2008年度算数入試トレンド
2008年度に出題された問題のなかで特に注目される問題を取り上げてみました。新傾向問題、これまでに出題された問題の発展(はってん)形、定番化しつつあると考えられる問題について、2009年度入試に役立てていただけると幸いです。
■モンモールの数
「クリスマスにn人の人がプレゼントを交換(こうかん)した。このときに自分のプレゼントが自分に当たらない配り方は何通りあるか」という問題を「モンモール数の問題」といい、大学入試に出題されることがあります。中学入試に出題されるとは思いもよらず、2007年度入試に慶應義塾普通部で出題された時は驚きました。2008年度も渋谷教育学園幕張中で出題され、中学入試の問題として認知(にんち)されたということでしょう。今後は次々と各校で出題されることと思います。
「n人のうちのだれもが自分のプレゼントに当たらない」場合の数を(n)とすると、(1)=0,(2)=1,(3)=2,(4)=9,(5)=44,(6)=265,…となります。問題にしやすいのは(4)あたりで、このあたりまでは丁寧(ていねい)に表や樹形図(じゅけいず)をかいていけば求めることができますが、かき方によっては見落とすことが多いので覚えておくと有利です。
問題1 | ||
1.4人がけい帯電話を手に取る場合は、全部で何通りありますか。 (2008年 渋谷教育学園幕張中) |
問題1の考え方と答え |
解答 1. 4×3×2×1=24通り 2. (3)×4=2×4=8通り 3. (4)=9通り |
解法例 |