「写真」は syasin? shashin? 小3から始まるローマ字学習のポイント!
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私たちの身のまわりにはローマ字で表記されているものがあふれています。看板や駅名、商品名、会社の名前などです。最近では、日本を訪れる外国のかたにもわかりやすいように、ローマ字で表記されているものも多いです。ローマ字で表記されたものを見て、ローマ字について興味を持たれるお子さまもいらっしゃると思います。今回はローマ字を学習するときに、どのようなことを注意したらよいかをお伝えします。
この記事のポイント
小3からローマ字の読み書きが始まる!
ローマ字は小学校3年生の国語科で学習する内容です。学習指導要領では、「日常使われている簡単な単語について、ローマ字で表記されたものを読み、ローマ字で書くこと。」が単元目標として記されています。身のまわりにある看板やパンフレットなどで、ローマ字表記されている人名や地名に興味を持ち、読んだり書いたりしてみることがローマ字学習の第一歩です。また、キーボード入力をするためにも、ローマ字を学ぶ必要があります。総合的な学習の時間におけるコンピュータでの調べ学習など、お子さまがキーボード入力をする機会は増えてきています。ご家庭でも、ローマ字の読み書きだけではなく、ローマ字によるキーボード入力を体験させるなどして、ローマ字に親しませてあげるとよいでしょう。
- ・身のまわりにあるローマ字を一緒に探して読んでみる。
- ・ご家庭のデジタル機器でローマ字入力を体験させる。
ローマ字には2つの表記がある!
ローマ字の表記については、訓令式とヘボン式の2つがあります。訓令式は日本語の音韻の並び方を重んじているのが特徴です。一方、パスポートの氏名や駅名の表記に使われているヘボン式は、実際の英語の発音を重んじたつづり方をするのが特徴で、訓令式とは表記の仕方が一部異なります。「し」を「shi」、「ち」を「chi」と表記したり、はねる音「ん」が「b」「m」「p」の前に来た場合は「m」と表記したりします。
訓令式でもヘボン式でも、どちらで表記してもまちがいではありません。小学校では訓令式を中心に指導していますので、特にローマ字を習い始めたばかりのお子さまはまず訓令式を基準に覚えるのがいいでしょう。
- ・表記には訓令式とヘボン式がある。
ローマ字に親しもう!
身のまわりには、多くのローマ字表記にあふれています。名前や駅名、会社名など、様々なものに使われています。お菓子の名前にもローマ字表記が使われていることがあります。ローマ字を見つけた際には、ローマ字に親しむ意味でも、お子さまとの会話のきっかけにしてみてください。また、ローマ字には2つの表記がありますので、もしかしたらお子さまが混乱してうまく読めないことがあるかもしれません。そのときは、おうちのかたがお子さまと一緒にルールを確認しながら教えてあげるなどして、ローマ字に対する興味をのばしてあげてください。
- ・一緒にルールを確認しながらローマ字に対する興味をのばす。
まとめ & 実践 TIPS
ローマ字に親しんでおくことは、英語学習やキーボード入力につながります。また、私たちの身のまわりには、ローマ字で表記されたものが数多くあります。そこに着目して、お子さまにローマ字を読める、書ける楽しさを感じさせながら、多様な表現方法があることに気づかせてあげるとよいでしょう。
株式会社プランディット 国語課 宮城(みやぎ)
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの国語の教材編集を担当。
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