96.9%が「楽しんだ」小学生の修学旅行 行き先は近隣エリアが多い傾向
アンケート期間:2014/5/21~2014/5/27 回答者数:1208名
アンケート対象:サイトメンバー 小学校で修学旅行に参加した中学生以上のお子さまの保護者のかた
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果 、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある
多くの小学校では6年生になると修学旅行に出かけることがあることでしょう。学校行事の一環ではありますが、多くの子どもたちにとっては、友達と寝起きまで共にするなど、楽しみな、思い出づくりの機会だといえます。今回は、小学校の修学旅行について見ていきます。
行き先は近隣エリアが多い傾向 移動距離は短めに
小学校では、いつごろ、どんなところに修学旅行に行くのでしょうか。
アンケートでは、実施のピークは小学6年生の4~8月と9~12月と、2つの山がある結果になりました。他の学校行事などとの兼ね合いで、この時期に集中する理由があるのでしょう。
【図1 小学校の修学旅行へはいつ出かけましたか?】
次に、行き先を見てみましょう。居住地別に集計してみると、北海道、東北、関東、九州/沖縄に居住している場合は9割前後が同じエリア内を行き先としている、という結果が顕著でした。6年生とはいえまだ小学生です。学校側も移動距離はなるべく短く、と考えているのかもしれません。他の地方でも、ほとんどがそれほど遠くないエリアを行き先としている傾向が見てとれました。ただし、近畿地方のみは例外で、中国地方への旅行も多いようです。
修学旅行の目的は、「社会科見学」「歴史の勉強」「平和学習」という回答がほとんどを占めていました。
【図2 修学旅行の行き先はどこでしたか?】
【図3 具体的に訪れた施設を教えてください】
旅行費用は3万円未満 おこづかいは5,000円まで
修学旅行にかかった費用は、3円未満が多いという結果になり、保護者の8割近くは金額を妥当と感じているようです。
【図4 修学旅行に関して学校に払い込んだお金はいくらですか?】
【図5 修学旅行の費用についてどのように感じましたか?】
旅行に備えて、いろいろとそろえなければならないものもあり、半分以上の保護者が「修学旅行に備えて買って準備したものがある」と回答しました。内容は下着やパジャマ、衣類の着替え、カッパや傘などの雨具、旅行用バッグなど。こういったものを買いそろえるためにも3,000円程度かかっているようです。
その他にも、子どもがおみやげを買うための「おこづかい」も必要で、96.8%の保護者が「おこづかいを持っていった」と回答しています。ただし、9割が学校で決められた上限額がある、と回答しており、多くても5,000円程度でした。
子どもたちが家族のために買ってきたおみやげは、まんじゅうやカステラなどの銘菓、キーホルダー、ストラップ、仏像などの置物、そして男の子に人気のある木刀など。それらの使い道に不満を持つ保護者もいるようで、「渡したおこづかいを全額使ってきた。使いきらなくてもいいのに」という声も聞かれました。
【図6 学校で決められたおこづかいの上限額はいくらでしたか?】
体調だけじゃない!? 小学生ならではの修学旅行トラブルあれこれ
先生など引率の大人がいるとはいえ、いろいろと心配もあります。旅行中の子どもたちの様子は、学校のホームページや一斉送信されるメールなどで確認することができる場合も増えているようですが、個別の子どもの状況はなかなか見えません。
旅行中に心配していたことを伺いました。
●乗り物酔をするので、道中のバス
●風邪をひくこと(出発日に急に寒くなったため)
●喘息持ちなので、高度のある土地に行かせること
●食物アレルギーがあるので、食事が気になった
●迷子になりやすいので心配した
●絶叫系の乗り物が苦手なので、遊園地で班行動になじめるか
子どもそれぞれに心配事があり、気が気でない保護者も多かったようです。こうしたことを未然に防ぐために、気になることがあれば、事前に子どもと注意点を話し合う、メモ書きにして渡す、などの工夫も必要かもしれません。それでも想定外のことは起こり「替えの靴下を持っていたのに、なぜか同じ靴下をはいていた」という保護者もいました。
今回のアンケートでは、子どもが修学旅行を楽しんだか、という質問に対して「楽しんだ」という回答は96.9%に及びました。いつもはできない友達との宿泊を伴う旅行で、より親睦を深めることができた、という声が多く、「帰ってきたくなかった」と言い出した子どももいたそうです。
保護者のもとを離れることで、もちろん心配もあるでしょう。しかし、保護者としては少しでもよい思い出をつくれるよう、サポートしてあげたいものです。