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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - 予防接種
インフルエンザ0歳7ヵ月
寄せられたご相談
1歳未満の場合はインフルエンザの予防接種を受けない方がよいのでしょうか?
7ヵ月の娘がいますが、1歳未満の子はインフルエンザの予防接種を受けない方がよいのでしょうか?
先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生
インフルエンザのワクチンを接種してよいです。
インフルエンザは毎年のように発生し、ときには大流行する場合もあります。免疫力、抵抗力の弱い乳児、お年寄り、病気をもっている人では重症になることが多い(乳児の場合はインフルエンザ脳症という重症の合併症があります)ですので、注意が必要です。
最近は治療薬も出ていますが、やはりインフルエンザになるのを予防することが最良の方法です。そのためにワクチンの接種がすすめられています(特に乳幼児、高年齢者、基礎疾患をもっている人など)。
インフルエンザワクチンは効かないとか、副作用があるといった心配をされる人がいますが、もちろん予防効果があります。副作用はまれです。
乳児の場合は、3〜4週間の間隔で2回の接種を行います。流行を考えますと、年内に2回目を済ませた方がよいでしょう。ワクチンを受ける前には必ず、問診表に状態を書き込み、医師の指導を受けてください。副反応として、注射部位の発赤、腫脹(しゅちょう)、軽い発熱、倦怠感(けんたいかん)などが見られることがあります。
なお、「低出生体重で生まれた赤ちゃんでもインフルエンザの予防接種が可能か」といったご質問を受けることがときどきあるのですが、この場合も6ヵ月を過ぎれば、インフルエンザワクチンの接種は可能です。