ひなまつり 祝う心はそのままに、コンパクトな「親王飾り」が主流に

アンケート期間:2014/1/22~2014/1/28 回答者数:1556名
アンケート対象:本サイトメンバー 年少~高校生の女子の保護者のかた
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある

ひなまつり 祝う心はそのままに、コンパクトな「親王飾り」が主流に


「桃の節句」である3月3日、女の子の健やかな成長を願って、華やかなひな人形を飾り、すしなどのごちそうをふるまう行事「ひなまつり」。特に、お祝いの雰囲気に花を添えるひな人形は、3月3日に先んじて2月から飾り始めるご家庭も多いようです。見た目もきれいで華やかなひな人形を飾ることを、毎年楽しみにしているお子さまも多いのではないでしょうか。
今回は、そんな日本の伝統的な行事、「ひなまつり」の実情について伺ってみました。



高校生になると40%近くが「飾らない」 負担感がネックの「縁起物」

まず、ご家庭にひな人形があるかどうか伺ったところ、「ある」という回答は87.1%に上りました。人形の大きさや形態は違えども、女の子を持つ大多数のご家庭には「ひな人形がある」という結果です。では、どのようにして入手したのでしょうか。「母や祖母から譲り受けた」という回答が15.0%を占めましたが、「新たに購入しました」という回答が多くを占め、なかでも祖父母に買ってもらったケースが多い、という結果になりました。
「母から受け継いだものが立派でしたので、それを娘に譲りました」という声にもあるように、伝統的な縁起物を親子で引き継いでいこうというご家庭もある一方、「孫娘が誕生したお祝いの品」という意味合いで、祖父母が新たに購入するケースが多いようです。

【図1 ご家庭にひな人形はありますか?】
図1 ご家庭にひな人形はありますか?

【図2 ご家庭のひな人形は、どのようにして用意しましたか?】
図2 ご家庭のひな人形は、どのようにして用意しましたか?

では、新たに購入する場合、どのような形・価格帯のひな人形が人気なのでしょうか。最も多かった回答は10万円台の親王飾り(男雛<おびな>と女雛<めびな>のみ)という結果になりました。「アパート暮らしなので親王飾りが精いっぱい」「購入する時には考えませんでしたが、出し入れが重たくてしんどいです。もっと軽いものや、出し入れしやすいものにすればよかったと後悔しています」という声にもあるように、飾るスペースや出し入れの都合から、コンパクトで手頃なひな人形が好まれているようです。

【図3 ご家庭のひな人形は、どのような形ですか?】
図3 ご家庭のひな人形は、どのような形ですか?

【図4 ご家庭のひな人形の購入価格はどれくらいでしたか?】
図4 ご家庭のひな人形の購入価格はどれくらいでしたか?

実際、ひな人形を毎年飾るか、という質問に対して、全体の24.7%が「毎年は飾らない」と回答しており、その理由としては、やはり「スペースがない」「出し入れが面倒くさい」という声が大多数を占めていました。年齢が上がるにつれて「毎年は飾らない」割合が高くなっているのも特徴的です。小さいころは「きれいね~を連発していました」「ひな人形の髪の毛をとかしてあげていました」など、あこがれや愛着を持っていても、成長と共に興味が薄れていき、残念ながら「小さいころほど子どもが喜ばなくなったので、面倒くさいだけになった」となってしまうことが多いようです。

では、手間を省いてひな人形の一部だけ(7段のうちの3段のみ等)を飾る、という選択肢はないのでしょうか。伺ってみると84.7%が「ない」と回答しており、縁起物でもあるためか「中途半端は嫌」だけれども「面倒くさいのも嫌」というジレンマが見てとれます。
また、ひな人形を飾るのは誰か、という質問に対しては、女性を対象としたものでもあるためか87.3%が「母親」と回答しており、出し入れなどの準備を行う役割が固定してしまっていることも、負担感を持ってしまう一因となっているのではないでしょうか。ひな人形を飾るかどうかは、準備の「負担感」が大きな問題となっているようです。

【図5 ご家庭では毎年ひな人形を飾りますか?】
図5 ご家庭では毎年ひな人形を飾りますか?

【図6 ひな人形を飾るのは、どなたの役割ですか?(複数回答)】
図6 ひな人形を飾るのは、どなたの役割ですか?(複数回答)



伝統を踏襲 ひなまつりの祝い方

ひな人形に加え、ひなまつりのお祝いではごちそうを楽しみにしているお子さまも多いでしょう。3月3日の節句の日に特別な食事をするかについて、「する」という回答は71.2%に上りました。「ひなまつりを純粋に楽しんでいるというよりも、ごちそうを食べられることに喜びを感じているようです」という声もあるほどです。食事の内容は「ちらしずし」「はまぐりのお吸い物」などが多く、加えて「ひし餅がきれいなので、いつも食べたそうにしています」「ひなあられが取り合いになる」など、ひな人形にお供えしていたお菓子を食べることも、子どもにとっては楽しみになっているようです。

お祝いの食事としてあげられた中には「オードブル」「デコレーションケーキ」といった洋風のメニューもありましたが、回答で多くの割合を占めたのは和食でした。飾り付けについても、72.7%が桃の花を飾る、と回答しており、洋風なテイストが加わった「お祝い」ではなく、日本の伝統にのっとった「お祝い」の形式を意識していることが感じられました。

【図7 桃の節句にひなまつりの特別な食事などをしますか?】
図7 桃の節句にひなまつりの特別な食事などをしますか?

【図8 ひなまつりの特別な食事で食べるものを教えてください(複数回答)】
図8 ひなまつりの特別な食事で食べるものを教えてください(複数回答)

【図9 ひなまつりの日に、桃の花や菜の花を飾り付けますか?】
図9 ひなまつりの日に、桃の花や菜の花を飾り付けますか?

なお、ひなまつりの日に家族以外のかたを招くか、という質問に「招く」と答えたのは6.4%にとどまりました。その内訳も84.1%が祖父母と、ひなまつりはあくまで家族内輪で祝う行事となっているようです。
だからこそ、年齢が上がり子どもがひなまつりへの興味を失ってくると、手間のかかるひな人形の飾りが面倒になったり、お祝い自体がおっくうになってしまったりする傾向があるのかもしれません。
しかし、ひなまつりは子どもの健やかな成長を願う、日本ならではの伝統的な行事です。

今回のアンケート結果からも、ひな人形や食事など、手間がかかる中でも伝統を守っていきたい、という保護者の気持ちが垣間見られました。「昔ながらの、子どもの成長を喜ぶささやかな伝統なので、大切に後世に伝えていけたらいいなと思います」という声にもある、そうした気持ちだけは忘れずにいたいものです。



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