算数「平面図形と比(2)」[中学受験]

問題4
下図において、四角形DEFG、四角形GHCIはともに正方形で、角AJD=90°、GH=2cm、FH=5cmとします。

図

(1)AJの長さは      cmです。
(2)三角形ABCの面積は      cm² です。
(芝中 2007年)
<問題4 (1)の考え方と答え>
正方形DEFGの周りに補助線(ほじょせん)をひきます。

図

正方形の中に正方形がある…という図になりました。
これはよく使う考え方なので、覚えておいてくださいね。

三角形GFHと合同な三角形が、ほかに3つできました。
DK = 2cm、四角形GHCIは1辺が2cmの正方形だから、

DJ = DK + KJ
  = 2 + 2
  = 4(cm)
 です。

上の図に示したとおり、対応する頂点(ちょうてん)の角度が等しいので、
三角形ADJ と 三角形GFH は相似であるとわかりますね。相似比は4:5です。
だから、


(答え) 1.6cm
<問題4 (2)の考え方と答え>
小問(1)でAJの長さがわかったので、図にわかっている長さをかきます。

図

そうすると、あとはBCの長さがわかれば、三角形ABCの面積が求められます。

三角形GFHと三角形ABCは相似で、GH:AC=FH:BCです。
これに数値(すうち)を当てはめていくと、次のようになります。

2 : (1.6 + 5 + 2) = 5 : BC

よって、



   = 21.5(cm)

三角形ABCの面積は、

21.5 × 8.6 ÷ 2 = 92.45(cm²)
(答え) 92.45cm²

プロフィール



大人気メールマガジン「コロンブス的・超発想で中学受験を成功させる方法」の発行人で、中学受験カウンセラー。メルマガは殿堂入りを果たす。理科・替え歌暗記法のCD『愛のメモリーTM』も作成。

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