「他の人の身になって考える」ってどんなこと!? 適性検査で役立つ「社会を見つめる力」
親子でやってみよう
どんな場所に、どんな工夫があったのか、振り返る。
「ここにあるといいのではないか」と思ったところは?
→実際に、そこで不便を感じている人がいるかもしれない。自分で、街に工夫を追加できるなら、どうする?
親子で考えてみるだけでなく、実際にできることは実行していただきたいと思います。実際にやってみることで得られた実感は共感につながり、やがて理解へとつながっていきます。
例えば、お年寄りや、妊娠している女性が重い荷物を持って階段を上っていたら…。目の不自由な人が、道を渡れずにいたら…。
「お手伝いしましょうか?」のひと声をかけて、小学生でも役に立てることがあります。家族の手伝いも大切ですが、他人の役に立って感謝されるのは、それとはまた別のとても貴重な経験です。そういう経験の積み重ねは人の役に立てた、という自信になりますし、次もやってみようという積極性も促します。
また、ボランティア団体などが主催するイベントなどでは、体の不自由な人の感覚を特殊な道具を使って体験することもできます。お年寄りの足腰の関節が思うように動かないことや、妊娠した人のおなかの重さ、目が見えないことの不安…子どもたちには、驚きと不自由さが実感できることと思います。
こうした体験は、適性検査に直結する可能性もあります。ですが、適性検査のためだけでなく、お子さまにとって、大事な経験と記憶になるはずです。
実感を伴うことで、初めて心から自分とは違う立場の人を思いやる気持ちが育ちます。毎日の生活の中で積極的に「誰もが暮らしやすい社会とそのためにできること」を親子で考え、そして実際に行動してみませんか?