教えて!進路プロVol.3「高校の定期テスト、中学とどう違う?対策はいつから始める?優先順位は?」
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お子さまの高校初の定期テストが近づいてきましたね。高1保護者の知りたいことにタイムリーにお答えするこの連載、今回は高校初の定期テストで高得点をとるために必要な情報をお届けします。高校の定期テストは中学の定期テストとどこが違うのか、いつからどんな対策をすればいいのか、早速いろいろな疑問をまとめて解消していきましょう。
この記事の登場人物を紹介します。
定期テストの学年順位は高1・1学期で固定化される!?
編集N:とうとう高校初の定期テストがやってきますね。
編集H:ええ、本人は「学年順位も出るしがんばりたい」と言っていますよ。
編集N:去年うちの息子(高2)は、「順位が出るからプレッシャーだ」って言っていました。高校はだいたい同じぐらいの成績層の集まりだから、想像より下の順位になることもありえるので私も正直コワかったです。
編集H:私もちょっとドキドキしています。高校の最初のテストでいい点とってほしいわ~。最初って大事ですよね。
進路情報担当 西野(以下西野):高1の1学期の定期テストの成績順がそのまま固定化することも多いので、好スタートを切らせたいですね。
西野:とはいえ初回だけで決まるわけじゃありません。1学期には中間テストと期末テストの2回のチャンスがあります。1回目が悪くても2回目に奮起すれば大丈夫ですよ。ただし2回とも悪いと、残念ながらその位置に慣れてしまう……という生徒もいますね。
編集H:1回目と2回目の新鮮な気持ちのうちが大事ってことですね。
編集N:「やればできる!」って自信を持って、そのまま高3までいってほしい……!
西野:順位だけでなく1つ心に留めておいてほしいのが、定期テストの結果は成績(評定)に影響を与えることです。高1から評定を上げておくと推薦を含めて入試の選択肢が広がります。また高1から毎回の定期テストをがんばることで、大学入試の基礎力を着々と積み上げることもできますよ。
編集N:推薦で大学を受験するのは今どきレアケースじゃないし、うちの子も受験するかもしれません。長男の大学受験でも経験したのですが、高1から定期テストを毎回がんばっておくと大学入試の時に困らないというか、余裕ができるんですよ。
編集H:なるほど~。本人は高校生になったばかりで大学入試のことは全然考えていないと思いますけど、高1から定期テスト勉強をしっかりやってほしいなあ……(祈り)。
- ・定期テストの結果は成績(評定)に影響する。
- ・高1からの評定がいいと、推薦も含めて大学入試の選択肢が広がる。
- ・毎回の定期テスト勉強が大学入試の基礎力になる。
高校の定期テスト対策はいつから始めるのが目安?
編集H:ところで定期テスト対策っていつから始めたらいいんでしょう?
西野:少なくとも2週間前から対策を始めるのがいいと思います。高校の定期テストは中学のときより科目数が増えて、学習内容の難度も上がります。中学のころは一夜漬けで対応していたお子さんも、高校からは2週間計画的に勉強する習慣を付けていかないと、だんだん高得点をとれなくなってくると思います。
編集H:確かに高校では科目数が増えましたよね。定期テスト対策で科目の優先順位はあるんですか?
西野:まずは対策に時間がかかる英数国やニガテ科目を優先して先に始めるのがコツです。
- ・高校の定期テスト対策は2週間前からスタート。
- ・科目数が多いので、英数国やニガテ科目を優先する。
編集H:でも現実的に中学より部活や通学の時間が長くなっているので、どうやったら2週間前から勉強することができるんでしょうか。
編集N:実はうちの息子も高1のころ、部活が休みになる1週間前から一気に徹夜してやっていました。部活で体力が付いたせいか追い込み力が中学のころよりすごいんですよ‼ ……って将来の入試のことを考えると感心している場合じゃないですけど。
西野:お子さんの体力が付くのはうれしいですね。でも徹夜で詰め込んだ知識は定着しにくいものです。入試の基礎力を積み上げていくためにも、睡眠時間を確保して計画的に勉強することをおすすめしますよ。難関大に合格した進研ゼミの先輩たちは、部活でまとまった勉強時間がとれない分、1日のうちにこま切れの勉強時間を何回かとって工夫しているんです。
編集H:うーん、うちの子、着々とやるタイプじゃないからできるかしら……。
西野:朝出かける前の15分とか、電車の中の20分とか、次の予定が決まっているこま切れの時間は集中力が上がりやすいので活用すると効率がいいですよ。私たちの仕事でも「11時までに企画書を出す」となると、その直前は異常に集中力が上がりませんか?
