学・学部クエスト」も、息子をうまく誘ってみようっと。

たーにゃ:うちの子もこれを見てから夏のオープンキャンパスに行ってもらおう!

まとめ & 実践 TIPS

この夏、お子さまにはオープンキャンパスに出かけて、自分にぴったりの志望大・学部候補を見つけてほしいですよね。
そのためにも【オーキャン行く前LIVE!】 1日目「価値観トーナメント」、2日目「大学・学部クエスト」に参加するよう、お子さまにお声がけください。
保護者のかたも一緒に参加されるのがおすすめですよ。

※後日、録画を公開するので、ご予定が合わない場合は録画でご覧ください。

取材・文・イラスト 長谷川ヨスコ

プロフィール

松﨑周平(まつざきしゅうへい)
進研ゼミ高校講座 進路指導センター担当

難関大受験予備校の校舎長・進路責任者として、東京大・慶應義塾大・早稲田大・国公立大志望者2,000人以上の中高生の進路指導に携わってきた。最新の入試データと生徒の志望やポテンシャルを総合的に判断した熱い進路指導に定評がある。

プロフィール


編集・ライター 長谷川ヨスコ

進研ゼミ「高校講座」では進路や勉強法に関わる取材・記事、漫画のシナリオを多数執筆。「高校別担任コーチ」など、進研ゼミ卒の現役大学生の方々の勉強法や進路選択のアドバイスを取材するたび、「自分が高校生の時にこんな先輩たちに出会いたかった…」と心から思っている。

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