赤ちゃんのげっぷを出す方法をイラストで解説!げっぷはなぜ大事?いつまでに出すべき?

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初めての育児に奮闘している保護者にとって、悩みのタネはいろいろありますよね。赤ちゃんにげっぷをさせることも、そのひとつではないでしょうか。
そこで今回は、簡単にげっぷをさせるためのポイントや、げっぷが必要な時期とその理由などについてご紹介します。

この記事のポイント

なぜ赤ちゃんにげっぷは必要なの?

一般的に、げっぷが必要な理由には、以下のようなものが挙げられます。

・ミルクを吐き戻さないようにするため
・ミルクをしっかり胃の中に入れて消化吸収させるため
・空気がおなかを圧迫しないようにするため

赤ちゃん、特に新生児は、ミルクや母乳を飲むときに一緒にたくさんの空気も飲み込んでいます。けれど、おなかにたまった空気を自分では外に出せません。
また、赤ちゃんは体のつくりも大人と違います。おなかがいっぱいになると胃に入ったミルクや母乳が食道の方に逆流しやすく、吐きやすい構造なので、放っておくと空気と一緒にミルクや母乳も吐いてしまいます。そのため、おなかの空気だけを出してあげる必要があるのです。

いつまでげっぷをさせればいいの?

授乳の度になかなか出ないげっぷと格闘していると、「いつまで続けたらいいの?」と思うことがあるかもしれません。けれど実は、げっぷをさせなくてはいけない期間はそう長くはありません。

個人差はありますが、生後3~4カ月頃になると、げっぷをさせようとしても何も出てこないことが増えます。さらに生後5~6カ月頃になって、首がすわったり寝返りができるようになったりすると、おなかの空気も自然と排出されるようになり、げっぷをさせなくてもよくなることが多いです。

簡単にげっぷをさせるためのポイント4つ

一番のポイントは、空気は「下から上に」動くということです。

【ポイント1】ソファーに少し浅めに座ります。体の角度を調整して、赤ちゃんのげっぷの出やすい角度を探しましょう。

【ポイント2】赤ちゃんを縦抱きにします。 肩にもたれかかるようにしてあげましょう。げっぷと一緒に母乳やミルクを吐き戻すこともあるので、肩にタオルなどを乗せておくと安心です。

【ポイント3】赤ちゃんの胸がママやパパの肩に乗るまで、ぐっと押し上げます。背中がちょっと丸くなるくらいがベストです。赤ちゃんの顔は横向きにして、口や鼻がふさがらないようにしましょう。

【ポイント4】胃の後ろあたりからうなじまで、赤ちゃんの背中を下から上へとさすります。おなかの空気を押し上げていくイメージです。叩いてもOKですが、強過ぎると緊張して出にくくなることもあるので、適度にしましょう。

時間は5分。赤ちゃんも大人も疲れないように、あまりこだわり過ぎないことが大切です。

げっぷが出なくても大丈夫?

結論から言えば、赤ちゃんのげっぷが出なくても焦る必要はありません。
げっぷの出やすさには個人差がありますし、おなかの空気はあとからおならとして排出されることもあります。空気と一緒に多少のミルクや母乳を吐いてしまうのは赤ちゃんの生理現象ですから、心配はいりません。

ただし、吐いたものが喉や気管に詰まらないように、げっぷをしなかったときは顔と体を横向きにして寝かせてあげましょう。胃から腸への出口が右側なので、右を下にした方が消化にはいいと言われています。

前述のように、げっぷをさせてあげるのは、子育て期間の中のほんの数カ月、短い子では3カ月ほどのことです。毎回げっぷをさせるのは大変ですが、考えようによっては、赤ちゃんのかわいいげっぷの音を聞ける貴重なチャンスでもあります。あまり焦らず、出たらラッキー!くらいの気持ちで、楽しんでみてもいいかもしれませんね。

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プロフィール

山中岳

子どもの心身の成長に向き合う現場を20年以上経験するドクター。経験に加え、日本小児科学会専門医・指導医、日本小児神経学会専門医・指導医、日本てんかん学会専門医・指導医、と数多くの認定資格を所持し、日々、てんかんや熱性けいれんなどのけいれん性疾患、頭痛、発達の遅れ、脳性麻痺など、主に神経疾患のお子さんの診察を行う。東京医科大学主任教授としても、次世代の医師の育成に力を入れている。

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