【どうなる?どうする?娘の大学受験】第14回 大学受験を終えて
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進研ゼミ編集室のリアル受験生保護者による長女の大学受験ドキュメント。
いよいよ最終回。受験を終えた娘の大学生活や、いかに!?
第1志望大には届かなかったものの、娘は大学生活を楽しんでいます。
それはもう、想像以上に。
自然が多い広々としたキャンパス。
1年生とはいえ、座学だけでなく実習も多い学科なので、さまざまな経験をしているようです。この前なんて農場実習で「牛になめられた!」と興奮気味に報告してきました。たくさん野菜をもらって帰ってきたり、実習で作ったピクルスを持って帰ってきたりすることもあり、「え、大学生ってこんなだっけ?」と驚かされることも多いです。
好きな勉強のためなら、がんばれるものなのでしょうか。
朝がめっぽう弱い娘ですが、電車とバスを乗り継いで1時間半かかる通学時間もなんとか遅刻せずに通えています。
そして何より驚いたのが、大学が好きすぎて授業のない日まで通っていること。
「調べたいことがある」とか「友達と話したい」とか「サークルがある」など、いろいろな理由を付けては、楽しそうに出かけています。受験生の時は、なかなか受験生モードに切り替わらずヒヤヒヤさせられていましたが、大学ではいきなりターボがかかっている様子。親のほうが戸惑っています。
そんな娘の姿を見ていると、娘の意思を尊重した大学受験ができて本当によかったなと実感させられます。成績を考えると厳しい戦いであることはわかっていましたが、娘の性格を考えて安全策を取らなかったのは、我が家の場合は正解でした。
本人の意思を第一に挑戦できたからこそ、たとえ第1志望には届かなくても、娘は「やりきった結果」と納得したうえで進学できたのかもしれません。親としては、ヒヤヒヤさせられっぱなしでしたが、信じて応援できて本当によかったです(忍耐力を試されてキツかったですけどね)。
大学生活を満喫している娘の姿を見たら、受験期のヒヤヒヤもイライラも全部ひっくるめて、「いい経験だったな」と思えるから不思議です。受験生の時は、あれだけ「勉強しなくて大丈夫?」と言っていたのに、今や「そんなに大学行って大丈夫?」と心配する日が来るなんてうれしい驚きです。
さて、14回にわたってお届けしてきた我が家の大学受験ストーリーも今回で最終回です。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
娘の大学受験を並走してみて、ただ単にモチベーションが右上がりになるわけでもなく、年末に向けて徐々に繊細になっていく姿も見えて、18歳の葛藤(かっとう)がよくわかりました。
模試結果や合否に親としても心が揺れましたが、結局は本人が前向きに進める進路を信じて応援することが、唯一親ができることなのかなとも思いました。
合格したすごい人のエピソードばかり見て、「うちの子だけうまくいっていない気がする……」と不安に思っていたかたに、ほんの少しでも勇気を届けられていたら幸いです。
\ほかのお話はこちら/
どうなる?どうする?娘の大学受験
編集協力/岡 聡子
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