赤ちゃんのげっぷを出す方法5つ げっぷはなぜ大事?いつまでに出すべき?

簡単にげっぷをさせるためのポイント5つ

一番のポイントは、空気は「下から上に」動くということです。

【ポイント1】ソファーに少し浅めに座ります。体の角度を調整して、赤ちゃんのげっぷの出やすい角度を探しましょう。

【ポイント2】赤ちゃんを縦抱きにします。 肩にもたれかかるようにしてあげましょう。げっぷと一緒に母乳やミルクを吐き戻すこともあるので、肩にタオルなどを乗せておくと安心です。

【ポイント3】赤ちゃんの胸がママやパパの肩に乗るまで、ぐっと押し上げます。背中がちょっと丸くなるくらいがベストです。赤ちゃんの顔は横向きにして、口や鼻がふさがらないようにしましょう。

【ポイント4】胃の後ろあたりからうなじまで、赤ちゃんの背中を下から上へとさすります。おなかの空気を押し上げていくイメージです。叩いてもOKですが、強過ぎると緊張して出にくくなることもあるので、適度にしましょう。

【ポイント5】時間は5分。赤ちゃんも大人も疲れないように、あまりこだわり過ぎないことが大切です。

げっぷが出なくても大丈夫?

結論から言えば、赤ちゃんのげっぷが出なくても焦る必要はありません。
げっぷの出やすさには個人差がありますし、おなかの空気はあとからおならとして排出されることもあります。空気と一緒に多少のミルクや母乳を吐いてしまうのは赤ちゃんの生理現象ですから、心配はいりません。

ただし、吐いたものが喉や気管に詰まらないように、げっぷをしなかったときは顔と体を横向きにして寝かせてあげましょう。胃から腸への出口が右側なので、右を下にした方が消化にはいいと言われています。

前述のように、げっぷをさせてあげるのは、子育て期間の中のほんの数カ月、短い子では3カ月ほどのことです。毎回げっぷをさせるのは大変ですが、考えようによっては、赤ちゃんのかわいいげっぷの音を聞ける貴重なチャンスでもあります。あまり焦らず、出たらラッキー!くらいの気持ちで、楽しんでみてもいいかもしれませんね。

プロフィール

山中岳

子どもの心身の成長に向き合う現場を20年以上経験するドクター。経験に加え、日本小児科学会専門医・指導医、日本小児神経学会専門医・指導医、日本てんかん学会専門医・指導医、と数多くの認定資格を所持し、日々、てんかんや熱性けいれんなどのけいれん性疾患、頭痛、発達の遅れ、脳性麻痺など、主に神経疾患のお子さんの診察を行う。東京医科大学主任教授としても、次世代の医師の育成に力を入れている。

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