2008年度算数入試トレンド
■単位分数分解
問題としては古くから知られているものですが、近年よく見かけるようになりました。2008年度では、慶應義塾普通部、海城中、2007年度では麻布中、2006年度では筑波大学附属駒場中で出題されています。
問題2 |
(2008年 慶應義塾普通部) |
問題2の考え方と答え |
解答 |
解法例 |
■西暦ネタ
周期算などで例年よく出ている数字ですが、今年は、2008=2×2×2×251で、251が素数だったため、ちょっと難(むずか)しかったようです。事前に調べておいたほうがよいでしょう。
ちなみに来年・再来年は、2009=7×7×41,2010=2×3×5×67,…といった感じで、来年などは特に出題されやすそうです。
問題3 |
次の2008個の分数のうち、約分できるものはいくつありますか。 (2008年 海城中) |
問題3の考え方と答え |
解答 1008(個) |
解法例 2008=2×2×2×251(いずれも素数)なので、分子が偶数のものと、分子が251の倍数のものを調べればよい。分子が偶数のものは、2008÷2=1004(個) 約分でき、その後、分子が251の倍数のもののうち奇数倍のものを探すと、251×1,251×3,251×5,251×7の4個が約分できます。 1004+4=1008(個) |