漢字が苦手な小学生 これまでに習った漢字の復習方法は? 「半ば」「備える」などが読めないときは?

進級後の学習がスムーズにいくかどうかは、前の学年で学習した内容をしっかり身につけることができているかどうかにかかっています。特に漢字の基礎を学ぶ小学校低学年や、習う漢字の量が非常に多い小学校中学年のお子さまは、これまでに習った漢字の読み書きをきっちりおさえておくことが大切です。今回は新しい学年で困らないようにするために、これまでに習った漢字の復習方法をご紹介したいと思います。

この記事のポイント

漢字を読み上げてみよう

漢字の学習でまず始めにやってほしいことは、漢字を読めるようにすることです。
そもそも漢字を学習する意味は、漢字で書かれた文章を読めるようになることにあります。そのため、漢字を書くことよりも、漢字を読めるようになることが先決です。

具体的には、漢字の読みを問う問題をお子さまに声に出して読ませてください。
ここでは問題を解かせることではなく、ただ読ませるだけで大丈夫です。漢字の苦手なお子さまは、問題を解けないことが苦痛となってしまい、結果的に漢字の学習から遠ざかってしまうことが多いです。ですので、「漢字が読めないようであれば、すぐに答えを見て確認してもいいよ。」といったアドバイスを、おうちのかたからしていただきながら、お子さまに漢字の読みを確認するよう促したいです。

また、「半ば」「備える」など難しい読みの漢字もあります。
お子さまがつまずきやすい難しい読みは、多くの場合が訓読みです。訓読みは漢字の下に送り仮名がつきますので、それをヒントにして漢字を読むようにしたいです。漢字を覚えることはもちろん大切ですが、ここでは漢字の学習への負担感を減らし、お子さまの苦手意識を取り除くことで、新しい学年でも継続的に学習する姿勢をお子さまに身につけさせてあげたいです。

  • ・漢字の読みの問題を音読する。
  • ・漢字が読めない場合はすぐに答えを確認する。
  • ・難しい訓読みの漢字は送り仮名をヒントにする。

漢字を分解してみよう

漢字の読みができたら次に書きの学習へと移りたいのですが、その前に部首など、漢字を構成するパーツに注目させたいです。
部首に注目することで、漢字はどのようなパーツが合わさってできているのか、漢字を書く際にどこに注目すればよいかなどがわかってくるようになります。
具体的には、パーツごとに丸を付けさせたり、分解できそうなところに線を引かせたりするなどして、漢字がいくつかのパーツから成り立っていることをお子さまに気付かせたいです。

(例)

これについては、特に正解はありませんので、お子さまが漢字を認識しやすいようにパーツごとに分けさせてあげてください。また、ここではあくまで漢字はいくつかのパーツから成り立っていることや、実際に自分が書く際にどこに注目して漢字を書けばいいのかに気づかせたいので、具体的なへんやつくりの名前を覚えさせる必要はありません。漢字を書くときのきっかけづくりになれたら十分です。

  • ・漢字をパーツごとに分解する。
  • ・漢字のどこに注目すればいいかを確認する。

漢字を書いて慣れ親しもう

部首が確認できたら、実際に漢字を書いて慣れ親しんでいきましょう。
漢字の書きとなると、漢字をたくさん書いて覚えなければならないと思いがちですが、これはお子さまが漢字嫌いになる原因となりますので避けたいです。

先ほどの漢字のパーツの考え方を使って、同じ部首の漢字を集めたり、似たようなパーツを使った漢字を探したりして書いてみるように促したいです。
また、「始まる」「終わる」といったように対義語を一つのセットにして考えたり、同じ読みの漢字(反、板など)を一緒に復習したりして関連づけて覚えることができるとよいでしょう。

漢字を書く際には、書き順についても気をつけたいです。書き順にはいくつかルールがあります。基本的なものは3つです。①上から下に書く②左から右に書く③横の線と縦の線が交わる場合、横の線を先に書く、です。

これらはあくまで原則ですので例外はありますが、まずはこの原則に従って書き順を確認しながら書いてみるとよいでしょう。漢字は書いて覚えるということよりも使うことを意識して、普段から使えるヴァリエーションを増やせるようにしたいです。

  • ・部首や意味、読み方などで似ている漢字を関連づけて書く。
  • ・書き順に気をつけながら書いてみる。

まとめ & 実践 TIPS

漢字の学習というと、苦手意識をもっているお子さまもたくさんいると思います。
それが原因で文章を読むのが苦手になり、国語の成績が伸び悩んでしまうことになってしまってはもったいないです。漢字に慣れ親しむことは漢字の知識を広げることとともに、国語の学習のモチベーションアップにもつながってきます。新しい学年に入る前のこの時期に、苦手意識を克服することが次の学年での成績アップのきっかけとなるでしょう。

株式会社プランディット 国語課 宮城(みやぎ)
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの国語の教材編集を担当。

プロフィール

株式会社プランディット

1988年創業のベネッセ・グループの編集プロダクションで,教材編集と著作権権利処理の代行を行う。特に教材編集では,幼児向け教材から大学入試教材までの幅広い年齢を対象とした教材・アセスメントの企画・編集を行う。

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