【3・4歳児】うんちはオムツでしたい子どもがトイレで出す方法

 トイレトレーニングでおしっこはできるようになったのに、うんちはオムツでしたがる子どもは少なくありません。どうしたらトイレでできるようになるのでしょうか。

嫌がる場合は無理強いしないで!

 2歳くらいまではうんちを溜められず、すぐに出てきてしまうため、トイレまでがまんできません。それが3~4歳頃になると便意を感じてからトイレに行くくらいまではがまんできるようになります。この頃から、徐々にトイレトレーニングを始めましょう。

ところが、おしっこはスムーズにできた子どもでも、うんちの場合は抵抗感を示すケースが少なくありません。うんちをしたくなると自分でオムツを取りに行き、パンツとはき替える子どももいます。

保護者としては早くできるようになってほしいですし、お出かけ先でもうんちをしたくなるたびにオムツにはき替えさせるのも結構面倒です。だからといって、叱りつけたり、無理にトイレに座らせたりと、実力行使のトイレトレーニングをするのは考えものです。「イヤだ」という気持ちがどんどん大きくなり、ますますトイレが嫌いになってしまいかねません。まず、どうしてトイレでうんちをしたがらないのか、子どもに理由を聞いてみましょう。次のようなケースが多いようです。

・便座に座っていきむのが難しい。
・ひとりでトイレに座っているのがイヤだ。
・足が床に届かないため踏ん張りにくい。
・できないと思い込んでいる。
・今までと同じ場所でしたい。

嫌がる理由に合わせてサポートを工夫しよう

 ひとりでトイレでできるようにするために、まず保護者のかたのサポートでよりハードルを低くして成功体験を積ませましょう。そのうち自信がついて自分でやってみようという気持ちが芽生えます。具体的には次のようなサポートが考えられます。

◆うんちが出かかったタイミングでトイレに連れていこう

うんちが出そうになって便座に座ったのに、うまくいきむことができず、そのうちにうんちが引っ込んでしまう場合が多いようです。そこでギリギリまで待って、うんちが少し見えてきたくらいのタイミングで、急いでトイレに連れていきましょう。これなら少しいきむだけで出てきます。それを何度か繰り返すうちに、しだいにトイレでうんちをすることに慣れていきます。

◆洋式便座は足場を作るとできるようになることも

保育園などの子ども用トイレではできるのに、家庭の洋式便座ではできないという子どももいます。その理由の一つとして、足が届かないのでうまくいきめないことが考えられます。その場合は、段ボールや台などを置いて足場にしてみましょう。また、どうしてもトイレを嫌がる場合は、おまるを使って慣れてからトイレにチャレンジするという方法もあります。

◆保護者がトイレに付き添ってあげよう

うんちはおしっこに比べて、少し長い時間、便座に座っている必要があります。トイレの中でひとりでいるのがイヤで、オムツでしたがる子どもも少なくないようです。そこで慣れるまでは保護者のかたがトイレに付き添ってあげましょう。子どもの前にしゃがんで両手を握ってあげると安心しますし、いきみやすくなります。

◆うんちができたら大げさにほめてあげよう

便座に座ってうんちができたら、「すごいね!」「さすがお兄ちゃん(お姉ちゃん)だね!」「がんばればできるでしょう!」など、とにかくほめてあげましょう。特に「できない」と思い込んでいる子どもの場合は、自信がついて次もチャレンジしようという気持ちになります。

園で友だちの姿を見て、できるようになることも

 幼稚園の入園までに何とかしたいと焦る保護者のかたもいますが、園でも先生が一緒にトレーニングをしてくれますので安心してください。家ではなかなかできなくても、友だちがトイレに行くのを見て、すぐにできるようになることもあります。あくまでも子どものペースに合わせて無理のないように進めるとよいでしょう。

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