修学旅行の今と昔 保護者世代と子ども世代を比較!
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中高生のお子さまをお持ちの保護者のかたに修学旅行についてアンケートを実施しました。お子さまの修学旅行先のほか、保護者が行った修学旅行先も質問。保護者世代の修学旅行と現在の修学旅行を比較してみました。

中学生の訪問先で多いのは京都、高校は海外も
現在、お子さまをお持ちの保護者のかたに中学生の修学旅行先を聞いたところ、もっとも目立った回答は、京都でした。
修学旅行の目的や訪問場所は地域によってもさまざまだと思いますが、日本の歴史に触れる体験は、若いうちにしておくといいのかもしれません。寺社仏閣(じしゃぶっかく)をはじめ、町のつくりや雰囲気がほかの地域に比べて、圧倒的に印象的な京都。行くことで、子どもたちの視野が広がることが期待できそうです。
また、高校生のお子さまがいる保護者のかたに高校生の修学旅行先を尋ねたところ、国内では、北海道や沖縄が目立ちました。また、海外という回答も少なくありませんでした。海外では、台湾、オーストラリア、グアムなどアメリカ、マレーシアという回答も。
英語の授業に力を入れるなど、国際社会への対応が求められる現代。実際に海外へ足を運ぶことで、海外への興味関心を高めることが目的なのでしょうか。
保護者が行った修学旅行先は?
現代と保護者世代の修学旅行先を比較する意味で、保護者のかたの修学旅行先もうかがってみました。
保護者のかたの場合も中学校の修学旅行は、京都が目立ち、そのほか長崎も多く見られました。高校は、長野、長崎、広島という回答が目立ちました。海外も全体の数は少ないですが、ハワイ、韓国、中国などが挙げられていました。
現代の高校生よりも国内旅行が多く、主な訪問先もひめゆりの塔や原爆ドームなど、平和学習に重きが置かれていたようです。
時代ごとに教育の方針が変化するせいかもしれませんね。
行く場所などが違っても、あまり変わっていないのが、修学旅行で子どもたちに持たせるおこづかい。現代の中学生も、高校生ももっとも多く見られた金額が、5,000円~10,000円でした。保護者世代の中高生のおこづかいも同じく5,000円~10,000円。なかには、中学生でも20,000円、高校生で50,000円という子どもも。保護者世代の中にも50,000円というかたがいました。
しかし、保護者のかたが中高生だった頃と比べて、今の中高生の修学旅行は、「おこづかいが多い」という意見もありました。その他、保護者世代のときと比べて、「自由行動が多い」という回答も。また、最近は交通もどんどん発達し、旅行もより身近になったので、「新鮮味がない」と考える保護者のかたもいらっしゃるようです。
子どもの修学旅行で心配なことは? 体験してもらいたいことは?
かわいい子には旅をさせろと言いますが、実際離れるとなると、保護者としてはいろいろ不安が募るもの。どんなところが心配なのかをうかがいました。
わりと多く見られたのが「交通事故」と「病気」。また、「ちゃんと集団行動ができるのか」という不安を抱いているかたもいらっしゃいました。
修学旅行を通して、体験して欲しいことは、「思い出を増やして欲しい」「友達と仲良く過すこと」のほか、「協調性を学んでほしい」「集団生活に慣れてほしい」という願望も見られました。
学生時代は人づきあいのベースでもあります。修学旅行で感じたこと、学んだことは、大人になっても役立つと考える保護者のかたも少なくないようです。
保護者世代と現在の中高生の修学旅行を比較しましたが、行き先が少し違うくらいで、そんなに大きな違いはないようですね。修学旅行の存在は、ある意味で普遍的なものなのかもしれません。
いずれにしても、修学旅行というかたちで、親元を離れ、見聞を広げることで、子どもたちは確実に成長しているはず。あまり心配し過ぎず、背中をおしてあげるくらいの心で見守ってあげたいですね。
【アンケートについて】
■調査地域:全国
■調査対象:お子さまをお持ちの保護者のかた
■調査期間:2015年7月27日~2015年8月10日
■調査手法:「Yahoo!クラウドソーシング」におけるWebアンケート
■有効回答数:1,238名
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