正確に話せなきゃダメ?小学校英語の「パフォーマンステスト」を成功させるカギとは
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2020年4月から現行学習指導要領での英語教育が始まり、教科となった小学校5・6年生では、英語の「話す」力を評価するために「パフォーマンステスト」を実施する小学校が増えてきています。今回は「パフォーマンステスト」を成功させるカギについてご紹介します。
小学校の英語の授業で行われる「パフォーマンステスト」って?
「パフォーマンステスト」と聞いて、どのようなテストを想像されるでしょうか。音楽の実技テストをイメージしていただくとよいかもしれません。リコーダーを吹いたり、歌を歌ったりするテストのように、英語の授業でも実際に英語を話す力を測るのが「パフォーマンステスト」です。2022年7~8月実施の「英語学習についてのアンケート(Challenge English編集部実施)」によると、学校によってさまざまな形式で行われているようです。
Q. 学校でのパフォーマンステスト(話すテスト)はどのような形式でしたか?
- ・日本人の英語の先生に、英語で自己紹介や行事についてのスピーチをした。(小6)
- ・クラスのみんなの前で、自分のまちの好きなところを紹介するスピーチをした。(小6)
- ・行ってみたい国について英語で発表した。(小6)
- ・隣の席の人とペアになって、みんなの前で交代しながら話した。(小5)
- ・外国人のALTの先生(外国語指導助手)と1対1で、自分の好きなことを質問されて答えた。(小5)
このように、スピーチや発表、ペアでのやり取り、1対1でのインタビューなど、さまざまな形式・トピックで実施されているようです。
「パフォーマンステスト」を成功させる2つのカギ
「テスト」と聞くと、対策や学習法を知りたくなるもの。今回は「パフォーマンステスト」を成功させるカギを2つご紹介します。
・間違ってもいいので、テーマや質問に対する内容を伝えるようにする。
実際の会話でも、話題に合わせて、自分の考えや気持ちを伝えることが大事ですよね。「テスト」という場ではありますが、自分の伝えたいことをがんばって伝える機会にしたいものです。ぜひ、間違いを恐れずに、出題された内容について、自分の考えや気持ちを伝えるようアドバイスください。出題される内容が事前にわかっている場合は、事前に教科書で慣れ親しんだ表現をご家庭でも復習しておくと、安心して臨めるかもしれません。小学校の英語の教科書には二次元コードがついているものもあり、おうちのかたのスマートフォンで読み取って、音声を手軽に聞くことができますので、ぜひ活用してみてください。
・視線や声の大きさにも気を配る。
テストであっても、英語での発表・やり取りには相手の存在があります。伝えたい内容や、誰に伝えたいのかを考えて、先生やクラスメイトのほうをしっかり向いて、聞き取りやすい声で話すようにアドバイスしてみてはいかがでしょうか。
パフォーマンステストは、テストであっても、英語でコミュニケーションをする機会には変わりありません。実際のコミュニケーション力アップにもつながるこの「2つのカギ」を、ぜひお子さまにお伝えください。
「パフォーマンステスト」は英語学習へのやる気アップのチャンス!
アンケートに寄せられた感想からは、パフォーマンステストを通して子どもたちが自信をつけていることが伺えます。
- ・単語だけでも答えられてよかった。(小6)
- ・みんなの前で堂々と発表できた。(小6)
- ・外国人の先生に、発音が抜群にいいとほめられてうれしかった。(小5)
- ・英語を勉強としてではなく、コミュニケーションツールとして楽しく使えるようになったと感じた。(小6)
このように、先生にほめられたことや、クラスメイトの前で堂々と発表できたことが、お子さまの自信につながっているようです。「テスト」ではありますが、実はお子さまのやる気アップの機会にもなるのが「パフォーマンステスト」。緊張してしまうかもしれませんが、自分が知っている単語や表現を使って、堂々と答えるようにとアドバイスください。
まとめ & 実践 TIPS
お子さまの「パフォーマンステスト」が近づいてきたら、ぜひ間違いを恐れずに英語でコミュニケーションをするようにとお声掛けください。うまく話せたことで自信がついたり、うまく言えなかったけれど次は言えるようになりたい! と感じたりと、さらに勉強しようという意欲アップの機会となるようにしたいものですね。
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