編集H:あ、あがります! 異常に上がりますよね~。いわゆる締め切り効果ですね。
西野:高1の1学期の中間テストは、次の期末テストに比べると実技科目がないから対策しやすく、生徒同士の学力差もまだついていません。計画的に勉強しさえすれば高得点をとって自信をつけるチャンスなので、コマ切れ時間も活用してがんばってほしいです。
- ・部活で忙しいのでスキマ時間を有効に使う。
- ・短時間でやると決めると集中力がアップ。
何をどう対策すればいいの? スケジュールの立て方は?
編集H:ところで肝心の定期テスト対策は何をすればいいですか?
西野:基本的には学校の教科書や課題のワーク、プリント類を覚えたり解いたりするのが優先です。
編集H:じゃあ難しい問題はあまり出ないと考えていいですか?
西野:問題の傾向やレベルは高校によって違います。高校によって学校のワークやプリントの問題がそのまま出るところもあれば、少しひねった応用問題を出す高校もあるんですよ。
ですのでお子さまにはぜひ高校講座の「高校別担任コーチ」のアドバイスを頼ってほしいと思います。
※<高校別担任別コーチとは>受講教科にかかわらず、スマートフォン利用かたは「高校生サクセスナビ」から、パソコン利用のかたは「会員ページ」で利用できます。
※高校名を「ゼミ」に登録するだけで、お子さまの高校の授業やテストの特徴に合った学習法や、進路選択・やる気UPのアドバイスをお届けしたり、コーチに質問・相談できるサービスです。
※「ゼミ」に登録したお子さまの高校出身・高校と同じ地域出身、またはお子さまの高校と同地域の大学に通う大学生などが担当。一部の高校は地域にかかわらず、その高校の特性に合ったアドバイスができる大学生などが担当します。
編集N:確かに「高校別担任コーチ」のアドバイスで自分の高校の定期テストの傾向を知ったうえで対策すれば、初回から高得点ねらえそうですよね……。
編集H:助かります! ちなみに各教科、何をすればいいかも具体的にわかりますか? 何しろ高校で初めてだと、やるべきことがいまいちわからないと思うんです。
西野:そうですよね。そこで「高校別担任コーチ」からは「テスト2週間前からの各教科の対策」を配信しています。たとえば4月22日配信の「英語コミュニケーション」と、「数学」のアドバイスはこんな感じです。
★4/22更新「英語コミュニケーション」のアドバイス例
★4/22更新★「数学」のアドバイス例
編集H:アドバイスが具体的ですね。これを参考にすれば高校で初めての定期テストでも、各教科のやることをリストアップして、学習計画を立てられそうです。
編集N:自分の高校の担任コーチから「問題集から出たよ」と言われると、問題集のやる気がガゼン出ますね。
西野:ええ、テスト勉強はやることがわからないと進まないですし、逆にやることが明確になるとかなりやる気につながると思います。
編集H:じゃあ私、今日あたり「定期テスト対策は、高校別担任コーチのアドバイスが参考になりそうだね」って息子に言っておきます。
西野:とてもいいと思います。保護者のかたも、お子さまに声かけする前に一読してみるのもおすすめですよ。「高校別担任コーチ」のアドバイスはお子さまの会員番号が登録してあれば「まなびの手帳」から読むことができます。
※4月下旬~5月の初めまで、高1初の定期テストにかかわるアドバイス記事が続々と更新していきます。定期テスト期間中は、過去に配信されたアドバイスもまとめて読むことができます。
※閲覧には「まなびの手帳」アプリにお子さまの会員番号の登録が必要です。
まとめ & 実践 TIPS
高校の定期テストは中学よりも科目数が多く難度が上がるので、少なくとも2週間前からの対策がおすすめです。定期テストは、高校によって問題の傾向やレベルが異なるため、高得点をねらうにはお子さまの高校の問題に合わせた対策が効果的。「高校別担任コーチ」の「今やるアドバイス」では、各教科、お子さまの高校に合わせた優先的な対策がわかります。お子さまが初めての定期テストで高得点をねらえるように、「高校別担任コーチ」のアドバイスを今すぐ参考にするよう、保護者のかたから声かけをしてみてください。
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