子どもに「英語の勉強って何に役立つの?」と聞かれたら、どう答える?

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「今や英語は、小学校3年生から必修化され、「グローバル」「バイリンガル」などという言葉もよく耳にするようになりました。英語が身近な存在となった昨今、お子さまに「なぜ、英語を勉強しなければならないの?」と聞かれたとき、どのように答えるのがよいのでしょうか。
保護者としては、お子さまが、より英語に興味をもち、英語を話せるようになりたいと思えるような話をしてあげたいところですね。そこで今回は「赤ペン先生の問題」のおたよりのお返事を例に、2つの視点からご紹介したいと思います。

(赤ペン先生 吉田)

自分にとっての世界が広がる

「赤ペン先生の問題」のおたよりでも、「英語をがんばる」「英単語をたくさんおぼえる」などの目標を書いてくるお子さまが年々増えてきました。

お返事は、英語をがんばった先のメリットを伝えたり、その意気込みの後押しになるようなことを考えて書きます。「英語であいさつや自己紹介ができたらかっこいいね!」「外国の人ともすぐお友達になれそう!」「外国のことを知ることができて世界が広がるね!」などです。

「英語が話せたらかっこいい」「言葉が通じるというだけで、相手との距離が縮まり親近感が湧く」という意識をもつことは、学習意欲の原動力にもなります。また、考え方に柔軟性のある小学生のうちに、英語を通して、文化の違い、生活習慣の違いなどにふれることができたら、幅広い視野をもつことができるのではないでしょうか。

人の役に立つことができる

「英語が話せたら、困っている外国の人がいたとき、助けてあげることもできるね。」などとお返事することもあります。

私も、外国人に何度か駅で、電車の乗り換えなどについて尋ねられたことがありますが、普段、英語を使っていないので簡単な単語でさえ、ぱっと出てこないし、英語を発することに、どこか気恥ずかしさがあり、なかなかちゃんと答えられません。こんなとき、英語でスムーズに答えることができたら、どんなにその人の助けになり、喜んでもらえることでしょう。

数年前のことになりますが、当時、小学校低学年の男の子が、岡山市の後楽園で、英語で、自ら観光ガイドをしていることが話題になりました。流暢な英語で熱心に歴史等について伝えている姿は、驚きでもあり、とても微笑ましかったことを覚えています。きっと、この男の子は、伝えることが楽しくてしかたなかったのでしょう。外国人観光客も、こんな小さなガイドさんから、いろいろなことを教えてもらえて、楽しく旅ができたことと思います。「好き」が高じた結果の賜物かもしれませんが、このように、英語の勉強は、さまざまなところで人の役に立ちます。その「気づき」が、将来、英語を活かした仕事をしたいという夢へのきっかけになるかもしれません。

まとめ & 実践 TIPS

「英語教育の早期化」は、おうちのかたにとっても、大きな関心事だと思います。この情報過多の時代に、親として、子供にどのようなサポートをしていけばよいのでしょうか。
私は、いちばん大切なことは、子供が「英語って楽しい!」と感じられるような環境をつくることだと思います。「小さいうちに、正しい発音の習得を!」などの謳い文句に、煽られすぎず、「人と楽しく会話する」という延長線上に、英語の勉強があるといいなと思います。たとえ、たどたどしい英語であっても、「臆することなく話せる」ということも、とても大切です。それが、やがて、本当の意味での「グローバル」につながっていくようにも思えます。

吉田かさね

赤ペン先生 吉田かさね

赤ペン先生歴26年。3年生担当
高校生のとき、進研ゼミを受講していて、赤ペン先生の文字の美しさ、丁寧さ、優しさにふれ、自分もこんなふうにできたらいいなと思い、赤ペンの道へ。日々「『赤ペン』って楽しい!」「次もがんばろう!」と思えるような声かけ・指導を心がけている。
また、続けることで、力がついたと実感でき、自信をもってもらえることが一番の励み。
趣味:読書・舞台鑑賞
自己紹介:ケセラセラ(なるようになる!)
一男一女の母。

プロフィール



赤ペン先生は「進研ゼミ」の選考に合格し、ゼミ独自の研修・教育を通じて、教科の学習内容やお子さまの力を伸ばす指導法などを学んだ人です。 お子さま一人ひとりの解答状況や学習の到達度に合わせて、丁寧に添削・指導いたします。 ※「赤ペン先生」は(株)ベネッセコーポレーションの登録商標です。

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