計画倒れにさようなら! 失敗しない「スケジュールのひと工夫」
はりきって勉強計画を立てたはいいものの、最後まで終わらせられなかった経験はないだろうか。つまずくことの多いスケジューリングについて、計画から実行までのちょっとしたひと工夫をご紹介。これから迎える夏休みにも活用できる、計画立てのテクニックをおさえよう!
全体のボリュームを考えて、無理のない目標設定を
スケジュールを立てる際、大事なのは「何を」「いつまでに」「どうやるか」の3つを決めること。まずはやるべきこと、やりたいことをすべてリストアップして「何を」やるのか決めよう。数学の宿題は何ページあるのか、英単語の暗記をどこまで進めるのか、全体のボリュームを具体的に把握することが大切だ。夏休みの宿題のように終わらせなければならない期日が決まっているものは、あらかじめその期日も書き出しておこう。
リストアップが終わったら、「いつまでに」終わらせるのか目標日を決めるといい。例えば100ページある数学の問題集。1か月後を目標にする場合、単純に計算すると1週間に25ページ程度進める必要がある。問題集の難易度や、リストアップしたほかの取り組みと同時に行うことも考え、無理のない日にちを決めよう。場合によっては、やるべきことを絞る必要も出てくるかもしれない。
やるべきことや目標日を行き当たりばったりに決めると、どこかで無理が生じてしまうもの。最初にやるべきことの全体像を考えたうえで、現実的に達成できる目標日を設定することがポイントだ。
余裕を残した計画こそ、実行しやすい計画
「何を」「いつまでに」終わらせるのかを決めたら、次はいよいよ「どうやるか」の計画立て。先に決めた目標日から逆算して、1日ごとの細かいノルマ(こなすべき量)を決めよう。やるべきことが多い場合、「月曜日は宿題」「火曜日は自主学習」など、曜日や日ごとに取り組み内容を変えるといい。同じ取り組みを連日こなすスケジュールよりも、メリハリをつけて進められる。部活などの予定が多く忙しい週は、取り組む量をあらかじめほかの週に回してバランスをとり、実行しやすい計画になるように心がけよう。
スケジュールを決める際は、1週間ごとに何も予定を入れない「調整日」を1日設けておくことをオススメする。無理のない目標を立てたつもりでも遅れが生じることはあるので、週ごとに挽回するチャンスを設けておくと、計画倒れが起きにくい。そして、やり残しはなるべくその週の調整日に消化すること。持ち越した分だけ翌週以降の予定を圧迫し、それが重なれば計画はずるずると後ろ倒しになってしまう。
調整日はスケジュールの進度を確認するいい機会でもある。進度が遅いときは、1日の過ごし方に無駄がないかを確認し、学習時間を増やそう。それでも目標の達成が難しそうな場合は計画自体を見直して、目標日を延ばす、または取り組み内容を絞るべきだ。期限のある宿題を終わらせるために自主学習の量を減らすなど、やるべきことの優先順位に合った調整を行おう。何度か調整するうちに、自分が実行しやすい計画立てのコツをつかめるはずだ。