今年の中学受験は大変だった[中学受験]
今年は、受験者数が多かった分、倍率も高く、合格平均点・最低点も高かったところが多い。ベテランの指導者の方々(ン十年も塾長をやっている職人タイプの先生方)に伺ってもご苦労が多かったようだ。例年なら受かってもよさそうな受験生がなかなか受からない。2月2日が過ぎ3日が過ぎ、とうとう6日、7日まで受験し続けて合格を得られない、というケースを久々に体験した、とのこと。
数字でおさえておくと最も受験者数の多い東京の2月1日の午前入試で、さらに種別的にも大多数を占める男子校、女子校の実質倍率を見ると、今年は男子が3.16倍(現時点で一部未判明校もあるが、9割方は判明している)、女子で2.68倍となった。各々昨年に比べ0.2ポイントずつ上がっている。昨年は一昨年と余り変わらなかったので、受験者数がバブル期を超えたこの数年だけで見ても最も厳しいものになっている。
よく申し上げるのでご存じのかたが多いかもしれないが、実は入試の難しい学校ほど、この実質倍率が高いといってよい実情がある。男女とも4日入試の偏差値50以上となると4倍は覚悟しなくてはならない。この点は今年も女子は同じだったが、男子はさらに倍率が上昇し、5倍から6倍と約1倍分厳しくなっている。
ただしそれは全日程をくりこんでのお話で、こと2月1日に限ればあのハンカチ王子で湧いた早実など付属系が4倍台で他の高偏差値非系列校は男子で3倍台、女子は2倍台が多数派だ。しかし、そこで受からなければ他の入試日の倍率はグンと高くなるのだから2月1日こそが本当は狙い目なのである。
さらに最近の傾向として最難関の次にランクされる偏差値55から69の学校で極端に倍率が下がる特異な現象が起こるようになった。
昨年でいえば男子の城北、女子の鴎友で、今年は男子は攻玉社、女子は昨年と同じく鴎友で出現した。ちなみに攻玉社の1日の倍率は2.27倍、鴎友の2日の倍率は1.85倍である。あるいは女子の成蹊の2月1日の倍率は2.08倍だった(森上教育研究所調べ)。
こうした倍率は無論入試直前にわかるものではないけれども、秋の模試の時点でおよそはわかる。
無理矢理にそうした学校を志望する必要はないけれども、他と比してかなり合格しやすいことは確かである。今年は事前に受験生が多いと予想されたなかで、そして事実大変だったなかでこうした現象が起きる。来年に向けておさえておきたいことである。
数字でおさえておくと最も受験者数の多い東京の2月1日の午前入試で、さらに種別的にも大多数を占める男子校、女子校の実質倍率を見ると、今年は男子が3.16倍(現時点で一部未判明校もあるが、9割方は判明している)、女子で2.68倍となった。各々昨年に比べ0.2ポイントずつ上がっている。昨年は一昨年と余り変わらなかったので、受験者数がバブル期を超えたこの数年だけで見ても最も厳しいものになっている。
よく申し上げるのでご存じのかたが多いかもしれないが、実は入試の難しい学校ほど、この実質倍率が高いといってよい実情がある。男女とも4日入試の偏差値50以上となると4倍は覚悟しなくてはならない。この点は今年も女子は同じだったが、男子はさらに倍率が上昇し、5倍から6倍と約1倍分厳しくなっている。
ただしそれは全日程をくりこんでのお話で、こと2月1日に限ればあのハンカチ王子で湧いた早実など付属系が4倍台で他の高偏差値非系列校は男子で3倍台、女子は2倍台が多数派だ。しかし、そこで受からなければ他の入試日の倍率はグンと高くなるのだから2月1日こそが本当は狙い目なのである。
さらに最近の傾向として最難関の次にランクされる偏差値55から69の学校で極端に倍率が下がる特異な現象が起こるようになった。
昨年でいえば男子の城北、女子の鴎友で、今年は男子は攻玉社、女子は昨年と同じく鴎友で出現した。ちなみに攻玉社の1日の倍率は2.27倍、鴎友の2日の倍率は1.85倍である。あるいは女子の成蹊の2月1日の倍率は2.08倍だった(森上教育研究所調べ)。
こうした倍率は無論入試直前にわかるものではないけれども、秋の模試の時点でおよそはわかる。
無理矢理にそうした学校を志望する必要はないけれども、他と比してかなり合格しやすいことは確かである。今年は事前に受験生が多いと予想されたなかで、そして事実大変だったなかでこうした現象が起きる。来年に向けておさえておきたいことである。