小学生が気になった2022年の10大ニュースは?

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深刻なニュースも多かった2022年。小学生たちは、どのようなニュースが印象に残っているのでしょうか。
「進研ゼミ小学講座」が実施した「2022年の出来事や将来に関する小学生の意識調査」から「今年もっとも印象的だったニュース」の結果をご紹介します。

国内外の時事ニュースが多数ランクイン。1位は安倍元総理銃撃

1位から10位までのランキングには、さまざまな国内外の時事ニュースがランクインする結果に。身近な芸能ニュースだけでなく、社会情勢にも関心を示し、子どもたちなりの見方で切実に受け止めている様子がうかがえました。

1位 安倍元総理銃撃

1位には、7月8日に発生した安倍元総理の銃撃がランクイン。2位に倍以上の差をつける結果となりました。街頭応援演説中に銃撃されるというショッキングな出来事は、小学生にも大きな衝撃を与えたことがコメントからもうかがえました。

安倍元総理が射殺されたこと。安倍元総理好きだったのに(小5・男子)

元内閣総理大臣の安倍晋三さんがお亡くなりになられたこと……とても心が痛みました。(小5・女子)

2位 ウクライナとロシアの戦争

2022年2月24日にロシアがウクライナに軍事侵攻を開始してから、続く両国の戦争。連日報道されるニュースから戦争の悲惨さを実感した子どもたちからは、終結を願う声が多く寄せられていました。

ウクライナとロシアが戦争を始めたとき。「今の時代まだ戦争してるのか……」って思った。早く終戦宣言が出ますように。(小6・女子)

ウクライナとロシアの戦争です。今はどうなっているかわかりませんが、もう戦争はやめてほしいなといつも思っています。(小6・女子)

3位 King&Princeのメンバーの脱退

2022年11月4日に発表された、平野紫耀さん、岸優太さん、神宮寺勇太さんのグループ脱退。King&Princeは、小学生にも人気が高いこともあり、ショックを受ける子どもたちも多かったようです。

キンプリが3人もやめる。好きだった人いるのに!(小3・女子)

キンプリが2人になっちゃうこと。友達がキンプリ大好きだから驚きました(小6・性別回答なし)

4位 新型コロナ

2020年初め頃から現在に至るまで、子どもたちの学校生活にも大きな影響を与えている新型コロナウイルス感染症が4位に。身近なニュースであるからこそ、変異株の種類や第8波への備えなど、子どもたちなりの警戒を感じる声が多く寄せられていました。

コロナウイルスの種類が増えたこと。(小3・女子)

コロナウイルスの第8波が来るかもしれない、ということ。(小5・女子)

5位 梨泰院の群衆事故

日本人含む150名以上が亡くなった、韓国のソウル梨泰院での群衆事故。路地に押し寄せた人波、飛び交う悲鳴や怒号、必死の救助活動……ニュース映像で見たさまざまな光景にショックを受けた子どもも多いようです。

ソウルの押し込まれて大勢の人が亡くなってしまった事故。(小5・その他)

ソウルの、ハロウィーン前のドミノ倒しみたいになった転倒事故。(小4・女子)

6位 北朝鮮のミサイル発射

北朝鮮による相次ぐミサイル発射。これまでにないペースでのミサイル発射に不安に感じている小学生も多いようです。Jアラートの警報音が鳴った地域があったことも、子どもたちの印象に強く残ったのかもしれません。

7位 円安

1ドル=150円を32年ぶりに突破した急激な円安。円安に伴う物価上昇を嘆く保護者の声を耳にしたことも、小学生たちの印象を深める結果となったようです。

8位 BTSの活動休止

世界的な人気を誇るBTS。7人全員での再結集が2025年の予定となることが公表されました。多くの小学生ファンが寂しさを覚えたようです。

9位 エリザベス女王の死去

歴代最長となる70年の在位で、2022年9月8日に亡くなったエリザベス女王。日本の天皇家との親交も深く、なじみのある女王だっただけに印象に残った小学生も多いのかもしれません。

10位 皆既月食

2022年11月8日に全国各地で見られた皆既月食。1580年以来442年ぶりに皆既月食と惑星食が見られることも大きな話題に。家族や友達と観察を楽しんだ小学生の多かったようです。

お子さまと一緒にニュースを見て意見交換をする習慣を

ニュースを通じて、社会や世の中に関心を持つことは、自分と社会とのつながりを意識し、学習意欲向上にも効果があると言われています。

そこでおすすめしたいのが、お子さまと一緒にニュースを見て意見交換をする習慣をつけること。自分一人でニュースを見聞きするより、理解を深め、視野をさらに広げることができるようになります。具体的なポイントを「ニュースを家庭学習に取り入れるのが上手な保護者がやっている3つのこと」の記事よりご紹介します。

身近なテーマで因果関係とさまざまな立場からの見方を学ぼう

ニュースを見て意見交換をするのは、最初はハードルが高く感じるお子さまもいらっしゃるかもしれません。堅苦しくない雰囲気で、次の3つを意識していきましょう。

1 子どもが身近に感じられるテーマを選び、一緒に見て話し合う
2 「事実」でなく「なぜ」という因果関係に重点を置いて話し合う
3 単一的な視点でなく、さまざまな立場からの見方を伝える

ニュースそのものへの理解はもちろん、因果関係をおさえることで論理的思考力を磨き、多様な立場を踏まえる視野の広さを身につけることができるでしょう。
因果関係やさまざまな立場からの見方が客観的に示されている新聞を活用することもおすすめです。

出典
時事問題に関心を持たせたい ニュースを家庭学習に取り入れるのが上手な保護者がやっている3つのこと
https://benesse.jp/kyouiku/202102/20210227-2.html

子どもが新聞を読むことのメリット ネットニュースとはなにが違う?親子で新聞を読んで文章力を身につけよう
https://benesse.jp/kyouiku/202201/20220117-1.html

まとめ & 実践 TIPS

ランキングからは、小学生たちが身近な芸能ニュースだけでなく、国内外のさまざまな時事ニュースにも関心を示していることがうかがえました。子どもたちなりの見方で社会情勢に気を配り、受け止めている様子には頼もしさを覚えますね。
ニュースを題材とした親子での意見交換をぜひ日常に取り入れてみてはいかがでしょうか。社会情勢への関心を高め、自分と社会、学習と社会とのつながりを感じられるようにしてあげられるといいですね。


出典
調査名:「進研ゼミ小学講座」 小学生13,000人に聞きました!2022年総決算ランキング
株式会社ベネッセコーポレーション(本社:岡山市、代表取締役社長:小林仁)「進研ゼミ小学講座」が、2022年の出来事や将来に関する小学生の意識調査を実施。
実施期間・方法:2022年11月11日~24日にアンケートを実施。
回答者・回答数:「進研ゼミ小学講座」の小学3~6年生の会員を対象に13,816人(女子9,238人・男子3,691人・性別無回答887人)が回答。

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