工場見学で自由研究!【第2回】実際に工場見学に行ってみよう! ~ガリガリ君の工場へ~
【第1回】では、自由研究に利用できる工場見学の事前準備についてご紹介しました。今回は、実際に工場に行くとどのようなものが見学できるのかをお伝えするために、子どもにとってもおなじみのアイス「ガリガリ君」を作る赤城乳業の工場見学のレポートをお送りします。
工場見学のポイント
工場見学を自由研究に生かすうえでのポイントは、次の3点です。
1 写真撮影がOKな場所では資料用に写真を撮影しておく
2 質問したことや、気が付いたことはメモをとっておく
3 パンフレットがもらえる場合は、1部多めにもらっておくと、自由研究の素材として使えることも
この3つに気を付けて、楽しみながらも、あとで困らないようにお子さまにそれとなく促すとよいでしょう。また、お子さまが見学に夢中になっている時などは、保護者のかたが声をかけて手助けしてあげましょう。
それでは、さっそく工場見学のスタートです。
ガリガリ君工場見学レポート
・ガリガリ君を作っている工場へ!
埼玉県は本庄市にある、本庄千本さくら『5S』工場でガリガリ君製造の秘密に迫ります。
・おなじみの「ガリガリ君」がお出迎え
エントランスでは「ガリガリ君」がお出迎え。歓迎されている雰囲気が伝わってきて、ついうれしい気分にさせられます。こちらの入り口にはほんのりと甘い匂いが漂っていました。
・工場には見学者を楽しませる工夫がたくさん!
待合室のイスをよーく見ると……「ガリガリ君」の形をしている! しかもアイスの棒まで再現されています。このように、受付や待合室、工場内には、見学者を楽しませる工夫が至る所に見られます。
ガリガリ君の構造
さて、製造過程に突入する前に、まずは「ガリガリ君」の構造について説明しておきましょう。「ガリガリ君」の構造は、シャリシャリした食感の「シャリシャリ氷」、それを包んでいる外側の「アイスキャンディ」、そして持ち手となる「アイススティック」に分かれています。
(1)原料を混ぜる
「ミキサータンク」という大きなタンクの中にもととなる原料を入れて、よく混ぜ合わせます。
(2)巨大な氷を用意する
大きな氷のかたまりがベルトコンベヤーに乗ってゆっくりと流れていきます。
(3)氷を機械で細かく砕く
ベルトコンベヤーに乗った氷は、大きな機械に吸い込まれ、ここで細かく砕かれます。
(4)型にもとを入れる
型にアイスキャンディのもとを入れて、ガリガリ君の外側(キャンディ部分)を作ります。
(5)アイスキャンディのもとを吸い出す
アイスキャンディのもとが全部固まる前に、真ん中にたまったもとを空気の力で吸い出します。こうすることによって、固まった外側だけが残るのです。
!注目ポイント!
外側を固めて、まだ固まっていない中身を吸い出すという製造方法は「氷が外側から固まる」という理科の知識にもつながります。
(6)シャリシャリ氷を入れる
できあがったキャンディ部分の中に、シャリシャリ氷を入れます。
(7)アイススティックをさす
アイスキャンディのもとでシャリシャリ氷にふたをしたあと、型の中にアイススティックをさします。
アイスが完全に固まったら型から取り出します。
(9)アイスを包装する
アイスを機械で一つずつ袋に入れます。お店でも見慣れたガリガリ君のパッケージがいよいよ登場です。
(10)検査をする
できあがったガリガリ君に問題がないかここでチェックします。ここでは食の安全が守られていることがわかります。
(11)段ボール箱に詰める
できあがったガリガリ君を段ボール箱に詰めます。ロボットが段ボール詰めを行っていることもあるそうです。
(12)出荷
−30℃の倉庫で品質を安定させたあと、大型のトレーラーで全国のお店に出荷されます。
工場見学が終わると「ガリガリ君広場」に案内されます。
ガリガリ君の形をしたタッチパネルでは製造過程の復習ができます。
アイススティックに願い事を書き込んで、大仏を模した「ガリガリ君神社」の口に投げ入れると、願いがかなう……といううわさもあるなど、遊び心満載のガリガリ君工場です。
試食コーナーでは、ガリガリ君以外にも、赤城乳業で製造されているアイスを食べることができます。
赤城乳業の工場見学は製造過程の見学や試食タイムなどの全工程で90分程度。大きな機械が稼働して、キビキビと動くライン上でアイスができあがっていく様に、大人も子どもも夢中になってしまいます。
※取材協力/赤城乳業(株)
ガリガリ君工場見学の詳細はコチラ http://www.akagi.com/factory/index.html
次回は、実際に工場見学を利用した、自由研究のまとめ方についてご紹介します。