たし算・ひき算、なぜ間違えるの?3学期に苦手を作らないためにやりたいトレーニング!

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小学校低学年ではたし算やひき算でのミスが意外と多いもの。かけ算やわり算でも使う基本的な計算なので、間違えないための習慣をしっかりつけておくことが重要です。

この記事のポイント

たし算・ひき算を間違えないようにするには?

たし算・ひき算での間違いが多くなるのは、くり上がり・くり下がりの計算からです。1年生では横式で、2年生からは筆算での計算を学習しますが、簡単なようでいて間違いの多いところです。

まずは計算過程を書く習慣づけを。

子どもたちは、計算をするときに暗算で解こうとします。手を動かして書くように伝えてもノートに計算過程を書いておくのを嫌がる子も多いです。暗算で計算しようとする子ほど、計算でケアレスミスをしてしまいがち。でもノートに計算過程を書いていないので、自分がどこで間違えているのかわからずに間違いを重ねてしまうことも。やったことを振り返るのは大人でも嫌なことですが、間違えたときにその原因をしっかり把握しておかないと同じことを繰り返すだけです。「見える化」の第一歩として、ノートに計算過程を書き残すことは非常に大切な習慣なのです。

定規やノートの罫線を使って、ていねいに書く習慣を。

計算の過程を書いても、あとから見て読み解けなければ意味がありません。また、問題もケタを揃えてきれいに書いておかないと、計算ミスの元になります。面倒でも、ていねいに書くことが計算のスピードを上げたり間違いを少なくしたりするので、ここは「急がば回れ」の精神で取り組むように働きかけましょう。

指を使った計算もよい習慣!

低学年では、自分の指を使って計算するお子さまも多いです。
指で数えるのをやめさせようとするおうちの方もいらっしゃるようですが、無理にやめさせなくてもよいです。大人でも暗算するときに、くり上がりの1を忘れないように指を1本たてて考えたりしますよね。これは、メモ書きと同じことなのです。頭の中で計算するとわからなくなるからこそ、体を使ったり紙に書き残そうとしたりするわけですから、「見える化」の第一歩として良い習慣だと考えましょう。計算が複雑になれば体では表現できないので、自然と紙に書くことに移行していきます。

数が大きくなっても計算の仕方は同じ。

算数は繰り返しの学問です。例えば、くり上がりのたし算は1年生では横式で、2年生からは筆算で学習しますが、3年生でも計算するケタ数が違う筆算を学習します。

わざわざ学年を分けて学習する理由は、発達段階に合わせて繰り返すことで計算のしかたを身につけるということだけではないのです。
そもそも、数や計算にはきまり(ロジック)があるということ、そのきまりや計算の考え方は、ケタが増えていっても変わらないということを計算を通じて子どもが理解することが重要なのです。
算数は計算ができることが最終目的ではありません。どうしてその計算ができるのか、その計算のしかたでよいのはなぜかを考えるのが算数という学問の本質です。そのことを理解すると、ケアレスミスも、大きなゴールへのちょっとした寄り道くらいの気持ちで受け止められるかもしれませんね。

まとめ & 実践 TIPS

低学年の算数には計算の単元がなんと多いことかと思われることでしょう。でもそれには理由があります。
「学問には王道なし」とよく言われますが、やらないで身につく計算は1つもありません。面倒だと思いながらも根気よく取り組むうちに、計算のきまり(ロジック)を自然と覚えてできるようになるのです。そのためには、計算過程をていねいに書きながら、たくさん計算してしっかり計算のしかたを身につけさせましょう。

株式会社プランディット 数学課 村上
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの算数・数学の教材編集を担当。

プロフィール



1988年創業のベネッセ・グループの編集プロダクションで,教材編集と著作権権利処理の代行を行う。特に教材編集では,幼児向け教材から大学入試教材までの幅広い年齢を対象とした教材・アセスメントの企画・編集を行う。

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