リビング学習で子どもの学力がアップ その秘けつとは

家庭での子どもの学習、どこでやらせるべきなのだろうか。リビング、自室……ほかの家庭との考え方の違いに悩む保護者からの質問に、教育評論家の親野知可等氏がアドバイス。思わずうなずくその内容とは?

 


リビング学習で子どもの学力がアップ その秘けつとは

 

【質問】
リビング学習の長所と短所について教えてください。また、リビング学習で気を付けることはありますか?(小学2年生の保護者の質問)

 

【親野先生のアドバイス】
リビングやダイニングで勉強する長所は、(1)子どもが安心して勉強できる、(2)勉強への取りかかりを促しやすい、(3)わからないことがあったとき保護者にすぐ聞ける、というところです。また、すぐ見て、ほめてあげることができるということが、子どもの勉強へのモチベーションを上げるうえでとても効果的で、学習内容の定着にも大きな効果があります。しかし、保護者の否定的な言葉が多い場合、今挙げたような長所がすべて短所に替わってしまいます。勉強そのものが嫌いになってしまうということもあります。よいところを見つけ出してほめたり、プラスイメージの言葉で伝えたりするようにしましょう。

 

音、明るさ、ダイニングやリビングのテーブルや椅子が勉強に適していない、勉強道具が散乱しやすい、なども気になるところです。これらの諸問題を解決するためには、子ども用の学習机と椅子をリビングに置き、そこで勉強するのも合理的だと思います。これなら高さの調節もできますし、スタンドも置けます。問題集や文房具などを収納することもできます。

 

自分の部屋とリビングのどちらで勉強するかは、子どもの学年・発達段階・精神年齢・性格・家族構成・家の間取りなどの諸条件によって変わってきます。普段はリビングで勉強しているけれど、静かなところでじっくり取り組みたい時や気分を変えたい時などは自分の部屋でするということもあっていいわけです。

 

出典:リビング学習の長所と短所[教えて!親野先生] -ベネッセ教育情報サイト

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