中学受験に向け、習い事はいつまでにどうすべき? 専門家が指南

中学受験に向け、習い事はいつまでにどうすべき? 専門家が指南中学受験にあたり、続けさせるかどうか悩むのが子どもの「習い事」。どの時期までに、どのように検討するとよいだろうか。中学受験のエキスパート、森上教育研究所の森上展安氏に考慮すべき点を教えていただいた。

 

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5年生の後半は中学受験の正念場。学習内容が一気に難しくなるため、ここでじっくり時間をかけて取り組むことが必要です。特に2学期以降は「考える」ことに集中してほしい時期。それができたかどうかで達成度に大きな差が付きます。ですから、習い事をいくつもしている場合、帰宅後に疲労ですぐ寝てしまう状態なら、どれかを減らして勉強に集中する時間とエネルギーを確保することが必要でしょう。
夏休みの間にご本人とよく相談して、何をいつごろやめるか決めておくことが大切です。もちろん、お子さまが習い事に熱中している場合には、やめさせるべきではありません。

 

遅くとも10月までには勉強に専念できる環境を整えておくのが理想ですが、「やめる」という選択をした場合、急にやめさせるのは先生や監督だけでなく、チームメートにも迷惑がかかります。お子さまにも不満が残ることもあるでしょう。「いつの試合まで」と時期を決め、監督やチームには早めに伝えておくことです。その他の習い事の場合でも、たとえばピアノなら「好きな曲集を仕上げるまで」、水泳なら「○級をとるまで」、英会話なら「一緒に海外に行って現地で会話してみるまで」といった具合に目標をつくり、達成感を持ってやめられるようにしてあげてください。

 

お子さまへの声かけは、「試合までは、勉強はほどほどでいいよ。基礎だけはやっておいてね」とするとよいと思います。特に男の子は、コンスタントに集中することが苦手です。手を抜いたり集中したり、というめりはりの付け方を体得したほうが、勉強のしかたもうまくなるのです。

 

出典:習い事、やめる? 続ける?[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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